表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/19

情報の押し売りでいきなりピンチっ!!



グレーの壁、小さな小窓

そこから見えるきれいな景色。

少し古いが味のある椅子。











そして頑丈な重々しい鉄格子…






いきなりだが

暗くジメジメした地下牢に今、俺はいる…

正確に言うと地下牢にあるぼろぼろの椅子に腰かけている

言い換えるならば、味のある椅子になっ!






……………………




…………………………………………………









まじで、どうしてこうなった!!!


何も犯罪をしたわけじゃない


ちょっとばかし

とある帝国の王宮に入ろうとして

門番の騎士様と口論になった程度だ


そりゃー、許可もなく勝手に入ろうとしたのは悪かったさ!!


でも地下牢にいれるような問題じゃないだろっ



何が

「許可なく立ち入ることは禁止されている。王との面会は貴族か、それ相応の立場の者のみ。」だっ!


内容も聞かずに門前払いだなんてひどすぎるっ


腹が立って騎士のやつを殴ってやったぜ!!!!!













…………………あれ?

今、俺、騎士のやつを殴ってやったって?




な、な、なんてこったーーーーーーっ!!!!!!!!



やばい。これはめちゃくちゃやばいぞーーーーーー


気が付いていないだけで殴ってたっ!!!


なんてバカなんだ俺は


どうする?どうする?どうするっ?!!!!


よく考えるんだ、俺っ!!



そう考えながらも

ちらりと鉄格子の向こう側をみてみると

見張りの騎士がこちらをすごい剣幕で睨んでいる


うわっ!何だあれ?


めっちゃ、こわいっ!!!



はぁーーーー


ただこの国の王に情報を売りつけようとしただけなのになぁ


騎士の目線こわいし、ここの牢屋のごはんも美味しくないし


ごはんが美味しくないのは当たり前か……




そう思いながら小窓を覗くと…………



はぁー

小窓から見える空はきれいだなぁ


あ、鳥が飛んでるよ!

自由でいいなーー











よしっ


しゃーない、何事も諦めって肝心!!


情報を売りつけるの諦めよーっと


自分の身は大事だし!!



さてさて、そうと決まれば

どーやってここから脱出するか考えないとだな


んー、何がいいかなぁ


壁を爆発させて脱走?



夜中に王宮中に聞こえるように歌でも歌って睡眠妨害をして騎士のやつが居眠りしてる間に脱走?



召喚魔法で大量のネズミを王宮中に走らせ、ネズミ捕獲しているの隙に脱走?




いやいや、もっと面白くなりそうなこと…



んーーーーーーーーーーーーーーーーーー





おっ

ひらめいたぞ!!



見張りの騎士の恥ずかしい情報を探って

王宮中に知られたくなかったらここから脱走する手助けをさせるか


うんっ

これだなっ!!!これにしよう


脱走成功したら

その情報はどっちにしろばらまこう!!!


あんな目つきの悪い騎士が恥ずかしさで涙目になったりしたらって

考えるだけでにやにやしてしまう



にやにやしながら騎士をみていたら



ガチャリと鉄格子が開く音がした



「おいっ!国王様がお呼びだ!!さっさと来いっ!!」



「えっ、俺、王様と会えるの?なんで?」



違う騎士がきて王様から呼び出しくらったんだけど!!

何故にっ!!



「そうだっ!つべこべ言わずとっとと歩け!」



まぁ、会えるんならそれでもいいや



はいはい、そんなに押さなくても行きますよーと



















ラスア帝国、それはこの大陸の中でも1番の軍事力、豊かさを持つ国と言われている



そんな帝国にある噂が流れている



「なぁ、聞いたか?あの噂!」


「なんだよ、あの噂って」


「なんでも隣の国の貴族が情報屋に消されたらしい…」


「はぁー?貴族が情報屋に消されるなんてありえないだろ!」


「それが、ありえない話じゃないらしい。その情報屋と契約を結び、その情報屋の情報を漏らしてしまうと消されるってもっぱら貴族で噂になってる!!」


「まじかよっ!でも、消されるかもしれないのにその情報屋と契約を結ぶメリットはあるのか?」


「そりゃ、貴族は色々と黒い噂もあるからな。喉から手が出るくらいほしい情報もあるだろ。」


「かぁーーーー、どんな情報も思いのままかぁ。その情報屋、どんな奴だろうな。」


「どうせ、ろくでもない奴だ。」


「間違いないっ!!」




そんな情報屋の噂話が流れている…………








「くしゅんっ!!!


はぁー、誰か俺の噂でもしてんのかなぁー?」



「何をぶつぶつ言ってるんだ!!さっさと歩け!!王様を待たせるなんて不敬である!!」



「はいはいーっ!きびきび歩きますよー。」



くしゃみをした男は騎士に連れられ、王との面会のため廊下を歩いていた



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ