第二話
「此処はどこだ?」
俺は目を覚ました。
俺は神様の気まぐれなんていうもので選ばれてよく分らないまま異世界へと飛ばされた不幸な高校生「風魔 宗助」(ふうま そうすけ)だ。
しかし、よくよく考えてみると、不幸なのは今に始まったことではなかったような気がする。
俺の一族は、忍者の末裔で、今でもそういう術を鍛錬している。
俺も例外ではなく、幼い頃から忍術を教わった。
しかし、俺は友達と普通に遊ぶのが好きだったので、あまり時間をかけなかった。
けっしてサボった訳ではなく、幼い俺は、さっさとすべて終えてしまえばいいと思ったようで、結構時間のかかる術もすぐに習得してしまった。
そのせいで、周りは天才だと騒ぎ、いろいろなことを教えた。忍術、秘術、奥義、剣術、体術、さらには気合術なんていうものまで。しかし、そのすべてを俺は習得してしまったようだ。
今考えると、周りは面白半分だったようだ。なぜなら、他にも読唇術や読心術、速読の仕方、ハッキングにピッキングなど犯罪っぽいものまで教え込まれていたからだ。
しかし、そのおかげで学校生活はとても楽だったが・・・。
さて、自己紹介もここらで終わりにして、ぼちぼち動き始めるとしますか。
と、いう訳で、俺は辺りを見回した。
どうやら森の中のようだ。
「ピリリリリリリリ」
携帯が鳴った。
「もしもし。」
「あ。もしもし。きこえますか?」
変な空間で会って、俺を異世界へ送りやがった張本人の声が聞こえた。
「聞こえるけど。」
「何か用?」
「はい。とりあえず無事に着いたようなので連絡をと思いまして。」
「そうか。」
「はい。それから、あなたがその世界の言語や文字を理解しているようにしておきました。心おきなく楽しんでください。では、また機会がありましたらご連絡させて頂きます。」
「ぶつっ。ツーツーツー。」
そういって電話は切れた。
「ま、来ちゃったもんは仕方ないから楽しむとするか。」
とりあえず人に会おうと思い、俺は足を進めた。
やっと書けました。
1話書いただけで、満足感と達成感がいっぱいになって、次話なんかどうでもいいやと思ってしまう自分はダメ人間なんでしょうか。
ですが、自分に鞭を打ちつつ、頑張って次話を書きたいと思います。
では、また次回お会いしましょう。




