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第90話「黒湖までの道のり」

=== テトライ山脈 ===


地下洞窟に先遣隊を送り出したボーギャン将軍らは洞窟入口の前で待機していた。

待機していた間、魔物との戦闘も余儀なくされたが、向かってくる敵は全て排除。

カレンから連絡が来るのを待っていた。

そして、



「ボーギャン将軍!先遣隊から連絡が入りました!」


「うむ、代われ。」



兵士が通信魔道具を渡す。



「こちらボーギャン。オバマス准将か?」


「はい。」


「今どこだ?」


「我々先遣隊は洞窟を抜けました。洞窟内に生息していた魔物、そして護衛団3匹を無事討伐に成功。」


「おお!護衛団を倒したか!よくやった!では我々も洞窟に入る。暫し待っていてくれ。」


「はっ。」


「・・・・よし!では今から我々も洞窟内へ向かう!」



ボーギャン将軍らは地下洞窟へ入り出口を目指した。



—————数時間後。

次々に洞窟から出てくる兵士たち。



「お待ちしておりましたボーギャン将軍!」



カレンらが敬礼。



「うむ、先遣隊のお陰でスムーズに洞窟を進むことができた。礼を言う。」


「あちらの状況はどうなっておりましたか?」


「アーノルド側の軍に甚大な被害が出た。」


「!」


「アーノルドの軍は六天将バラムと交戦。見事打ち倒したのだが、バラムが放った魔法により約10万の死傷者が出た。」


「ひでぇ・・・」


「だが、テトライ山脈での戦いは全面的に我々の勝利だ。アーノルドや他の軍も時機に山を越えてくる。全軍が山を超えた時、次のポイントである黒湖へ向かう。」



真也たちは他の軍が到着するまで麓で待機。



—————待機して2日。

ようやく全軍がテトライ山脈を超えた。

テトライ山脈での戦いで死傷者の数は約25万。

そのうち死亡したのは8万。負傷者は17万。負傷者のうち戦闘不能は4万。合計12万の兵士が離脱した。



将軍らは出発前に通信魔道具で話し合いを行っていた。



「死亡、戦闘不能含めて12万か。予想以上にやられたな。」


「ええ。ここから先はさらに死傷者が出るでしょう。なにせ・・・」


「黒湖か・・・」



これから進軍する先は毒の湖。

毒の湖である黒湖を抜けないと魔王城バルティゴへは着かない。



「我々も実際行ったことはありませんが、先人が残した記述によれば「人間が近づくことのできない毒の湖」と記されています。」


「この黒湖攻略の為に時間をかけて毒を緩和する聖水を大量に生産した。だが、実際どれ程の効果が望めるかは・・・分からぬがな。」


「今ここで効果がどうのこうのって言ってもしょうがないだろ。俺らは進むしかない。」


「それでは出発は予定通りの時間で。」



こうして全軍は黒湖へ向けて出発。

テトライ山脈から黒湖までの道のりは約5日。

各軍は道中で魔物の群れに襲われるも難なく対処。



「・・・・段々瘴気が出て来たな。」



黒湖へ近づくにつれて黒湖から出ている瘴気が濃くなる。



「全員聖水を今のうちから飲んでおくように指示を出せ!」


「はっ!」



全兵士に聖水を飲むように指示を出し、進軍。

すると、



ボコッ!



地面から大量の蛇が出てくる。



「蛇の魔物だ!!」


「迎え撃て!!」



黒湖まで残り数キロ地点にて蛇の大群が襲い掛かる。



「「「ぐあああ!!!」」」



蛇の大群の中に一際大きい大蛇も出現。

一気に数十人の兵士が飲み込まれた。



「うっわ~・・・私蛇嫌いなのよね~。」


「おい!好き嫌い言ってる場合じゃねぇだろ!」



マーベルが蛇との戦闘を躊躇う。

真也たち88支部も大量に襲い掛かって来る蛇に対処。



「向こうはでかい蛇と戦ってる。カレン、俺らはどうする?」


「援護に向かうぞ。」


「「「了解!」」」



88支部は大蛇に苦戦している兵士たちのもとへ駆け寄る。



「ハァッ!!」



カレンがまず先頭で切り込み、他の面々も後に続いて大蛇に攻撃。

大蛇は怯み、身体をうねらせる。

畳み込むように全員で攻撃。他の兵士たちも大蛇に向かって攻撃を仕掛けた。

すると・・・大蛇の口から霧状のブレスが放たれた。



「・・ッ!!毒だッ!!」



カレンたちは毒のブレスを避けるように大蛇の周囲を旋回。



「「「ぐ・・・ああああ!!」」」



ブレスを避け切れなかった兵士たちが毒に侵され苦しんで悶える。



「聖水が効いてないの!?」


「・・・いや、聖水の効果が切れたのかもしれん。お前たちも飲んでおけ!」



ドゴォォン!!!



「「「!!?」」」



突然衝撃音と共に大蛇の身体が浮かんで吹っ飛ぶ。

殴りつけたのは・・・真也。

そして追撃の火炎魔法。



大蛇はあっという間に消し炭となった。



「無茶苦茶だな・・・たく。」


「シンヤにとってはあの大蛇もザコみたいね・・・」


「邪魔な大蛇は片付けました。残りの蛇を一掃しましょう。」



それから蛇の大群と戦い続けて—————1時間。

ようやく蛇の群れを討伐。



「いやーー、疲れた!」


「本当蛇って気持ちわるいわね!鳥肌が・・・」


「皆さん、立って下さい!ここで休憩は無理です!」



ウェットが座り込むレイネスとマーベルを起こす。



「そうだな。こんな瘴気が漂う場所では休むことはできない。早く抜けなければ。」



黒湖攻略の為に聖水を大量に生産したが、全兵士が何日も過ごせる程の量はさすがに準備出来ていない。

その為、黒湖は早期決戦である。



「全軍進めェェーー!!」



将軍の号令で黒湖を目指して進む。

—————そしてついに黒湖へ到着した。

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