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第89話「カレンVS護衛団ブレイバ」


真也は今回もあっさり護衛団を討伐。



「あっちは大丈夫か?・・・とりあえず・・」



真也はボルゾラによって負傷した兵士たちに回復魔法をかけて回る。



一方カレンたちは500匹の魔物の群れと交戦中。



「ミランダ!!」


「おーけー!」



ミランダの鎖鎌で敵の動きを止める。

そしてカレンが止まった敵を斬る。



「レイネス!」


「わーってるよ!!」



マーベルが敵に攻撃した直後にレイネスとスイッチ。

レイネスが双剣で敵をバラバラに斬る。



「アリダリさん!!」


「うん。」



アリダリのハンマーで叩き潰し、ウェットが槍で数体の敵を一気に貫く。



カレンたちは2人1組となり、敵に対処。

他の兵たちも1人ではなく2人以上で組んで戦っていた。



さすが今まで戦場で鍛えてきただけはあるな。

500程度の魔物だったらカレンたちで十分か。

・・・ただ、残る1匹の護衛団がどの程度なのかが問題だ。



ブレイバは戦況をよく観察。



「(やはり人間の力が年々強くなっているのを感じていましたが・・・ここまでとは正直驚きましたね。特に・・あの女兵士を筆頭としたグループが強い。狙うとしたらあそこからでしょう・・・・ん?ボルゾラの気配が消えた・・・)」



ブレイバは少し飛び上がり周囲を確認。

ボルゾラの死体が横たわっているのを発見した。



「・・・・・・なッ!?(ボルゾラがやられた!?いつの間に!?)」



ボルゾラが短時間で倒された事を知り、少し動揺。



「(あの後方にいる者の中にボルゾラを倒せる者がいたとは・・・計算違いですね・・)」



ブレイバは飛ぶのを止め、地上に降りる。



「戦況が変わりましたね・・・ここは私がやるしかないようです。」



するとブレイバは羽を広げる。



「『鋼の羽』!!」



翼に生えている羽が一斉に舞う。

そして羽がカレンや兵士たちに襲い掛かる。



「なんだコレッ!?」


「この羽!硬い!!」



無数に飛来する羽に苦戦。

鋼の羽は重く硬い。



「面倒くせぇぞこの羽!!」



武器で羽を弾いている隙に魔物たちが押し寄せてくる。



「ハァァァッ!!!」



ボワァァァッ!!!



横薙ぎの炎によって飛んできた羽の勢いを弱めて羽が地面に落ちる。



「!!」


「お前たち!私に続けッ!!ここを突破して護衛団を叩くッ!!」



炎を放ったのはカレン。

そして剣に炎を纏わせ突き進む。

88支部はカレンの後を追って駆ける。



「火属性魔法が使える者がいましたか・・」



カレンたちは魔物の群れを一直線に突き進み、群れの最後尾を抜けた。

・・・・しかし次の瞬間、



ガキィィンッ!!!



「ッ!!」



群れを抜けた瞬間、カレンにブレイバの翼が襲った。

咄嗟にカレンは剣で防御。



「いい反応ですね・・」


「貴様・・・」



魔物の群れを抜けた先に待ち受けていたのは護衛団ブレイバ。



「さっきの羽・・・コイツか。」


「みんな、奴の翼に警戒だ。」


「来ると思ってましたよ。」


「なに?」


「私が遠距離から攻撃をすれば・・・部隊の中心であろう貴方たちが私を倒しに来ることは読めてました。・・・ですが、貴方たちを私が倒せば・・・・部隊は崩壊。私の勝利です。」


「奴は翼を持っている。上からの攻撃に注意だ。」



カレンたちが構えたと同時にブレイバは翼を広げ、戦闘態勢に入る。



「では・・・いきます。」



フッ



「「「!?」」」



前方にいたブレイバが一瞬にして消えた。

そして隊の後方にいたアリダリの背後に現れる。



「後ろだッ!!!」



カレンが声を掛け、ブレイバの位置を知らせる。

反応が遅れたアリダリにブレイバの翼が襲い掛かる。



ガキィィィィンッ!!!



だが、その攻撃に対してウェット、レイネスが即座に反応。

二人がかりで攻撃を受け止める。



「ありがと~う、レイネス、ウェット。」


「・・・いい反応ですね。」


「なんで上から目線なんだよコラッ!」



レイネスが反撃するも、また一瞬でその場から消えた。



「かなりの移動速度・・・目で追い切れないよ!」


「上だッ!!」



上を見ると無数の羽が飛んでくる。



「・・・くっ!」



ミランダたちは全ての羽に対処できず、腕や足に羽が刺さる。



「厄介な飛び道具だなオイ・・・」


「フフフ、どうですか?私の羽の味は?」


「・・・くそ。」



いつの間にか地上に降りていたブレイバ。

カレンが地面に落ちている羽を拾い、調べる。



「・・・・・。」



何かを考えるカレン。



「どうしました?」


「貴様の翼、羽は鋼か。」


「そうですが。」


「・・・・お前たち、少し伏せていろ。」


「・・・カレン、何を?」


「私に任せておけ。」



ミランダたちはカレンに言われた通り伏せる。

そしてカレンは剣を構え集中。

・・・・すると剣に炎が纏う。



「その技は先ほど拝見しましたよ!ですが!貴方の火力ではどうにでもならない!!」


「・・・1500~1600。」


「・・・なんですか?」


「鋼が溶解する温度のことだ。」



次の瞬間、剣の火力が増し、凄まじい炎が剣に纏う。



「今の私の残っている魔力で火力を底上げするッ!!」


「なッ!?そんな火力を上げたら・・・貴方自身が燃え尽きますよ!!」


「・・・ああ。だから直ぐに終らすッ!!」



カレンは剣を横に思い切り振る。

横薙ぎの凄まじい火炎がブレイバに襲い掛かる。

しかし、ブレイバは上に飛んで回避。



「逃がさんッ!!お前の動きは私の目には見えるッ!!」



カレンは瞬時に剣を下から上に向けて縦に振る。

すると放たれた火炎がブレイバに向かって飛んだ。



「なんですとッ!?」



上に避けたブレイバは次に横へ飛行。

しかし、飛んでくる火炎を全て避け切れず翼の一部が当たる。

火炎が当たった箇所がドロドロと溶ける。



「クッ!!」



一部が溶けたことによりバランスを崩す。

次の瞬間、



カレンがジャンプし、既にブレイバに迫っていた。



「ッ!!!」


「溶けるか斬られるか・・どちらが良い?」



カレンは剣を振り下ろし、渾身の一撃を与える。



ズドォォォォォーーンッ!!!!



火炎を纏った一撃によりブレイバは火だるまとなり、地面に勢いよく落下。



「ガァァァッ!!体が!!翼が!!」



燃え盛る身体、溶ける身体の状態で悶える。

そして程なくして翼は完全に溶け、ブレイバは焼死した。



伏せていたミランダたちが起き上がると、



「熱ッ!!」


「熱気が・・凄い・・」



熱気は上昇する性質をもっているので起き上がるととても暑い。



「カレン!!」



カレンはその場にうずくまっていた。

ミランダたちが駆け寄ってカレンの状態を確認。



「ッ!!」


「うわッ・・・」



カレンは全身に大火傷を負っていた。

鋼を溶解する1500~1600以上の炎を一番身近で受けていたからである。



「これは酷い・・」


「シンヤーーーッ!!!」



ウェットが大声で叫ぶ。

兵士たちの治癒を丁度終えた真也はその叫び声に気付く。

一瞬にしてミランダたちのもとへ移動。



「・・・これは酷いですね。」


「シンヤ、カレンを治せるか!?」


「大丈夫です。」



真也はカレンに治癒魔法を発動。

みるみるうちに火傷が治っていく。



「すっご・・・」


「なんて回復力だよ・・・」


「死ななければ治せますんで。」



程なくしてカレンは完璧に回復した。



「・・・助かったアズモンド。礼を言う。」


「あんま無茶しないでくださいよ。俺が居なかったら全身火傷で死んでましたよ?」


「・・・ふっ、お前がいるから無茶したのだ。」


「・・・なるほど、俺に治癒してもらう前提でやったということですか。」



なんかすごく図々しくない?

まぁいいけど。



「これで護衛団は合計3匹、ここまでに洞窟内にいる魔物もあらかた片付いた。」


「洞窟の出口まではもう少し。洞窟を出たらボーギャン将軍に報告だ。」



こうして先遣隊は無事長い地下洞窟を抜けた。

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