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第83話「エルザ&ジーク②」

=== パーム&リグルット VS ジーク ===



「雰囲気が変わった・・?」


「俺のもとの力を開放した・・手加減は・・できぬぞッ!!」



リグルットがそう言った瞬間、その場から消える。



「!!」



ジークの背後に回り込み、6本の剣を振り落とす。



ドォォォォンッ!!



リグルットの攻撃を咄嗟に躱したジーク。



「・・なんだ?急に力も速さも上がった。」


「解放したリグルットは誰にも止められないわよ♪」



パームはもともとリグルットの力を制御しており、先ほど使用した魔法は制御を解除するもの。



「ウォォォォォッ!!!」



雄叫びをあげるリグルット。

雄叫びの後、ジークに襲い掛かる。



6本の剣を巧みに使いこなし反撃の隙を与えない。



「(力も速さも先ほどとは比べ物にならない!まるで野獣だ!)」


「ウォォォォォッ!!!」


「くっ!!」



ジークは押し負け、後方へ飛ばされる。



「戻ってこいィィ!!」


「ッ!!」



後方に飛ばされたジークが引っ張られるように引き戻される。



「・・糸!?」



リグルットは蜘蛛の姿をした魔物。

体内で粘着性のある糸を生成し放出することができる。

剣で攻撃していた時、ジークに付着させていた。



「ウォォォッ!!」



勢いよく引き戻されるジーク。

リグルットは6本の剣を振りかぶり、糸によって勢いよく戻ってきたジークに・・攻撃。



「ぐぐぐッ!!」



強烈な攻撃に対してジークはたった1本の剣で防ぐ。

だが、リグルットの力で徐々に圧される。



「マダマダァァッ!!!」


「ッ!?」



さらにリグルットの力が増す。



「僕は・・負ける訳には・・いかないッ!!」



次の瞬間、ジーク周辺の土が盛り上がり、伸びた土の塊がリグルットに激突。

リグルットの体がのけぞる。



「ムグッ!?」


「ハァッ!!」



ズバンッ!!!



体がのけぞった一瞬の隙を突いて攻撃。

リグルットの腕1本を斬り落とした。



「リグルット!!」


「好機ッ!!」



ジークは高く飛び上がる。



「黒き煉獄の龍よ 悪を黒き業火に包み 悪を滅し 悪を喰らえ 『黒龍煉獄剛掌波』!!!」



ジークの拳から黒い龍が現れリグルット目掛けて飛ぶ。



ズドォォォォォォン!!!



「グオオオオオッ!!!」



リグルットは黒い炎に包まれ悶える。



「この黒き炎は悪が滅するまで・・消えない!」


「グオオオ・・・オオ・・オ・・」



次第にリグルットの声は聞こえなくなり、燃え尽きて跡形も無く消えた。



「リグルット!」


「次はお前だ!」



ジークがパームに向かって駆ける。



「このッ!!」



動きを止めようと魔法を放つが・・・ジークの動きが俊敏でとらえきれない。

ジークはあっという間にパームの懐まで詰め寄る。



「・・なッ!?」


「終わりだ!魔物ッ!!」



ズバンッ!!!



「ギャアアア!!!」



パームを一刀両断。

ジークはジズ護衛団のパーム、リグルットに勝利した。



=== アマコム VS エルザ ===


一方その頃、エルザとアマコムとの戦いは・・・



「フフフ、どうしましたか?防戦一方ではありませんか。」



アマコムの虫の攻撃に対して魔法で対抗。

未だにアマコムに近づけずにいた。



「・・・・。」


「私の魔力切れを狙っているのでしょうが・・残念ながら私の魔力は護衛団の中でも1、2を争う程ですよ!そう簡単に魔力は切れません!」


「・・・・そうね。このまま長引かせてもしょうがないわね。」


「?」



急にエルザが立ち止まる。

そして魔法を発動。



アマコムの下の地面が盛り上がり、ドーム型の檻にアマコムを閉じ込める。



「!?」


「貴方の視覚を奪ったらどうなるのかしら?虫に命令できる?」


「・・・フフフ、自身の視覚に映る範囲にだけ虫を動かせるとでも思っているのですか?・・浅はかですね。」



大量の虫がエルザに襲い掛かる。



「私は魔虫を通して視覚を得ることができるのですよ。なので・・私を閉じ込めたところで無意味!」


「・・そう、じゃあ・・」



ズドドドドドォォォン!!!!



大量の虫に対して大量の炎の礫が降り注ぐ。

炎の礫は虫たちを全て焼き尽した。



「!?」


「これで周りの虫は消えたわ。これで貴方は何も見えない状態になったというわけね。」



エルザは次の魔法を発動させようとする。



「・・・舐めるな・・小娘が!」


「!!」



突如閉じ込めていたドーム型の檻が破壊。

中から今までとは比べ物にならない超巨大なムカデが出現。

そのムカデの上にアマコムが乗っていた。



「この程度の檻、容易に破れますよ。」


「・・・・。」


「行きなさいッ!!」



超巨大ムカデがエルザを襲う。

だが、エルザは冷静に回避。



「虫に戦わせてばかりで貴方は何もしないのね。」


「これが私のやり方なのですよ。」



超巨大ムカデがエルザを捕まえようと暴れ、辺りの木々が薙ぎ倒される。



「逃げてばかりですか?エレメントマスター!」



ムカデの攻撃を回避し続けるエルザ。



「喰らいなさいッ!!」



ムカデは大きな口を広げて襲い掛かる。



「・・・私がただ逃げてるだけとでも思ったの?」



エルザは立ち止まり、地面に手を触れる。



「『聖なる檻(ホーリーケージ)』!」


「・・ッ!?」



地面に手を触れた瞬間、辺りに大量の魔法陣が出現。

魔法陣から光の柱が現れムカデを取り囲む。

巨大な光の檻がアマコムとムカデを閉じ込めた。



「これは・・!?」



ムカデが檻を破壊しようとするがびくともしない。

さらにムカデが檻の隙間から頭を出そうとするが弾き返される。



「結界ですかッ!?」


「貴方の攻撃を躱し続けていたのは準備の為。至る所に魔法陣を張り巡らせてもらったわ。」


「・・だが!この檻に閉じ込めたところで貴方も何もできない!」


「そうかしら?」


「なに!?」



すると檻の中心部に大きな魔法陣が出現。



「・・燃えなさい。『地獄火葬(ヘルクリメイシェン)』!」



ボワァァァッ!!!



魔法陣から炎が現れ、凄まじい勢いで炎は檻の中で燃え上がる。



「・グアッ!!・・ガァァァッ!!!」


「・・・死ぬまで焼けなさい。そして肉片も残さず灰となりなさい。魔物にはそれがお似合いよ。」


「ガァァァァァァッ!!!」



程なくしてアマコムとムカデは檻の中で全焼。

エルザの言う通り灰となった。



エルザはジズ護衛団アマコムとの戦闘に勝利した。

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