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第80話「味方で良かった」


真也たちはテトライ山脈にある地下洞窟を目指して進む。



「なぁシンヤ、洞窟内にはどの位の魔物がいるんだ?」


「『索敵(サーチ)』で確認した限りだと、大体3000くらいですよ。」



先頭集団が先に地下洞窟があると思われる付近に到着。

・・だが、入口が見つからない。



「ボーギャン将軍!先頭が目的ポイントへ到着しましたが、地下洞窟への入口が見つからないとのことです!」


「ふむ・・アズモンド少佐、この先に本当に入口はあるのか?」


「ありますよ。んじゃ、先に行って入口の結界を解いてきます。」



真也はそう言うと先頭集団の所までもの凄い速度で駆ける。



「はっや・・・」



真也の移動速度に呆然とするレイネスたち。



あっという間に先頭へ到着。



「ア、アズモンド少佐!」



兵士たちが真也に敬礼。



「・・あ、どうも・・」



本当にこういうのやりずらいな・・・



敬礼に対し軽く会釈。

そして真也は結界が張ってある所へ向かう。



「アズモンド少佐、我々も周辺を隈なく探したのですが・・入口が見当たりません。」


「ここだよ。」


「え?」



真也は指さす。

そこは何の変哲もない壁。



真也は壁に手を触れ魔法を発動。

発動した魔法は『解放(リベレイション)』。

封印や結界、呪縛、幻術などの類を解くことができる。



解放(リベレイション)』によって壁がゆらゆらと揺らめき、壁の中から地下へと向かう階段が現れた。



「「「おおっ!」」」


「この先には魔物がいるのでちょっと待ってください。」



通信魔道具でボーギャン将軍に連絡を取る。



「あー、もしもし、こちらアズモンドです。地下洞窟の入口を発見しましたがどうしますか?」


「一度に洞窟内へ大勢を向かわせるのは無理だろうな。編成を考えよう。」


「了解です。・・・ということなんで将軍が来るまで待機で。」


「「「「はっ!!」」」」



暫くするとボーギャン将軍らが到着。



「ここが入口か。」


「はい。中はこの入口から2kmほど先まで細い通路になってまして、そこから道幅は広くなってます。」


「ふむ・・・では最初に送り込む先遣隊の人数は100~300ほどにするか。オバマス准将、アズモンド少佐ら88支部は先遣隊として潜り込んでくれ。」


「俺らかよ・・・」


「先遣隊は先に進み、洞窟内の安全を確保。それがまず最初の任務とする。」


「承知しました。では私が部隊の指揮を取ります。」


「うむ、頼んだぞオバマス准将。」


「・・では先遣隊出発する!!」



カレンが先頭に立ち、洞窟内へと進む。



=== テトライ山脈・地下洞窟 ===


洞窟内に先遣隊150人が入り階段を降りる。



「予想はしてたけど真っ暗だな・・・」


「灯りを。」


「はい。」



ウェットがランタンの灯りをつける。



「アズモンド、敵の位置はわかるか?」


「・・・ちょっと待ってください。」



真也は洞窟の壁に手を触れ『索敵(サーチ)』を発動。



「・・・約1km先から魔物が20匹こっちへ向かってますね。」


「「「!!」」」


「気付かれたのか?」


「・・いや、おそらく見回り的な感じでしょう。」


「どうするカレン?」


「我々の任務は洞窟の安全を確保することだ。向かってくるのなら倒すまでだ。」


「だが、この狭い道だと思うように戦えないぞ?」


「・・・じゃあ俺がやりますよ。」



真也が魔物を倒すと名乗りを上げた。

すると真也は手を前に広げる。



「何を・・?」


「『死への余命宣告(デスカウントダウン)』。」



真也の手からゆらっと黒い空気状のものが飛び出し、洞窟の奥に消えていった。



「・・・なに?今の・・」


「シンヤ、何をしたんだ?」


「まぁ、このまま進みましょう。」



真也たちは先へと進む。

・・すると、



「「「!?」」」



魔物たちがその場で倒れているのを発見。



「・・・死んでる。」


「・・これってさっきの魔法か?」


「はい。『死への余命宣告(デスカウントダウン)』は低レベルの魔物ならかかって数分で死にます。」


「相変わらずとんでもないわね・・・シンヤが味方で良かったわ・・」



死への余命宣告(デスカウントダウン)』は低レベルな魔物に効果抜群だが、高レベルの魔物相手にはどの位効果あるのか試した事無いんだよな。

今度護衛団や六天将相手にやってみるか。



真也たちは先へと進む。

すると細い道から開けた道へと変わった。



「ようやく広い所に着いたな。」


「前方に敵発見!」



洞窟内には無数の魔物の群れ。



「たしかシンヤは3000匹くらいいるって言ってたよな。」


「我々の人数は150。一人辺り20匹倒せば問題あるまい。」


「20って・・・結構骨折れますよ?」


「行くぞッ!!」



カレンたち先遣隊と魔物の戦闘が開始。



「おらぁぁッ!!」


「はッ!!」



次々と敵を倒していくカレンたち。

この洞窟内にいる魔物は下級~中級の魔物ばかりなので幾度も戦場で腕を磨いた兵士たちにとって3000という魔物の数は少なく感じた。



「シンヤは休んでいなよ!僕たちがこのザコ共を処理するから!!」



軽快な槍捌きで敵を倒すウェット。

兄が死んでからひたすら修行を積んでいたウェットは相当な槍使いにまで成長。



「・・・オイオイ、ザコって言い過ぎなんじゃないの?」


「「「!?」」」



ドォォォンッ!!



「「「ぐわああ!!」」」



突然カレンたちの前方が爆発。

前で戦って兵士たちが吹き飛ぶ。



「ザコは無いでしょ・・ザコは。俺たちも必死に生きてるんだぜ~?」


「・・・あいつは・・」



真也たちの前に現れたのは緑色で甲虫のような外見をしている魔物。



「俺はバラム護衛団のビットゥー。」


「護衛団!」


「なんでここに護衛団が!?」


「なんでって・・たまたま見回りにきたら丁度良く始まった。それだけだぜ?」



・・俺らが洞窟に入ったあとは索敵(サーチ)しなかったからな。

その間に来たのか。・・でも早くも試すチャンスが来た。



「俺の部下どもをこんなにやってくれてよ~。お前たちは全員死亡確定!1匹も逃がさないぜ?」



この瞬間、真也は魔法を発動。

発動したのは『死への余命宣告(デスカウントダウン)』。

黒い空気がビットゥーを包む。



「・・なんだ?これ?」



ビットゥーは得体の知れない黒い空気に不思議そうな顔をするが何も起きない。



・・・うーん、『死への余命宣告(デスカウントダウン)』は護衛団には通用しないか。

この魔法は全然使わないからな。

どの位のレベルまでだったら通用するのか色々検証してみる必要あるな。



「カレン、まず陣形を組んで奴に・・・」



バゴォォォォン!!!



「「「「!!?」」」」


「テ・・・テメェ・・・・ッ!?」



凄まじい衝撃音が洞窟内に反響。

気が付くと真也がいつの間にか護衛団ビットゥーに攻撃を仕掛けていた。

真也の拳はビットゥーの体にめり込み、ビットゥーは膝をつく。



「テ、テメェ・・・いきなり・・何しやがる・・」


「・・ちょっと調べさせてくれ。」


「ッ!?」



真也はビットゥーに『分析(アナリーズ)』を発動。



~~~~~~

レベル:52

HP:7140

MP:834

攻撃力:695

防御力:1522

素早さ:80

弱点:風

~~~~~~



真也の『分析(アナリーズ)』は以前と比べて熟練度が増し、攻撃力・防御力・素早さまで見えるようになった。



甲虫みたいな体してるからやはり防御は高めか。

ふむ・・こいつのレベルは52。これで『死への余命宣告(デスカウントダウン)』はレベル52以上には効かないってことが分かったな。



「テ、テメェ・・・なにしやがった・・」


「あー、もういいよ。終わったから。」



バンッ!!



裏拳でビットゥーの顔を軽く吹き飛ばした。

あっという間の出来事にカレンたちは処理に追い付かない。

周りの魔物たちも護衛団がやられたことに衝撃を受け、動きが止まる。



「護衛団を一瞬・・・」


「・・な、なんだそりゃ・・半端ねぇな・・」


「・・・う、うん。」


「本当に・・・・シンヤが味方で良かったわ。」



全員が真也の強さを再認識。

護衛団との対決は一瞬にして決着した。

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