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第79話「テトライ山脈」

=== 北部地方 ===


今回の北部奪還、魔王討伐の作戦に集結した兵士の数は・・約100万。

人類最高戦力である上級大将の3名は勿論のこと、名高い将官らも勢揃いした。



「よいか!!この戦いを最後とする!!この戦いにて魔王を含む全ての魔物を根絶やしにし、我々人類の領土、平和を取り戻すッ!!!もし自身が死ぬ時が来ても・・あがけッ!そして託せッ!!我々は死にゆく仲間の意思を引き継いで前へ進むッ!!!魔王を倒し、平和を掴むことこそ我ら人類の悲願なのだッ!!!行くぞォォォーーーーお前らァァッ!!!」



「「「「おおおおおおッ!!!!」」」」



北部地方で攻めるポイントは3つ。

1つ目は【テトライ山脈】。

北部中間に位置する山脈は端から端までそびえ立つ標高5000メートルの山々が連なる。

この山脈全体に多くの魔物が配置されており、このテトライ山脈を抜けなければその先へは進めない。



2つ目は【黒湖】。

テトライ山脈を抜けた先に広がる黒い湖。

広大な面積の黒い湖はまだ人類の領地だった頃は清らかで自然豊かな湖だったが、魔物に支配されてからは毒の湖に変貌。魔物以外の生き物は環境に耐えられず死に絶え、常に瘴気が漂う魔の湖。



3つ目は【魔王城バルティゴ】

テトライ山脈、黒湖を抜けた先にある北部地方最北端に位置するのが魔王軍総本山、魔王が住む城である。かつては一国にある城だったが魔王によって奪われ根城とされた。



100万の軍勢は1つ目のポイントであるテトライ山脈に向けて出発。



「いよいよ最後の戦いか。」


「まだ最後じゃないわよ。まずはテトライ山脈を攻略しないと何も始まらないわ。」


「その通りだ。山脈には六天将と護衛団、多くの魔物が待ち構えている。」


「山脈にいる六天将はどういう魔物なんですか?」


「六天将の名は・・バラム。以前、東部での戦いでアーノルド上級大将とやりあった魔物だ。」


「でも、こっちにはシンヤがいますぜ。怖いもんなんてないですよ。」


「・・・シンヤだけに負担はかけられない。俺たちの役割は・・シンヤをサポートすることだ。そうだろカレン?」


「そうだ。アズモンドは今や人類の希望でもある。アズモンドを我々が全力でサポートし負担を軽減させる。」


「大丈夫です。僕がシンヤを全力で守ります。」


「先輩!疲れたらすぐ言って下さいね!回復薬も沢山持ってきてますから!」


「・・あ、ああ。」



・・みんなの期待が凄い!

そりゃあ、あっさり六天将を倒して、その後も開き直って活躍しまくったからな・・・

そういや、今の俺のレベルってどの位になってんだろう?

・・まぁ、もともとレベル275だったし、上がったとしても2~3レベルくらいか。



真也は自身のレベル・ステータスを調べる術を持たないのでエスティアに転生されてから100以上レベルアップしていることを知らない。




=== 魔王城バルティゴ ===



「魔王様、人間どもが動き出しました。」


「・・・・そうか。」


「今回人間側は大分戦力をつぎ込んでいる様子。ここで人間を叩けば奪われた地もすぐに取り返してみせます。」


「・・・・うむ。期待しているぞジズ。」


「ハッ!お任せくださいませ。魔王様に朗報を届けることお約束致します。」



六天将ジズは魔王が居る部屋を後にする。



ジズが城の廊下を歩いていると、



「・・・ん?なんじゃ、お主ここにおったのか。」


「・・・ああ。」



ボーっと突っ立って空を眺めていたのは六天将アマルギット。



「人間たちが大軍勢で攻めてきた。お主も・・・いや、お主はここでよい。儂らに任せておけばよいのじゃ。」


「・・・ランギルス、フルーレが散った。本当に・・・大丈夫なのか?・・お前たちだけで。」


「お主が気にする必要は無い。お主はここで守護してくれるだけでよい。変に前線に立たれても巻き込まれそうじゃ。」


「・・・わかった。」



=== テトライ山脈 ===


軍はテトライ山脈に到着。



「アズモンド・シンヤ少佐、頼めるか?」


「・・はい。」



真也に話しかけた人物はボーギャン・パーク上級大将。



「まさか俺たちが本当に軍の最前線に配置されるなんてな・・・」


「かの英雄、ボーギャン上級大将が目の前にいる・・凄いわ~。」



北部の端から端、横に長く連なって行く手を阻む壁となっているテトライ山脈攻略には、100万の軍を4つに分けた。

その中でボーギャン・パーク上級大将が率いる軍に真也たちは配属。



真也は『索敵(サーチ)』を発動。

真也たちが担当する範囲を索敵し掌握。



「どうだ?」


「・・うーん、山を登って越えるのは止めた方がいいですね。相当な数の魔物が待機してます。」


「ではどうする?」


「地下から行きましょう。」


「地下?そんなものがあるのか?」


「ええ。『索敵(サーチ)』で地形を確認しました。この先に地下へ抜ける洞窟があります。」


「地下洞窟・・・そんなものは事前調査では報告無かったが・・」


「どうも洞窟入口に視認を防ぐ魔法結界が張られてるみたいですね。だから調査でわからなかったのでは?それにこの地下洞窟は魔物が出入りしているっぽいですね。」


「そんなことまでわかるのか・・さすが救世主と呼ばれるだけはあるな。地下洞窟には六天将や護衛団らしき魔物はいるか?」


「・・・今見た限りだと洞窟内にはいません。他の場所にいると考えられますね。」


「そうか。では我々は地下洞窟からテトライ山脈を抜けるとする!」



真也たちは地下洞窟へ向けて動き出した。

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