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第61話「地下通路を抜けて」

=== グラム城塞・正面 ===


正面で戦っている兵士たちは魔物と激しい戦闘を繰り広げていた。



「怯むなッ!!進めェェッ!!!」


「「「ぐわぁぁぁ!!」」」



ハシゴを使って城壁を登るが次々に落とされる。



「やはりハシゴで登るのは難しいな。次の作戦だ。」


「「「風よ この大地に緩やかに流れる風よ 上昇する風となりて 敵の頭上まで舞い上がれ 『上昇の風(アップエア)』!」」」



魔法使いたちが一斉に風魔法を放つ。

すると前線にいる兵士たちの下から風が舞い上がり、上へと押し上げる。

そして風の勢いによって城壁を超える。



「ギャギャギャ!?」


「はぁッ!!」



魔法によって数十人の兵士が城塞内へと侵入成功。



「オリンパス将軍、成功しました!」


「・・・だが、一度にたった数十人の兵しか送り込めない。魔法にも限度がある。あの固く閉ざされた門を開けることができれば・・」



ドォォォォォォォォンッ!!!!



「!!?」



突如激しい爆発が起きる。

爆発によって先ほど城塞内へ侵入した兵士たちが吹っ飛ばれて下へ落下。



「なにごとだ!?」



するとゆっくりと城塞の門が開く。



「オ、オリンパス将軍・・門が・・」



開いた門から魔物の軍勢が出現。

雪崩のごとく押し寄せる。



「こ、こいつら急にッ!!」


「「「うわぁぁッ!!!」」」



城門前で戦っていた兵士たちが次々と魔物に飲み込まれ倒されていく。



「数は・・・」



ぞろぞろとひっきりなしに門から出てくる魔物たち。



「およそ・・・1万!」


「人間どもよ、我らの領地に足を踏み入れたこと、万死に値する。」



翼を生やした魔物が空中から呼びかける。



「我が名はカルカノ。フルーレ護衛団の1人である。貴様ら人間は1匹残らずここが墓場となる。」


「護衛団は1匹!軍勢は1万!我らに分がある!!総攻撃だッ!!!」


「「「「おおおおおおッ!!!」」」」



人間5万対魔物1万の白兵戦となった。



「愚かな人間ども・・・これでも喰らうがよい。」



バチバチバチッ



カルカノは両手に雷を生成。

そして空中から攻撃を仕掛ける。



ズドォォォォンッ!!!!



「「「があああああッ!!!」」」



カルカノが放った広範囲の雷魔法によって、一気に削られる。



「・・・次は・・」



次にカルカノは両手に炎を生成。

空中から広範囲の炎魔法を放った。



「「「ぐわわああッ!!!」」」



さらに兵たちが亡き者に変わる。



「オリンパス将軍、あの魔物は・・」


「魔法に特化した護衛団ですか・・厄介ですね。全ての魔法が広範囲系。あの護衛団を止めることが第一優先とする。」




=== グラム城塞・地下通路 ===


順調に先へ進んでいる真也たち。

襲い掛かってくる魔物も迅速に処理。



「そろそろだぜ!外の匂いだ!」


「ここからは走って抜けるぞ!!」


「「了解!」」



真也たちは駆け足で地下通路を抜け、城塞内部へ出た。



「・・地下から出たのは良いが・・予想通り沢山いるな~。」


「門まで一直線で突き抜ける!列を乱すなよ!!」



100人の小隊は一つにまとまり、一気に門まで駆け抜ける。

襲い掛かってくる魔物たちを走りながら処理。



「外で凄い音鳴ってるぜ?かなり激しい戦闘になってるな・・」


「まずは門を開けることが先決よ。」


「わーってるよ!」



暫く走っていると門がある場所へ到着。



「儂に任せときッ!!」



ベンジャミンが単身で抜ける。

そして、



「おりゃぁぁッ!!」



バゴォォンッ!!



強烈な斧の一振りで門を固める魔物たちを一気に蹴散らす。



「さすがドワーフ、パワーが半端ねぇな!」



カレンたちもベンジャミンに続いて敵を攻撃。



「今のうちに開門だ!!」



真也たちが敵を引き付けている間に、手の空いている他の兵たちが門を開ける。



「カ、カレン上級大佐!」


「どうした!?」


「うちの軍が・・・門外にて魔物の軍勢と交戦中です!!」


「なに!?」


「数は・・ここからでは確認不可!」



城門前で戦っていたはずなのに後方へ押されたのか・・



「マズいな・・・」



本来門を開けて一気に攻め入る予定だったが、門を開けても誰も来ない。

ということは・・



「俺たち取り残されたか・・」



真也たち100人の小隊だけ城塞内に取り残された形となる。

城塞内に残っている敵の数は約1万5千。

100人でこの数を相手にするのは無謀。



さて・・この危機的状況をどうするか・・



真也は『索敵(サーチ)』を発動。

一帯の状況を掌握。



外の軍勢の数は・・約1万ってとこか。指揮しているのは・・空飛んでる魔物か。

こいつが護衛団の1匹。広範囲の魔法で攻撃・・結構強いな。

城塞に護衛団はもう1匹いるが・・・奥で座って動こうとしない・・なんだ?何か飲んでいるな。



うちの軍は5万。外の魔物は1万。外には将軍もいるしなんとかなるかな。

だから俺らがやることは・・もう1匹の護衛団を倒すことになるか。



「ねぇ、サーチ使って護衛団がどこにいるかわかる?」



真也はサーチが使える兵士に話しかける。



「え!?ちょっと待って下さい・・・大きい反応は城塞内にあります!」


「おっけ。カレンさん!」


「どうしたアズモンド!?」


「ここで戦っても意味ないです。俺たちで城塞内に入って護衛団を倒しに行きましょう。」


「だが奴がどこにいるかわかるのか!?」


「大丈夫です。動きながらサーチ使える人いるんで。」


「・・・了解した!我ら小隊はこれより護衛団を討ちに赴く!」


「んじゃ、道案内頼むね。」


「わ、わかりました!前方に進んで下さい!!」



カレンたち小隊は門から離れ、城塞内にいる護衛団討伐の為に動き出した。

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