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第54話「ハイカル砦攻略」

大規模攻略作戦では30万人の兵士を第一~六軍に分ける。

その中で真也たちは第五軍に配属。

東部地方を横に三分割し上層・中層・下層の階層に分類。階層一つに10万の軍を要して侵攻。

第一・二軍は上層、第三・四軍は中層、第五・六軍は下層。




=== 東部地方(下層)・ハイカル砦 ===


【ハイカル砦】

東部地方南西に位置する砦。

今は無き国が保有していた砦であり、遥か昔は鉄壁の要塞として他の国から攻め入られても落ちなかった難攻不落の砦として有名。

だが、魔王軍の襲撃により難攻不落の砦はついに落ちてしまった。

砦が魔物の手に落ちたあと、魔物側も防衛を固め、人類は砦をなかなか取り返すことができずにいた。



「あれがハイカル砦・・大きい・・」


「滅茶苦茶敵がいやがるじゃねぇか。どんだけいるんだ?・・面倒くせぇな。」



ウェットとレイネスが双眼鏡で砦を確認。

敵の数の多さに唖然とする。



「ここの砦を奪還するために今まで何回も戦を仕掛けたらしいが・・全戦全敗。皮肉にも自分たち人間が作った砦を攻略できずに敗走。難攻不落の砦の名は伊達じゃないってことさ。」


「大尉、なんで今までここの砦を奪還できなかったんですか?」


「単純に数の問題さ。今までは多くて1万程度の数で攻めていたらしい。それに対しあの砦にいる魔物の数は大体3万程度ってくらいか。平地で戦うのなら魔物が3万に対し人間が1万の数でも勝てる。だが、あそこは砦。上から狙われこちらの攻撃は届きにくい。攻城戦には数が必須だからな。んで、今回俺たちは10万の軍勢。十分に勝てる数だ。しかも過去の敗戦から結構策を練っているように思える。」



第五軍の将軍オリンパスと第六軍の将軍ジルニール、その他佐官クラスの者らが集まり作戦会議していた。



「さて、我々が幾度も戦を仕掛け敗れ続けたこのハイカル砦。攻略の鍵は・・ランゴスタ将軍、貴方に決まりですね。」


「ああ。その為に私が下層を任された。ここの砦だけでなく東部の下層には幾つもの砦や要塞が存在するからな。」


「はい。ここは貴方にお任せするとしましょう。我々の数も今までとは比較になりません。必ず落とせます。この砦の落とすのに5万あれば十分でしょう。」


「・・数はそこまで必要ない。むしろ今までより少なくても良い。」


「自信はあると?」


「無論。相手の数は約3万。それに対して我々は5千で事足りる。これからの戦の為に兵士は出来るだけ減らしたくないからな。」


「・・では、拝見させて頂きましょう。」




砦周辺に10万の軍勢が待機。

そして・・ジルニール将軍が一番前へ出てきた。



「・・・お!始まるぜ・・戦が。」


「第一陣!突撃ィィィッ!!!」


「「「オオオオオッ!!!」」」



前線で待機していた約3000の兵士が一斉に砦に向かって走る。

その中で一番先頭に立って走っているのがジルニール将軍。

真也たちは後方で待機。



「ジルニール兄さん・・・」


「我が大地よ 我が名はジルニール 我が大地よ 我らの行く末を阻む 愚者共を全て 飲み込め  『大地の大津波(アースウェーブ)』!!」



ジルニールが魔法詠唱し発動。

砦周辺が大きな地鳴りを上げると・・・広範囲の地面が一気に盛り上がり、盛り上がった地面がまるで津波のように流れて砦に向かっていく。



「スゲーー!!なんだアレ!?」


「凄いわ・・あんな超広範囲魔法見たこと無いわ。」



津波のように進めば進むほど大地の波は大きくなり、砦の上にいる魔物の高さまで大きく成長。

そして大地の津波が砦に衝突。



ドォォォォォォォォン!!!!



激しい衝突音が轟く。



大地の津波によって地面から砦の上部分まで坂道のように道ができた。

そこを兵士たちが次々に登っていく。



「普通ならああいう砦はハシゴとかで地道に登るけど、あの魔法なら一発で広範囲を駆け上がって攻めることができるな!スゲェ!おめぇの兄ちゃんスゲェなオイ!」



いや、まだだ。

ウェットの兄貴はまだ何かをしようとしている。



「怒れ大地よ 我らが住まう大地を脅かす愚者有 唸れ大地よ 化身となりて 愚者共を殲滅せよ 『大地の巨人(アースヒガンテ)』!!!」



ジルニールが地面に手を触れて魔法を発動。

地面が大きく盛り上がると・・・大きな土巨人が現れた。



「土の巨人!!」


「さすがジルニール将軍!!」



ジルニールは巨人の肩に乗り砦に向かう。



既に多くの兵士がジルニールの土津波を駆け上がり、砦の中に侵入。

魔物と乱戦を繰り広げていた。



「ギャオッ!!!」


「でやぁぁッ!!」



そして兵士たちは魔物をくぐり抜けて門まで到達。

砦内側から門を開錠。

門が大きな音を立てて開いた。



「門が開いたッ!!進めェェッ!!!」



予め門の前に待機していた2000人の兵たちが一斉に砦内になだれ込む。



「こりゃ・・俺たちの出番は無さそうだな。」


「そうだな。ジルニール将軍が圧倒的すぎる。さすが土魔法のスペシャリストだな。」



=== ハイカル砦・内部 ===


兵士たちが次々と魔物を討伐。

一気に流れに乗る。

・・・だが、



「ぐわぁぁッ!!!」



バゴォォンッ!!!



「てめぇら!!なに人間如きにビビッてんだオラッ!!」


「こ、こいつ強い!!」


「・・たくよ、俺の静かな生活を邪魔してくれんなよ。」



見た目が狼のような魔物が大きなハンマーを振り回し、次々と兵士を倒していく。

その時、ジルニールが乗る巨人が砦内に侵入。



「おーおー、デカイ客が来たもんだな。」


「・・・護衛団か。」


「その通り。俺はフルーレ様の護衛団の一人、バンナム。俺の家に無断で上がり込むとは・・死で償いな。」

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