第48話「圧倒的」
「・・貴様、舐めた態度とりやがって。」
とりあえずコイツにやりたい事あるんだよな~。
ゼストが真也に向かって棘を放つ。
「!!」
だが真也は全て難無く躱す。
そして真也は手を裏返しにし、クイクイっとゼストを挑発。
「・・舐められたものだ・・」
ゼストは全力で真也へと突進。
一気に距離を詰める。
そして連打。
風を切るゼストの連打に対して真也は全て見切って躱す。
「なにっ!?」
そして一発のパンチを手で受け止めた。
その瞬間、真也はゼストに『分析』を発動。ゼストのステータスを確認。
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レベル:65
HP:4550
MP:480
弱点:氷属性
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なるほど。護衛団のレベルは大体こんなもんか。
HPは案外低いな。その分攻撃と防御が高いとみた。硬化能力も持ってるしな。
・・弱点は氷。寒いのが嫌いってことか?
じゃあなんでこんな雪降る地域にいるんだよ。
真也はパッとゼストの手を離す。
「・・・貴様、何をした!?」
「いや、別にお前のステをちょっと確認しただけ。」
「・・ステ?何のことだ!?」
「あー、いいよいいよ別に。お前には関係無いから。」
「・・なんだと!?」
「だって・・・これからお前を倒すんだから。」
真也がゼストをジッと見つめる。
この瞬間、ゼストは全身が凍りつくような感覚を感じた。
無意識で後方へ下がるゼスト。
「・・なんなんだ貴様・・何者だ?」
「んー、平穏に暮らしたいただの兵士かな。」
「・・・・・」
「だから本当お前たちみたいなのが出てくるイベントとか勘弁して欲しいよ。その度に色々考えなきゃならんし。正直、面倒くさい。」
「・・俺は・・・」
「ん?」
「・・六天将になる・・そして!貴様ら人間を滅ぼしてやるのだッ!!」
「滅ぼされたら俺が平穏に暮らせないだろーが。」
「貴様という存在は邪魔だぁッ!!死ねッ!!」
ゼストは全力を解放し、真也に襲いかかる。
「俺もお前が邪魔だ。」
真也はゼストの肩に目にも留まらぬ速度の手刀を浴びせる。
「ガッ!!?」
バコンッッ!!!
たった一撃の手刀でゼストの顔だけ地上に残して他の体部分を地中に埋めた。
「・・バ、バカな!!?グハッ・・たった一撃で・・・俺が・・これほどのダメージを・・!?」
「うーん、本当は今の一撃で倒す予定だったんだけど・・加減間違えたか。・・てか頭だけ出てるって漫画かよ。」
「あ、圧倒的な差が・・・貴様と俺にあるというのか・・・?」
「あるよ。ひっくり返らない圧倒的差ってやつが。」
真也は拳を振り上げる。
そして・・唯一地上に出てる顔目掛けて・・
「ク・・ク・・クソォォォォォッ!!!」
バゴォォォォォンッ!!!!
強烈な一撃を喰らわした。
その威力によって一帯の大地が揺れ、放った拳の下の地面が割れ、凹みが出来た。
ゼストの顔は跡形も無くなって絶命。
真也は誰に見られることも無く護衛団ゼストを始末した。
これで邪魔な奴は片付いたっと。
あとは皆が起きるのを待つだけ。
・・・護衛団はコイツだけか?
もう半分の方にも来てないか確認してみるか。
真也は『サーチ』を発動。
全体を把握。
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———————————————そして現在に戻る。
護衛団はあと4匹。
正直、あの中二病っぽい奴は他より頭が二つ三つ飛びぬけて強いからなんとかしてくれそうだな。
ゼルとリビアは・・・
=== べリア森林(右)・アマコム側 ===
ゼルとリビアの第11・19班が護衛団アマコムと死闘を繰り返していた。
「リビアッ!!」
「ええ!!」
「総員!全方向に回り込め!!奴の周りを固めている虫どもを始末するのだ!!」
アマコムの魔虫に対して兵士たちは苦戦。
無限のように湧き出てくる魔虫。
「こいつの魔力は底なしか!?」
「私の魔力は尽きないぞ?貴様らにはもっと恐怖を与えてやろう。」
アマコムがそう言うと、突如巨大ムカデの魔虫が3匹出現。
「なんだこれは・・」
「喰らえ。」
ムカデは巨大の割に素早い動き。
兵士たちの攻撃に対してびくともしない。
「うわああぁッ!!!た、助け・・・」
そして大きく口を開けて兵士を咥えボリボリと喰う。
「この野郎・・・ッ!!」
「あんな化け物が3匹・・・それに護衛団の周りには無数の虫が取り囲んでるわ。手が出せない・・」
ズドォォォンッ!!ズドォォォンッ!!
「!?」
突如アマコム周辺に火の雨が降り注ぐ。
「なんだ・・?」
アマコムは虫の壁で防御。
巨大ムカデは火を浴びるも致命傷にはならなかった。
「・・間に合って良かった。」
そこに現れたのは・・ジーク。
「誰だあいつ?」
「・・さぁ?」
「悪め・・裁きの時間だ。」
ジークは剣を構える。




