第42話「動き出すもの」
1回目の殲滅作戦が終了。
真也たちは次の場所へ向かっていた。
さて・・MP量をベルと同じくらいにするか?
でも分析の魔法を使うには直接触れなければダメだからな・・・。
いきなり触れたら変だよな・・。
自然に触れる機会まで待つか?
いや!そんな悠長なこと言ってられない!
ベルが誰かに俺の力のこと喋ってしまったら終わりだ!
・・いや、待て。俺は魔法使えないって設定にしてるからMP多いとダメだ。
そうなるとマニカと同じくらいにするか?
・・いや、少なすぎてもなんか不安になるからダメだ。ある程度のMPは残しておかないと。
一旦カレンを分析しとくか?火属性だけだけど魔法使うし。
・・・いや、ダメだ。
なんか・・ぶん殴られそう。
・・・ウェットでいいか。
「ウェット。」
「なんだいシンヤ?先ほどの僕の活躍を見て教えを請いたくなったのかい?」
「おめぇはそこまで活躍してねぇだろーが。ツルツル滑りやがって。」
「あ、あれは・・敵の油断を誘おうとして・・そう!わざとですよ!わざと!」
「何がわざとだ。「ひえーー!」とか言ってたじゃねぇか。」
「ウェットちょっといいか?」
「?」
真也はウェットの手を握る。
「な、なんだい!?急に!?」
この魔法は直接肌に触れないと分析できないのが難点なんだよな・・。
「いきなり僕の手を握って・・・まさか・・僕に気があるのかい・・?」
~~~~~~~
レベル:14
HP:880
MP:59
弱点:きつい言葉
~~~~~~~
ウェットのレベルは14。
HP880にMPが59・・・。
そういえばコイツは特殊魔法でサーチくらいしかできないから・・参考にならんな。
弱点は「きつい言葉」って・・ガラスのハートかよ。
「シンヤ・・・」
「悪い悪い、なんでもない。」
パッと手を離す。
・・・なんでコイツ顔赤くしてんの?
「さて、そろそろ次の場所へ到着するぞ。」
ウェットだと参考にならない。
もっと魔法を使う人に『分析』をしないと。
チャンスはあるはず。
「そういや今回の殲滅組にどえらい新人が入ったって知ってるか?」
「なにそれ?私は知らないわよ?どういう子?」
「いや、俺も詳しくは知らねぇけどとりあえず凄いのが入ったらしいぜ。」
「レイネスあんた・・」
「それは北部地方支部の子だね。」
「マイク大佐。」
「名前までは憶えてないけど、エレメントマスター以来の逸材って噂だよ。」
エルザと同等の新人?
しかも北部地方担当か・・
「今回の殲滅組では私たちと別。逆側の班になってたと思うよ。」
「へー、ちょっと会ってみたいわね♪」
「マーベルさん、その子に抱き着かないでくださいよ?」
「ちょっとハルちゃん、私は誰かれ構わず抱き使わないわよ。ちゃーんと見極めるわ♪ねっ、シーンヤ!」
マーベルが真也に抱き着こうとするがマニカが止める。
そして目的地へ歩き続け・・・
「よし!到着だ!10分後に作戦開始する!」
真也たちは2回目のポイントへ到着。
到着するやいなや、各自速やかに配置へ向かう。
真也も配置場所へ向かい、銃の手入れを始める。
まだベルは誰にも俺の事言ってないみたいだな。
ベルが口を割る前にやらないと。
—————10分経過。
2回目の殲滅作戦開始。
殲滅組第5班は問題なく敵を処理。
他の班も滞りなく敵を殲滅した。
=== べリア森林・最奥部・洞窟 ===
べリア森林の最奥部にある洞窟の中で6匹の魔物がたむろしていた。
「人間どもが襲撃し始めたってよ・・・。」
「本当群れるのが好きよね~、人間って。」
「まぁ僕らもあまり変わらないと思うけど・・キャハハハ!」
「なによ!私たちと人間じゃ全然違うわよ!」
「それにしても人間たちは今回数を増やしたな。」
「どの位いる?」
「散らばっている索敵虫で上空から確認しているが・・・・大体1200程か。」
「1200か・・1人あたり200位ぶっ殺せば良い訳だな?楽勝じゃねぇか。」
「モリビア平野から左右に分かれてる森を半々程度の人数で二手に分けて襲撃している。」
「・・・・俺だけで片方全て殺す。」
「ああ?」
「・・・だからお前たちでもう片方を片付けろ。」
「ゼスト・・おめぇだけで600相手にするってことか?」
「・・・そうだと言っている。」
「かぁ~!何お前だけいいところ見せようとしてんだよ。こういう時は半々だよ。左右3人ずつでやる。」
「・・・俺だけで十分だ。それに・・俺は1人が好きなんだ。お前らと行動を共にしていられるか。」
「でたよワンマン野郎。何珍しくやる気になってんだよお前。」
「六天将の席が1つ浮いた・・その席に・・・俺が座る。」
「「「!!」」」
「お前が六天将?正気か?」
「でもゼストは私たちの中で一番強いのは確かよね~。」
「なっ!?何言ってやがる!?一番強いのは・・俺だ!」
「エルドラドも強いことは強いけど・・・単純なのよね~。」
「キャハハハ!たしかにー!!」
「それでどうする?人間たちを始末するのにどう分ける?」
「いいんじゃない別に、ゼスト1人で片方やらせれば。」
「な・・ッ!!」
「確かにこんなやる気のゼストを見たのは久しぶり。」
「異議なーし。こっち5人なら楽できるし!キャハハハ!」
「了解した。では片方全てゼスト。もう片方は我々が処理ということで行こう。」
「な、なに言ってんだお前ら!!俺は認めねぇぞ!!」
「ハイハイ、もう多数決で決まったんだからゴネないゴネな~い。」
女型の魔物がゴネる魔物を引っ張って外に連れて行く。
「・・・それでは我らが魔王様の為に作戦を決行する。」




