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第39話「久々の再会」

=== グレスト要塞・大食堂 ===



「おーーい!!シーーーンヤーーーッ!!シーーンーーヤーーッ!!!」



馬鹿でかい声で名前を叫ぶゼル。



恥ずかしいからやめてくれ!

もっと近くに寄ればいいだろ!

なんであんな奥から叫ぶ?



「シンヤ、お前のこと呼んでるぞ。」


「いえ、人違いです。」


「人違いって・・お前。」



ゼルが全力疾走で真也に向かう。



「おいシンヤ!!無視すんなよ!!」


「・・・なんだよ。」


「なんだよ・・じゃねぇよ!久しぶりに会ったんだからもっと反応しろって!!」


「だったらそんな馬鹿でかい声で叫ぶなよ。恥ずかしいだろ。」


「ダッハッハ!なーに言ってんだよシンヤ!!久しぶりに会う旧友にテンション上がらない訳ないだろ!!」


「・・たく、相変わらずだなゼル。」


「おう!」


「シンヤ、俺らは先に席に行くぞ~。」


「はい。」


「俺は奥の席にいるからシンヤも来いよ!なっ!」


「俺は・・・」


「まっ!積もる話もあるってもんだ!さー行くぞー!!」


「ちょ!まだ俺飯貰ってない・・・」



真也はゼルに引っ張られて奥の席へ連れて行かれた。

そしてゼルに連れられて席に座る。



「!」


「シンヤ久しぶり。元気にしてた?」


「リビア、ニック。久しぶりだな。」



席にいたのは第77期生で同じチームだったリビア・ニック姉弟。

姉のリビアは西部地方第31支部所属。

弟のニックは北部地方第74支部所属。



「ニックは北部地方だからいるのは当たり前だとして、リビアも応援呼ばれてたのか。」


「ええ。西部地方は他と比べて平穏だからね。かなりの支部が応援に来てるわ。」



リビアとニックの腕章を確認。



「リビアは兵長、ニックは上等兵か。」


「シンヤ、貴方も兵長じゃないの。バギーという革命を起こして貢献したのだから当たり前の結果だと思うけどね。」



不本意だけどな。



「シンヤ!見ろよ!」



ゼルが腕章を見せつける。



「・・曹長か。ゼルもまた昇進したんだな。」


「まぁな!」


「でもパイロの方が上ね。上級曹長だもの。」


「ぐ・・」


「さらにエルは今や大尉だもの。本当凄いわあの子。」


「エルザは大尉まで登ったのか。凄いな。」


「くそーーー!!」



顔をくしゃくしゃにして悔しがるゼル。



「でもあの子、休まずに魔物を倒し続けているらしいのよね・・・体が心配だわ。」



士官学校を卒業して約3年。

たった3年で尉官、大尉まで登るのは異常だ。

それだけエルザが必死にがむしゃらに戦っている姿が想像できる。

・・・このまま魔王倒してくれないかな。



「エルもパイロもゼルもそうだけど士官学校卒業して約3年でここまで階級を上げるのは本当凄いことよ。かなりの出世コース。」


「うんうん。」


「兵長だって普通3年じゃなれないしな。リビアも凄いと思うけど。」


「あら?貴方だってそうじゃない。私たちもゼルたちに負けないようにもっと上を目指して出世しましょ。」



断固拒否する。

目立つの嫌だから出世したくない。

もう階級上げたくない。



「パイロがここにいればなー、学校ん時のチームが集合になったのに。」


「しょうがないわよ。パイロは南部で前線に立って戦っているのだから。」


「ゼルとニックは殲滅組になるのか?」


「僕は防衛組だよ。」


「俺は殲滅組だぜ!!今まで以上に魔物ぶっ飛ばしてさらに上に行ってやるッ!そしてエルザに勝ーーーつッ!!」


「本当アナタはうるさいの変わらないわね!」



同感。



「リビアは北部は初か?」


「そうよ。」


「なぁ、ゼル。お前は北部だから何回も殲滅組になったことあるんだろ?」


「おう!」


「魔物の集団ってどのくらいいるんだ?」


「大体1つの集団が低級~中級の魔物の構成で100~200匹ってとこだな。その集団が数十か所に点在している。」


「構成・・点在って・・アナタ難しい言葉覚えたのね。びっくり。」


「んだと!!」


「各支部は合同で魔物を殲滅すると思うが。」


「ああ、なるべく多くの集団を片付けたいから3~5支部が1つの班になって行動するぜ。」



となると大体50人くらいで1つの集団を落とすのか。

難しくないな。



「一緒の班になれたらいいな!」


「そうだな。・・・俺の支部の人たちが呼んでるからもう行くわ。」


「おう!」


「お互い頑張りましょ。」


「ああ。」



真也は席を立ち、ゼルたちに別れを告げて離れた。



結局何も食べれなかった・・・



真也たちは部屋に戻る。



「それじゃ明日からここの環境に慣れるための訓練を行うぞ。」


「大尉、まさかとは思うが・・薄い軍服でやるんじゃ・・」


「まさか!・・・肌着1枚だよ。」


「えええーーーー!!そんな格好で訓練したら死んじゃいますよーー!!」


「戦いの時はこんな厚着してられないからな。普通の軍服で動けるように肌着で訓練する。」


「面倒くせぇ・・・」


「仲間、そして自身を守るためにやる訓練だ。朝からやるぞー。」


「「・・・了解。」」

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