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第34話「アシスト」

魔王軍幹部の六天将ランギルスが登場。

マッケンロー中将の指示のもと残っている兵士たちが散らばる。



前後左右に散らばり、マッケンロー中将の攻撃支持が出るまで待機。

そして、



「総員!かかれェェッ!!!」



中将の号令で一斉に駆ける。



「「「おおおおおおッ!!!」」」



だが・・



「!?」


「これは・・・」



突撃した兵士たちがある一定の位置から進めなくなった。



「障壁・・だと!?」



ランギルスの周辺に透明な障壁が展開されていた。

これによって兵士たちが前進できずにいる。

攻撃しても全くびくともせず破壊できない。



あんなデカい図体して結構ビビりな奴だな。



「・・・人間どもよ・・我の前に・・・ひれ伏せ・・・」



ランギルスが魔法を発動。

その瞬間前線にいる兵士たちが何かに押しつぶされるかのように地面に叩きつけられた。



「なっ・・!?ぐ・・が・・・これは!?」



重力魔法か・・。

一定範囲内で展開されてる。

近寄った者を重力で押しつぶすつもりか。



「ハァ・・ハァ・・何とかしないと・・・」



パイロは後方の為ランギルスの魔法の範囲外にいた。



「使える魔力は少ししかない・・それで本当に効くのかな・・」



重力魔法で前線の兵士は動けずにいる。

残っているのは後方にいるパイロを含めた魔法使い数人。

普通に考えてこれは・・・詰んだな。

これ間違いなくイベントだよな・・。

これで俺が倒しちゃったら称えられて最前線コースまっしぐら。

だけど手を出さなかったら全滅。

・・・仕方ない。



真也は銃を構えスコープを覗く。



マニカに作ってもらったこの弾丸をセットしてと・・。



ダァァン!!



撃った弾は真っすぐランギルスの方角へ飛んでいく。

そして弾は障壁にぶつかる。



バリィンッ!!!



「!!」



真也が撃ったのはマニカ特製の魔力を込められる許容量(キャパシティ)を大幅に改造した弾丸。

そのためこの弾丸には真也の魔力がたっぷり込められている。

障壁などものともしない。



障壁は割れ、弾丸は貫通。

弾丸はそのままランギルスに命中。

だが障壁を破壊して威力が弱まり、致命傷には至らなかった。



「・・・こざかしい・・・」



即座にランギルスが反応。

真也のいる場所目掛けて口から魔力弾を発射。

猛烈なスピードで魔力弾が真也が居た場所に飛来。



バゴォォン!!



丘が跡形もなく消し飛んだ。



「あの場所は先輩がいた場所!!」


「なに!?」


「先輩ッ!!」



真也が居た場所は跡形もなく消し飛んだ・・しかし、真也は既にそこにはいなかった。

真也は・・・元居た場所から離れた場所へ移動済み。

撃った直後にすぐその場から離れていた。



これでいい・・あとは・・



転移魔法でパイロの後ろに移動。

そしてまた直ぐ移動。

次の移動先は空。

浮遊魔法を使用し空高くまで飛び上がる。

この時パイロは自身の変化に気付く。



「・・・!!(なんだ?魔力が・・みなぎる。なんで・・??)」



真也はパイロに自身の魔力(MP)の一部を分け与える『ギフト』の魔法を使用していた。

真也にとって僅かな魔力を分け与えただけだが、パイロの魔力は全回復。



「さあ、一発かましてくれパイロ。」


「・・これなら全力で撃てる!」



パイロは杖を掲げ詠唱を開始。



「来たれ炎よ 我を熱く燃やす炎よ 煉獄のごとく 我の前に立ち塞がる 愚かなる道化を 永遠とも思える灼熱地獄で 業火に包み 焼き尽くせ 『地獄火葬(ヘルクリメイシェン)』!!!」



パイロの最強魔法がランギルスへ放たれた。



障壁は俺が取っ払ってやったからな。

直で当たる。



「!!!」



ズドォォォォォォンッ!!!!



業火がランギルスを燃やす。



「・・・この・・・」



ま、この程度の魔法じゃまだあの魔物は倒せないわな。

その為に俺は今・・ここにいる。



真也がいるのは地上から遥か1500メートルの上空。



「魔力を圧縮、圧縮、圧縮っと。」



真也は目に見えないほど極小の魔力弾を形成。



「これで見えないだろ。あとは正確に位置を調整して・・・・」




=== 天界 ===



「なあディーテ。そういや過去の転生勇者の最高レベルっていくつだっけ?ディーテの担当以外で。」


「え?知らないわよそんなの。ニケって勝利を司る女神でしょ?なんでそんなこと知らないの?」


「私は転生担当じゃないから知らないんだよ~。エイレは知ってるかー?」


「たしか・・・過去最高レベルの勇者様は・・・150だったかしら~。」


「150って・・・私の担当勇者は軽く200超えてるんですけど。」


「やっぱ275ってチートだよなチート。どうやったらそんなにレベル上がるんだよ。」


「転生先の世界によって経験値は違うし、魔王倒したらボーナスポイント入るでしょ?あとは・・習得したスキルの数なんかでもポイントが入ったような・・・」


「真也様って結構スキル覚えてんの?大体普通の勇者はある程度覚えたら修行とかやらなくなるからな~。」


「あの人は探求心の塊というか・・・勉強バカと言うか・・ともかく新しい何かを覚えないと気が済まないタイプの人だよ。」


「じゃあかなりの数のスキル覚えてんのか?」


「・・・まぁ、覚えれる限りのものは全て習得してると思うよ。」


「だからあのレベルなのか・・・」


「凄いわよね~。」


「ま、そのおかげで私は救済ポイントが短期間で沢山貰えたからね~。この短期間で10回も転生なんて凄くない?初めてじゃない?これで私も女神としてランクが高くなるのも時間の問題かしら・・フフフ。」


「お前・・・なんちゅう顔してんだよ。」


「あらあら~。ディーテちゃんのお顔、お下品よ~。」



仲良し3人の女神は今日も平穏な日々を過ごしていた。



=== マロア湿原・上空1500m ===



真也は正確に的を絞る。

と言っても自動追尾魔法を付与しているので百発百中なのだが。



六天将撃破の勲章はパイロに貰ってもらおう。

そうすれば俺はまた平穏ライフが出来る!



「発射~。」



真也は凝縮した魔力弾を落とす。

上空1500メートルから放たれた魔力弾。

落下しどんどん加速。



「・・・この程度の炎で・・・我を焼き尽くせると・・思うでな・・イッ!?」


「!?」



真也が放った魔力弾がランギルスに到着。

魔力弾はランギルスを貫通し体内に入り込む。



「・・が・・・が・・が・・」


「なんだ・・?」



ランギルスが小刻みに震え・・

そして・・・



「バギャァァァァァッ!!!!!」



ボバァァァァァンッ!!!!



魔力弾が体内で爆発し、ランギルスが爆散。

大きな肉片の雨が周囲に落ちる。



「やったのか・・・?」


「小僧の魔法で倒した?」


「ぼ、僕・・・?」


「「「うおおおおおおおッ!!!」」」



全員が歓喜の雄叫びを上げる。



このマロア湿原の戦いはパイロが六天将ランギルスにとどめを刺したという結果で終わった。

我ながらナイスアシスト。

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