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第33話「怪物」

カレンたちが護衛団のアグロスを討伐。

その結果、マロア湿原に広がる霧が消えた。



「カレン!!」



ミランダがカレンのもとへ全力で駆けつける。

カレンは身体能力が限界突破する猛攻の丸薬を飲んでアグロスを討伐したが、丸薬の毒が蓄積しその場に倒れた。



「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」


「解毒剤だ!飲め!!」



ミランダが解毒剤をカレンに飲ませる。

そして解毒剤の効果が現れて段々と落ち着いてきた。



「ミランダ・・他の者は?」


「あいつらなら大丈夫だ。神経毒だと言ってたからな。動けないだけだ。」


「そうではない、ここは戦場だ。動けない者は敵に真っ先に狙われる。早くここを離脱するぞ。」


「了解。」


「少佐~、大尉~。」



カレンとミランダのもとへ駆け寄る大男。

それはアリダリであった。



「アリダリ、無事だったか!」


「はい、あの魔物に随分遠くまで飛ばされてしまいまして・・」


「無事だったなら良い。早く皆を連れて離脱だ。」


「りょ、了解です。」



ミランダたちはレイネスたちが倒れている場所まで戻り、アリダリと分けて全員を担いで運ぶ。



「すまねぇなアリダリ。」


「いいよ~。僕なんか全然役に立たなかったんだからこれくらいはさせてよ。」



ミランダたちは敵と遭遇せずに外側まで避難することができた。

というのも最初来た時、知らぬうちにほとんど魔物は倒していたのだ。

真也は全員が避難したところをスコープで確認。



「なんか皆倒れてるな。見る限り外傷はあまり無さそうだ・・とすると毒か何かか?・・マニカ、至急皆のいるポイントへ向かってくれ。応急箱持ってな。」


「わかりました!先輩は?」


「俺はここから周りを確認する。もし何か来たら援護射撃するから。」


「了解です!」



マニカは応急箱を持ってカレンたちのもとへ走っていく。



さて・・・邪魔な霧が無くなって見やすくなった。

周りを見てみると中将を中心に攻めてる。

人間側が優勢。状況がひっくり返ったな。

これなら大丈夫か。



・・・いや、念の為サーチかけとくか。



真也は地面に手を触れ『サーチ』を発動。

マロア湿原全体を掌握。



「・・・ん?この反応は・・・」



真也のサーチは3D状の立体で確認できる。

それは範囲内であれば地下も確認可能。



「・・・マジか・・こんな奴が隠れてやがったのかよ。」



真也がサーチで何かの存在を確認した時、



「・・・よくも・・・我が配下を・・・」



マロア湿原のどこからか声が響く。



「な、なんだ?どこから声が・・?」


「我が配下を・・多く葬ってくれたの・・・」


「声の位置・・下!?」



声はマロア湿原の地下から聞こえた。



「・・・許すまじ・・・人間ども・・・」



次の瞬間、地面一帯がボコッと膨れ上がる。



そして一気に地面が盛り上がり1匹の魔物が姿を現す。



「な・・なんだこいつは!?」



地面から現れたのは女型の魔物。

大きさは全長30メートル。

ビル位大きく、圧倒的なスケール。



あんなのがずっと地面に隠れてたの?

なんでわざわざ地面から?

ウル●ラ怪獣かよ。



「こ、こいつは・・・」


「・・・我の名は・・・ランギルス・・・魔王様の配下・・・六天将なり・・」


「「「「!!!!」」」」



地面から突如現れた魔物は・・・魔王軍幹部「六天将」だった。



「ろ、六天将!!?嘘だろ!?」


「こんな内陸部に六天将が入り込んでたのか!!」



魔王軍幹部の登場でみんな驚いてるな・・。

そりゃそうか。

人類が長年魔物を押し返せない原因がこの六天将の存在だからな。



「六天将・・・くそ・・」


「待て待てカレン!!動ける状態じゃないだろ!!」


「だが・・相手は六天将だ・・我々の力が必要だ・・」


「無理だ!!みんな動けないッ!!」


「だったらここで同胞が死ぬのを見ろとでも言うのか!?・・第一ここに居ても巻き添えを食らうだけだ。」


「マジかよ・・護衛団倒したってのに・・六天将・・面倒くせぇな・・」


「・・・・下等なる人間ども・・・我の前に立つでない・・」



ランギルスが言葉を発すると禍々しい強烈な重圧(プレッシャー)が発生。



「・・・かっ・・」


「ハァ・・ハァ・・」



湿原にいる兵士たちが一瞬にして絶望的な恐怖を感じ、息が詰まる。

重圧(プレッシャー)に耐え切れず失神する者が後を絶たずバタバタと倒れた。



「なんという圧・・・六天将ランギルス・・ここまでの怪物とは・・」



マッケンロー中将は重圧(プレッシャー)に耐えていた。

次々に倒れていく兵士たちを見て歯ぎしり。



この重圧(プレッシャー)で倒れないのはそこそこの実力者だけだな。

100人以上いたのに現在立っているのは・・・20人程度か。

うちの支部は端っこにいるお陰か・・ウェット以外起きてる。てかマニカですら起きてるのにアイツ何してんだよ。

・・お、パイロも立ってるじゃん。



「中将!指示を!」


「ふむ・・・お前たちまだ戦えるか?」


「当たり前です!こんなのを野放しにしていたら内部から人類が攻められてしまいます!」


「ここで食い止めましょう!」


「僕も・・何かお役に立てるのであれば!」


「小僧・・名前は何と言ったか?」


「南部地方第33支部パイロ伍長であります!」


「そうか、ではパイロよ。お前はまだ魔法は撃てるか?」


「あと・・一発なら。」


「そうか、よし。お前は後方に残ってろ。俺らが特攻を仕掛ける。」


「中将、特攻と言ってもどうするのですか?まさか真正面から突っ込むおつもりですか?」


「バカ野郎。敵はあんな図体してんだ。全員で正面突破しても無理に決まってるだろう。前後左右から攻撃を仕掛けるぞ。」



マッケンロー中将の指示のもと残った兵士が動く。



「・・・人間どもよ・・・我に屈し・・・塵に変えてやろうぞ・・・」

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