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第24話「南部へ応援」

=== 西部地方第64支部・ベースキャンプ ===



「昨日南部地方オプソンにある町が魔物の軍勢による襲撃を受けた。」


「「!!」」


「被害は?」


「町民は一人残らず殺され、町も全焼。担当支部の者が駆け付けた時には既に遅かったそうだ。」


「酷い・・・」


「オプソンっていえば南部でも西部寄りのところで大分内陸ですよね?そこに魔物が襲撃?普通気付かないかしら?」


「担当支部の人たちは何してたんです?」


「そう、気になるのはそこだ。オプソンは南部地方第33支部と第26支部の管轄内にある町だ。そこに魔物の軍勢が迫ってきていることに気付かない訳がないのだ。」


「それで?33と26支部は何て言ってる?」


「今朝送られてきた文書を読むと・・・“魔物の接近に誰一人として気付かなかった。”とある。」


「じゃあ魔物は気付かれずに潜り込んだと言うのですかー?そんなバカな?」



魔法の中には姿を隠したり認識を薄くするのは存在する。

となると・・・魔物の中にステルス系の魔法を使う奴がいると考えるのが妥当か。

だが魔物全員がその魔法を使えるのか?いや、1匹が全員にその魔法をかけたという可能性もあるな。

そんなことができる魔物となると・・・。



「そこで今回西部地方のいくつかの支部に応援要請が入った。まだ発見できない魔物の軍勢を捜索、討伐するためにな。我々64支部も応援対象だ。」


「うへー、面倒くさそうだなオイ・・。」


「もしこの軍勢を野放しにしたままにすれば我々人類が持つ領土の内側から攻められることになる。」


「内外で攻められるのはヤバイってやつだ。」


「急いで出発する!各自今から準備をせよ!!」


「「「了解。」」」



各自出発の準備を進める。



「先輩、弾はどのくらい運びますか?」


「んー、あまり重くならない程度で頼む。弾ならあっちにもあるだろうし。」


「はい!了解です!」



マニカがニコっと笑顔で答える。



「南部地方か・・。」



真也は地図を広げて場所を確認。



歩いて一週間ってとこか・・うわ・・めっちゃ遠いな・・・ん?たしか33支部って・・・。




「よし!では第64支部出発だッ!!」



皆それぞれ多くの荷物を抱えて出発。

南部地方の支部との合流地点まで約一週間の道のりだ。

俺たち64支部は西部地方の海岸沿いを拠点としている。

その為応援要請の入った支部の中で一番遠い。



この世界には何故か馬がいない。

その為移動手段は基本徒歩。

荷物は荷車を引いて持って行く。



魔道具って便利な物を作っているのに何故移動するための便利な物を作らない?



「マニカちゃ~~ん!荷物重そうだね~~!僕の荷車に乗せておくか~い?」


「あ、大丈夫です。」


「それは助かるわ。よっこらせ・・と。」



レイネスがウェットの荷車に大量の荷物を乗せる。



「ちょっ!!アンタのじゃないわ!」


「うるせぇ、俺は持つの面倒くせぇから頼むわ。」


「自分で持て!!」




=== 南部地方・合流地点 ===



——————約一週間。

長い道のりを経てようやく合流地点に到着。



「いやー、疲れましたねー。」


「ここら辺って湿地帯だから夜から朝にかけて霧が凄いのよね〜。」


「湿度も高かったですし汗ベタベタですね。」



真也たちは合流地点へ到着したのだが・・



「・・・・オイオイ。」



真也たちが目にしたのは・・合流地点にはいくつものベースキャンプがあるが全然人が見当たらない。



「どういうこった?全然いないじゃねぇか。」


「カレン、これは?」


「ふむ・・・私のところには何も来てないな。」


「すみませーーーーん!!!」



真也たちのもとへ1人の兵士が駆け寄る。



「ハァ・・ハァ、貴方たちは西部地方第64支部で間違いないですか?」


「いかにも我々は西部地方第64支部。私はオバマス・カレン少佐だ。」


「少佐殿!到着したばかりで申し訳ございません!只今我々は魔物の軍勢と戦闘の真っ最中でございます!」


「なに?」


「そのため迅速に64支部の皆様も応援して頂きたく思います!」


「魔物の数は?」


「数にして約500!さっ!お急ぎください!!」



着いた早々に戦闘かよ・・

これ、イベントじゃないだろうな・・

平穏ライフを壊してくれるなよ・・



「行くぞお前ら!!」


「「「了解!!」」」



真也たちはダッシュで戦場へ向かう。



「うわっ!」


「面倒くせぇ数だなこりゃ・・」



真也たちの下では既に敵味方入り乱れる大乱戦となっていた。

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