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第22話「奇跡の77期生」

各支部の編成人数は7~15人。

真也の所属している西部地方第64支部は8人となっている。



=== 第64支部・ベースキャンプ ===



「さて・・飯も食い終わったことだし、カレン少佐。今日の俺たちの動きは?」


「今日は双子岬の奥へ向かう。今日も2匹のオークがそこから現れたからな。他にも魔物がいるかもしれん。いたら全て駆逐せよ。」


「了解。編成はどうする?」


「双子岬の調査班と物資の調達班に分ける。私は他支部の奴と情報交換をしに行くので調達班に入る。マーベル、アリダリ、マニカは私と一緒に来い。後は調査班とする。」


「「「了解。」」」



俺ら第64支部は西部地方の海沿いの範囲を転々としている。

その都度拠点となるベースキャンプを張り、担当範囲に生息、侵攻してくる魔物の動向等を随時チェック。

一定期間滞在したらまた別の場所へ移動。これを繰り返している。



今回探索に向かうのは双子岬。

このベースキャンプから1㎞離れた場所にある岬で、その岬の奥には森林が広がっている。

過去に何度か調査に行った事があるが魔物は全然おらず静かな森。

稀に森の食料を食べに魔物が入ってくるが魔王軍ではない野生のゴブリンなどの低級魔物。



「それでは夜までにはベースキャンプへ戻るように。」


「「「了解。」」」



カレンたちは先に物資調達のため出掛けた。



「んじゃ、俺らも準備してボチボチ行くとするか~。」


「ミランダ大尉!本日の前衛は僕に任せてもらっていいですか!?」


「ああ。んじゃウェットに任せる。」


「よーーーし!僕が前衛であれば間違いなし!ハハハハハ!!」


「なんでアイツいつもあんな元気なのかね?」


「さあ?」



各々準備を済まして調査班も出発。



今朝真也が討伐したオークの死体を通り過ぎ坂を登って双子岬へ到着。



「岬周辺には特に問題なし・・と。ウェット、いつもの頼めるか?」


「大尉!任せてください!僕の華麗な魔法を見せてあげまーすっ!」



ウェットは地面に手を触れ魔法を発動。



「美しき大地よ 我に この地の情報を教えたまえ 『サーーーーーチ』!!」



サーチは地面に手を触れて索敵する魔法だから別に華麗でも何でもないのだが・・・。

しかも特殊魔法は他の属性魔法と違って詠唱は必要無い。



ウェットの『サーチ』は半径1キロが限界。

真也のと違い魔力探知のみで対象の姿形までは分からない。



「どうだ?」


「・・大きい反応は・・・・ありま・・せんっ!!」


「スッと言えよバカ。」


「シンヤ貴様!バカとはなんだバカとは!!」



あ、声に出てたわ。



ウェットはいちいちタメが長い奴。

そして本当にバカ。



「面倒くせぇ奴だな。」


「レイネスさん、それは皆わかってます。」


「んじゃ森に入るぞ。一応警戒はしとけ。」


「「「了解」」」



真也たちは森へ入る。

少し歩いてウェットのサーチで索敵。これを繰り返す。



「そういやお前んとこの77期生って最近どうなんだ?」


「どうっていうのは?」


「調子だよ調子。結構話題だったろお前んとこは。」



“奇跡の第77期生”。

俺らの学年は世間からそう言われていた。

護衛団の襲撃に生還。生還後の成長は著しく、エレメントマスターを筆頭に士官学校始まって以来の好成績者続出の学年。

卒業し現場配属されてからも新人でありながら即戦力として活躍する者も多くいた。



実際同期の中で一番活躍しているのがエルザ。

彼女は最前線である北部地方第1支部へ配属。

彼女が出陣した戦いは連戦連勝。数多の魔物を亡骸に変えた。

その功績が認められ、配属僅か1年で異例の准士官(准尉)へ昇級。

同期の中で一番勢いに乗っている。



ゼルも北部地方へ配属され、かなり頑張っている。

エルザまでとはいかないがこの2年で軍曹まで駆け上がった。



パイロやリビア、ニックたちも着々と戦績を積み上げている。



毎月戦死者を報告する名簿が各支部に届けられており、毎回名前を確認するが俺の知り合いの名前は今まで出てきたことが無い。

配属して2年が経っても西部地方士官学校第77期生から戦死者が全くでない。これが“奇跡の第77期生”と呼ばれる所以。



「みんな頑張ってますよ。」


「ほんとお前らの学年って優秀な奴ら多いんだな。俺の同期なんて一体何人死んだんだか。」


「・・魔力・・・感知・・しましたーーー!!」


「「!!」」


「ウェット、いくつ感知した?」


「大きいのは全部で・・・3、いや5ですね!」



それぞれ武器を構えて進む。



「あれか・・・」



前方から魔物の姿を確認。



「オーク5匹か・・・・ん?」



5匹のオークの中に1匹だけ色違いのオークがいた。



「あれは・・・強個体か。」


「うひゃ~、強個体の魔物なんて珍しいな。」


「レイネスは2匹相手にしろ。ウェットは1匹、シンヤも後方からサポートし1匹落とせ。俺は強個体のオークを狩る。」


「「「了解!!」」」

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