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第101話「解除」


真也たち幻術解除班の4名が出発。



「まずどこから幻術に掛かるのかだな。」



真也たちは歩いて前へ進む。

すると、



「「「ギャアオッ!!」」」



突如真也たちの前に巨大な魔物たちが現れた。

真也は後ろを振り向く。



カレンたちは・・・・特に反応してない。

という事はここから幻術か。



「この魔物どこから!?」


「これは幻術だ。自身に解除を。」


「「「『解放(リベレイション)』!!」」」



真也の指示でジークたちは自身に『解放(リベレイション)』を発動し幻術を解いた。

だが、真也だけはまだ解除せずにいた。

その理由は・・・



さて・・・



まだ幻術を解いていない真也に魔物が襲い掛かる。

魔物の攻撃が真也に直撃。



「ッ!!」



直撃した際にダメージは受けなかったが、服の一部が破れた。

この瞬間、真也は『解放(リベレイション)』を発動し幻術を解く。

服を見ると破れたまま。



・・・幻術の中で起きた事は本当に現実で起きるんだな。

面倒くさい魔法を仕掛けやがって・・



「アズモンド少佐!服が!」


「シンヤ、試したのかい?」


「ああ。厄介な魔法だよコレは。敵は自身で手を下さずに幻術で全てを終わらせようとしてる。『解放(リベレイション)』が使えない人には効果絶大だな。・・・先へ進もう。」



真也たちは再度進み始める。

前へ進んでいると・・・



「「「ッ!?」」」



突如大穴が空き、真也たちは穴に落下。

落下していると穴の底には大きな針が無数に設置されていた。



・・・兵士の体に穴が空いていたのはコレか。



「「「『解放(リベレイション)』!!」」」



全員が自身の幻術を解く。

解くと大穴は消えた。



「幻術と分かっててもビックリするね~♪」


「し、心臓に悪いです~・・・」


「これがあと何回繰り返すのか・・」



その後も先へと進み幾度も幻術に掛かっては解除を繰り返す。

出発地点から2km程進んだところで・・・



「・・・・全然幻術に掛からなくなりましたね。」


「ということは幻術はここら辺までということか。」


「境界線は分かりました。ですけど・・・」


「ここからしらみつぶしに元を探すのは大変だね~♪」



出発地点から直線距離を進んできた。

ということは横の位置に幻術の元があるはず。



「縦の範囲は分かった。それじゃあ二手に分かれて横を探そう。」



右側を真也・ウィルティン、左側をジーク・メリアーヌで捜索。



真也とウィルティンが手分けして探していると・・・



「!!」



ウィルティンの目の前に魔物が現れた。



少し離れていた真也がウィルティンの方を見る。

するとハッキリと魔物の姿が見える。



「ハイハイ、幻術ね~。もう見飽きたよ~。」


「ウィルティン!!」


「『解放(リベレイション)』。」



ウィルティンは『解放(リベレイション)』を発動。

・・・しかし、魔物の姿は消えない。



「・・・え?」



次の瞬間、魔物の攻撃がウィルティンに炸裂。



「ごはッ!?」



もろに攻撃を喰らい、後方へ飛ばされる。

真也は一瞬で魔物に接近。



ドォォォン!!



魔物の頭を拳で吹き飛ばした。

魔物は首から大量の血を噴き出して倒れる。



「おい!ウィルティン!」


「ううう・・・」



真也はウィルティンに駆け寄り、回復魔法を使用。



「解除しても魔物は消えなかった・・・あれは・・・」


「あれは本物だ。・・・敵は幻術と本物を混ぜてる。しかもそこそこ強い魔物を配置しているとことを見ると・・・元が近そうだな。」


「危なかったよ・・・少し反応が遅れていたら死んでたかも。」


「まずは現れた魔物が幻術なのか本物なのか判断しなければならない。魔物が出たら即『解放(リベレイション)』を発動しろよ?」


「了解・・。」



真也の回復魔法によりウィルティンは全回復。

そして真也は通信魔道具でジークと連絡を取る。



「こちらアズモンド。ジーク聞こえるか?」


「聞こえてます!」


「こっち側では本物の魔物が出現。敵は幻術と本物を混ぜている。そちらも注意してくれ。」


「了解です!」



ジークと連絡の後、真也たちはさらに奥へと進む。

すると前方に多くの魔物がうろついていた。



「シンヤ、あれは幻術?本物?」


「この距離からすると・・・本物だな。」



真也は手を前に出し、魔物たちに向けて魔力弾を放つ。



ドドドォォォォン!!!



真也の魔力弾によって魔物たちが一瞬にして消滅。



「・・・ハハハ・・・凄いな・・・」


「とりあえず今目視できる魔物は片付けた。幻術に注意しよう。」



あれだけの魔物を配置してるとなると・・・幻術の元はここら辺か。



真也とウィルティンが辺りをくまなく探索。

しかし幻術の元が見つからない。



「・・・ッ!シンヤ!」



するとウィルティンが何かを見つける。

真也が駆けつけると大岩の下に魔法陣の一部を発見。



「こんなところに隠してたのか。」


「この大きい岩・・・どうする?」



バコォォン!!



真也は躊躇なく大岩を蹴り飛ばす。



「・・・こんな大きい岩を・・・蹴りで・・・」



ウィルティンは真也の凄さを目の当たりして口が開いたまま閉じない。

真也が大岩をどかすと大きな魔法陣が地面に張られていた。



「『解放(リベレイション)』。」



魔法陣に手を触れて『解放(リベレイション)』を発動。

魔法陣は消えて無くなった。



「これで大丈夫かな?」


「まだあるかもしれないから探すか。」



その後、真也たちは同じ魔法陣を2つ見つけて消した。

ジークらも3つの魔法陣を見つけて消す。

その結果、広範囲に広がる幻術が完全に解けた。



真也たちは無事幻術を解き、先頭へ帰還。



「よくやったアズモンド。」


「まぁシンヤなら楽勝だと思ってたけどな。俺は。」


「アンタね・・・」



カレンが幻術を解除した旨をボーギャン将軍に報告。



「・・・・よし、では我々はこれより城へ向けて前進する。行くぞ!」


「「「「了解!」」」」



道先の幻術を完全解除した軍は改めて前へ進みだした。

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