インターバルSS【4】
お題
〔わからないとはいわせない〕です。〔地の文のみ禁止〕かつ〔「声」の描写必須〕で書いてみましょう。
https://shindanmaker.com/467090
【視線】
「わからないとは言わせないよ」
いつものようにそっぽを向く君を、僕は睨めつけドアの前に立ち塞がった。
自分の上擦った震える声が情けない。
何度伝えても僕の気持ちなんてお構いなしの君。
邪魔する僕に、君の煙る睫毛が暫き持ち上がる。
「駄目…」そんな眼で見ても。
今夜もまた、君の視線に殺される。
(出演:マシュー・モーガン 鳥の巣頭)
お題
「早朝の部屋」で登場人物が「幸福になる」、「汗」という単語を使ったお話を考えて下さい。
#rendai https://shindanmaker.com/28927
【朝】
早朝の部屋でやっと寝ついた君を眺める。汗ばんだ君の髪を掻き上げる。君の背中にそっとキスを落とす。規則正しい君の寝息に耳を澄ます。僕が一日で最も幸福になる貴重な時間。だって目を覚ましたら、君の心は宙を彷徨い、目を瞑ってさえ安らぎは得られず、傍らにいる僕の事など忘れてしまうもの。
お題
『掃除』と『指』を使って140字SSを書きましょう!
#140ss_odai2 https://shindanmaker.com/418984
【指】
「掃除は嫌い」
君は露骨に眉を潜める。
仕方がないよ。そんな白魚の指をしていれば。
「いいよ、ここは僕がする」
僕は雑巾を絞り上げる。
当然だ。君の手が荒れてしまうのは嫌だもの。
白魚が躍る僕の背中の上で。
滑り落ちる、滑らかに、包み込む。
どんなに心地良い事か!
掃除なんかに変えられないよ。
(出演:マシュー・モーガン 鳥の巣頭)
お題
〔飴と鞭と〕です。〔「!」の使用禁止〕かつ〔色の描写必須〕で書いてみましょう。
https://shindanmaker.com/467090
【王国】
彼は見事に飴と鞭を使い分け支配体制を敷いていった。
恐怖が甘美な喜びであるなどと、
まともな神経を持つ俺には到底理解出来ない彼の王国が築かれていく。
飴色の光沢を帯びた漆黒の闇に包まれ、
思考を奪われた彼らは従順な羊に成り下がる。
その中で何故俺は俺なのか。
彼の笑みからは何も読めない。
(出演:蛇 梟)
お題
「朝の学校」で登場人物が「傷つく」、「コート」という単語を使ったお話を考えて下さい。
#rendai https://shindanmaker.com/28927
【教室】
きんと締まった冬の冷気に、薄暗い廊下の床がキシキシと軋む。
二人きりの教室に戸惑って、立ち尽くす君に背を向けた。
傷つくような視線を感じ、
僕は振り返ることも、このまま出て行くことも出来なくなった。
ざわざわと空気が揺れる。
賑やかな声が近づく。
僕はコートを脱いで冷ややかな虚飾を身に纏う。
(出演:マシュー・モーガン 鳥の巣頭)
お題
『なんて身勝手な願い』をお題にして140文字SSを書いてください。
https://shindanmaker.com/375517
【贖い】
なんて身勝手な願いだろうか。
僕は泣き濡れるこいつの髪の渦巻く旋毛をぼんやりと眺めた。
一体、何を許せと言うのか。
その存在を?
僕に向けた数々の暴力を?
その言葉で汚れたマットが綺麗になるとでも思っているのか?
魔法のように。
願うなら神に祈れ。
罪深いお前を許せるのはそいつしかいない。
(出演:マシュー・モーガン 鳥の巣頭)
お題
〔夜に捕まる〕です。
〔感動詞禁止〕かつ〔味の描写必須〕で書いてみましょう。
https://shindanmaker.com/467090
【肌】
柔らかく弾力のある舌触りに僕の心は打ち震えた。
微かに鼻腔を擽る甘い薫りに海水の塩が混じり合い喉を焼く。
溺れる程に味わっても、波の様に繰り返し湧き上がるこの餓え、渇き。
この甘美をもっと味わいたくて、僕は情熱をぶつけ続ける。
僕を満たし餓えさせる漆黒の闇。
僕はこの夜に捕まる。囚われる。
(出演:子爵さま)
お題
『希望』と『鏡』を使って140字SSを書きましょう!
#140ss_odai2 https://shindanmaker.com/418984
【鏡】
鏡に映るその背中は、仄かに紅潮して、風に揺れる赤い柳のようにしなっていた。
僕は鏡の中の貴方を眺める。ぼんやりと。
誰かを愛する貴方を眺める。
鏡の中の僕じゃない僕。
僕に似た誰か。
僕の空蝉を抱く貴方。
否、あれは僕だ。
僕の希望を映し出す嘘つきの鏡の中でだけ、僕は貴方に愛される僕になる。
(出演:マシュー・モーガン 子爵さま)
お題
「朝の寮」で登場人物が「密会する」、「チョコレート」という単語を使ったお話を考えて下さい。
#rendai https://shindanmaker.com/28927
【朝】
真っ暗な部屋で時間は静止する。
完全に感覚を狂わせていた僕たちは、まんまと朝まで寝過ごした。
寮の庭に戻ると蕩けそうな陽射しに目を眇め、陽に蒸された草いきれに息を詰める。
「密会時間超過だな」
寮長のくすくす笑い。
「ほら、目を覚ませ、朝食だ」と、いつものチョコレートを口に押し込まれる。
(出演:マシュー・モーガン 梟)
お題
『赤くなっちゃったね』を最初に使ってSSを書いてください。
https://shindanmaker.com/466890
【手錠】
「赤くなっちゃったね」
僕の手首にキスを落とす。
貴方が赤く染め上げた癖に。
僕は軽く睨んでみせる。
貴方は僕を宥める為にキスをくれる。
それで僕は許してあげるフリをする。
何度言ってもやめてくれない。
赤い痕は所有の証。
僕を牢獄に繋ぐ手錠。
逃さぬ様に、盗られぬ様に。
只のゲームに過ぎないのに。
(出演:マシュー・モーガン 子爵さま)




