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インターバルSS

診断メーカーさんのお題から、ツイノベ集です。幕間繋ぎにどうぞ。

 《お題》

 〔強くはなかった。なれなかった〕です。

 〔句読点以外の記号禁止〕かつ〔「声」の描写必須〕で書いてみましょう。



【彼】


 僕は自分で思っていた程強くはなかった。

 だって奨学生になれなかった、そんな事で挫けてしまったのだもの。


 そう、マシューは、か細い消え入りそうな声で呟いた。

 声変わりしたばかりの、どこか掠れたようなハスキーな声で。


 僕の肩に額を擦りつけ囁く声が纏いつく。

 その声に、僕の肌はぞくりと泡立った。



(出演:マシュー・モーガン 鳥の巣頭)




 《お題》

 〔たとえば君が消えたとして〕です。

 〔二次元ネタ台詞の引用禁止〕かつ〔食事描写必須〕で書いてみましょう。



【朝】


 消えてしまいたいときみは泣いた。恐怖に怯えながら。

 たとえば君が消えたとして、僕の世界は色をなくしてしまうだろう。


 きみの掬ったジャムの赤。

 紅茶の金。

 サラダの緑。

 全て。


 珍しくよく食べるきみ。昨夜の事など忘れたように。

 朝日の中のきみの輝きが、世界をこんなにも鮮やかに彩ってくれるのに。



(出演:マシュー・モーガン 鳥の巣頭)




 《お題》

 〔甘えないで〕です。

 〔二人称(君、あなた等)の使用禁止〕かつ〔第三者の登場必須〕で書いてみましょう。


【視線】


「もう甘えないで」


 僕は泣きながら彼を見つめた。

 いつも何も言ってくれない彼。

 言わないくせに僕の背中を探す彼。

 解って、と見つめる彼。


 どうしたら彼が笑ってくれるのか僕はその事だけに囚われているのに。


 彼はやはり何も言わずに俯いた。

 僕は怒って覗き込む。

 助けて、と初めて微かに彼の唇が動いた。



(出演:マシュー・モーガン 鳥の巣頭)




 《お題》

 〔名前のない欲〕です。

 〔二人称(君、あなた等)の使用禁止〕かつ〔「ベッド」の描写必須〕で書いてみましょう。


【欲】


 寝乱れたシーツが濡れて冷たい。

 僕は身を捩って乾いた場所を探す。

 気怠く重たい身体は、上手く動かない。

 霧のかかったような頭の中、僕は言葉を探す。


 どう言えば解って貰えるのか。

 愛が欲しいんじゃない。

 乾きを癒したいんじゃない。

 ただ消えたいんだ。

 この名前のない欲を誰かに満たして欲しいだけ。



(出演:マシュー・モーガン)




 《お題》

『欠片』と『白い』を使って140字SSを書きましょう!


【欠片】


 闇の中に噴射する白い飛沫を眺めていた。

 それは霧となり、辺り一面に広がっていく。

 螺旋に渦巻き空を満たし、僕を囲み包み込む。

 これは出口のない白い繭。

 決して見つからない様に僕は縮こまり息を殺す。

 この中で僕はじっと眼を凝らす。

 探し続ける。


 殺され続ける僕の欠片が、何処かに落ちていないかと。



(出演:マシュー・モーガン)




 《お題》

『消えてしまいたい』を最初に使ってSSを書いてください。


【願い】


「消えてしまいたい」

 君の潤んだ瞳が僕を見つめる。


 騙されるな。これは罠だ。

 君はこんな事を言うような奴じゃない。

 もう僕は十分に解っているじゃないか。

 何度過てば気が済むんだ。


 それなのに、僕はこの瞳に抗えない。

 この青灰色の仄暗い闇に引きずり込まれる。


 今日もまた。

 束の間、君を消すために。


(出演:マシュー・モーガン 鳥の巣頭)





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