僕は食器
この小説を書いている時、何でこんな小説書こうと思ったんだろう?って思ってましたw
でも書いてたら楽しかった。
僕はお皿。
僕はほぼ毎日使われる。朝、昼、夜。ご飯やスープやオカズなどを入れる為に使われる。
使われた後は冷たい水につけられ、少しの間そのままにされる。
少し時間が経つと常温になった水は捨てられ、また新しい冷たい水に当てられる。
次は放置されずに、冷たい水が当たったまま柔らかい綿のような物にくすぐられ、消毒される。
その後僕は籠のような物に入れられる。
そこから、次々と冷たい水の餌食になってゆく仲間達が見える。たまに、その最中に人間が手を滑らせ、硬い木の地面に落とされ死んでいく仲間達もいる。
でも、それが僕達の人生。
僕はナイフ。
僕はほとんど使われない。分厚いステーキとかを切り分ける時に使われる。
それよりも、よくジャムを食パンに塗るのに使われる。僕とジャムナイフでは訳が違うのだが。
最優先事項は、子供の手の届く場所には僕を置かないで。危ないよ。
でも、それが僕の人生。
僕はフォーク。
僕は洋食を食べる時に使われる。
でも、僕をスパゲティーに使うのは止めてほしい。
僕を皿の底までぶっ刺してクルクルするやつ。あれは目が回るから嫌だ。だから、出来れば止めてほしい。強制ではない。
でも、それが僕の人生。
僕はお箸。
僕は和食を食べる時に使われる。
ちゃんと、人差し指と中指を上手く使って食べ物を挟んで。
一部の人は交差させて持ったり、鷲掴みにして刺して食べる人もいる。
癖がついていても、すぐに直せるから。
僕もお皿と同じように冷たい水に当てられる。僕は洗いやすいんだろう。柔らかい綿を上から下にただシュッとスライドさせるだけ。
もう少し丁重に洗ってほしい。
でも、それが僕の人生。
僕達はただ大事に使ってほしいだけ。
僕達を丁寧に扱って、家族や友達皆で美味しく料理を食べてほしい。それが僕達の幸せ。
食器の気持ちが伝わるといいです。
食器だけでなく、他の道具も大事に扱いましょうね。