page.21 騎士団長の依頼と雪月花の初陣
夜営地の真上に蒼き小望月が姿を現し、夜中の訪れを告げる。明日は望月…満月であるな…色々と慌ただしく過ごした12月も、明日で折り返しである。
現在時刻は20の刻と言った所であろうか。我輩はお嬢が仮眠中のテントの入口に座り込み、寝ずの番の最中である。いつグーシオンの襲来があるかも解らんからな。
周囲の気配に気を配りながら空を見あげれば、冬の夜空に輝く、宝石箱を開いた様な美しい星の群。澄んだ冬空に瞬く星々は地上からその数が読める程に鮮やかな光を放っている。
その数多の星達を眺めていると、ふと自らの旅の目的が頭に過る。
それはまるで恒河沙の砂の中からたった一粒の星を手探るがごとき、果ての無き探し物。
我輩の求め続けるそなたの残滓は、果たして今世界の何処を旅しているのか…
その欠片を最初に見つけたのはこの生を受けて100余年も経った頃である。それ以来、微かな希望を胸に灯し、残る欠片を探し求めた。そして400年間余りの年月をかけて、漸く3つの星の欠片を見付け出したのだ。我輩の探し物が果たして後幾つの欠片に別たれているのか、あるいはもはや形すら残さず消滅してしまった物もあるのやも知れぬ。だが、我輩はそれでも探し出さねばならぬ。その為に我輩は…
「…キーチ?」
「………お嬢、もう起きたのか…」
「…どしたの?」
…どうやら、思考に浸り過ぎたか…声を掛けられるまで、お嬢に気付かなんだ。
気を取り直し、夜営のテントから頭だけ出して話し掛けてきたお嬢に答える。
「うむ。少し考え事をしておった。お嬢はまだ休んで居ても構わぬぞ?」
「ううん。目が冴えちゃったし、充分寝たから。キーチは寝なくて平気なの?」
ふ…笑止。
「はっはっは。お嬢よ、我輩を誰だと心得る? かつてはイビル・クランの群を7日7晩に渡りイビり続けた事もある、黒猫のキーチであるぞ? 一晩の寝ずの番位は容易い物である。ふふん」
「……前から思ってたけど、あんた自分の話、盛ってない? 今の7日7晩イビル・クラン・イビり祭とか、海を拳で割った話とか…マジなの?」
むぅ。心外である。相も変わらず失敬なお嬢め。我輩は遺憾の思いを込めて、強い口調で断言する。
「マジであるっ!」
「…だとしたら最早、人でも猫でも無いわね。あんた実は、どっかの国の研究者が造った、対イビル・クラン用の生体兵器とかだったりしない?」
「阿呆め、そんな訳あるか…」
……本当に、つくづく失敬なお嬢である。
目が冴えたと言うお嬢を傍らに置いて、我輩は監視を続ける。
日付は替わり、時刻は深夜の2の刻。あと1時間程で出立の予定であるが、夜営地周辺に今の所変わった動きは無い。ちらほらと仮眠から目覚めた兵士や冒険者の姿が見え始め、見張りを交替していく。…あるいはこのタイミングで彼方から仕掛けて来る可能性も考えたが…杞憂であったか?
「しっかし寒いわね…あんた平気なの?」
「我輩は猫である故にな」
テントから頭だけ出して話し掛けてくるお嬢。どうやら、首から下は寝袋に入ったままである。寒いのであれば、テントに引っ込んでいれば良いものを…色々と珍妙な生き物である。
と、そこへ…
「…貴様が、レヴィとか言う冒険者か?」
奴等の動きに考えを馳せる我輩の側、テントから首だけ出した変な生き物に、数名の騎士を従えた男が、声を掛けてきた。
見れば、軍服に身を包んだ四十路程の壮年の男。その年輪を刻んだ厳めしい顔つきは歴戦の戦士の風格を醸し出しており、立ち振舞いにも隙が無い。どうやら、中々の実力者と見た。………ん? と言うか、こやつはもしや…
「…はあ…どちらさん?」
「まずテントから出て、立たんかっ!この方は、フェルタニア王国第3騎士団の長、アスラン・ラーズウェル様であるぞっ!」
頭だけで受け答えするお嬢に、騎士団長殿のお供の騎士がまず激昂した。アスラン…おお、やはりあの時の男か…
「…このままじゃ駄目? 寒いんですけど…」
「…貴様…!」
基本的に身分差などは考慮しないお嬢は、悪びれもせずに答える。話しが始まる前に喧嘩になりそうであるな…さて、どうするか。
「……ナルベリ、構わん。冒険者に礼儀を期待しても仕方あるまい。無駄な時間を使うな」
「……は」
我輩が動こうとした直後、そう口にしたアスラン騎士団長殿が部下を制する。
ナルベリと呼ばれた騎士は不満そうな態度ながらも渋々引き下がる。
「あ、どーも………して、私に何か御用ですかね?」
一歩前に進み出たアスランはテント内に寝そべったまま顔だけ出すと言う、失礼極まりないお嬢の態度も気にせず話し始める。
「なに、イビル・クランを単身で相手取り、撃退して見せたと言う冒険者を、一目見ておきたいと思ってな…」
「はあ…正確に言うと、直接撃退したのは謎の黒服の腹黒男がやったんですけど…」
お嬢は謙虚でも、誇張する人間でもない。良く言えば実直な性格である。しかし、一言多い…ボロを出すなよ?
「その黒服の事も聞いているが、素性が解らんのではどうしようもない。今は、お前に興味がある。その若さでAランクにまで登り詰めた確実な実力者であり、あのアレイ・ハウルエルの血を引くという…お前にな」
ふむ…アレイとレヴィの関係は遅かれ早かれ何時かは周知の物となると思っておったが…要するにアスラン騎士団長殿は…
「単刀直入に言う。レヴィ・ハウルエル、この戦いが終わったら、俺と一緒に騎士団に来い。第3騎士団は性別、身分、国籍すら問わず、実力ある者のみを認める。…見た所お前は性格も実直な様だ。直ぐにでも頭角を著すだろう」
お嬢をヘッドハンティングしに来た訳であるな。しかし…
「嫌です。御断りします」
即断で返事を返すお嬢。もう少しオブラートに包んだ言い方が出来んのかこやつは…
その話に興味すら示さないと言う態度のお嬢に、ナルベリが再び色めき立つが、またもアスランが静める。その表情は怒る所か、どこか愉しげですらあった。
「何故だ? 冒険者などしているよりは余程有意義な仕事だぞ? 実力さえあれば、富も名声も手に入る。何より国の為に戦う崇高な職務だ」
その言葉に今度は逆にお嬢がむっとした顔になり、自分からテントを出てアスランに面と向かうべく立ち上がった。
「富も、名声も、興味ありません。私はこの国に忠誠を誓うつもりは無いし、何よりも私は、人を守る為に鍛練してるんです。人と戦争する為に強くなった訳じゃありませんからっ!」
騎士団長殿を相手に、そう臆面もなく言い放った。…これは流石に言い過ぎでは無かろうか?
解釈次第では騎士団そのものを真っ向から批難している様にも受け取れる。と言うか、ナルベリと言う騎士は完全にその意味で受け止めた様だ。
「貴様っ!無礼にも程があるぞっ!!アスラン騎士団長に対して、騎士団を蔑む様な発言…如何に教養の無い冒険者風情とは言え、捨ててはおけんっ!」
今にも剣を抜いて斬りかかって来そうな剣幕のナルベリ。対してお嬢は声を荒げる彼には目もくれず、アスラン騎士団長殿を正面から見据えている。
その態度がまた勘に触ったのであろう、更に怒気を強くして、ついには腰の剣に手を伸ばすナルベリ。
「そこまでにしておけ、ナルベリっ!…だから、お前は着いてくるなと言ったんだ…部下を連れて、進軍の準備に戻れ」
疲れた様な溜め息と共に命令を出すアスラン。
ナルベリは尚も納得いかない様子でお嬢を睨み付けるが、再度アスランにどやされ、部下と共に自らの夜営地に帰って行く。アスランは彼等の姿が見えなくなった辺りで、再び口を開く。
「すまんな、奴は今回の指揮官なんだが…腕は間違いなく一流だが、どうにもプライドの高い男でな。上司の俺や、騎士団を侮辱されるのが我慢ならん奴なんだ。許してやってくれ」
先程までとは雰囲気を一変させ、ナルベリの非礼を詫びるアスラン。
「お互い様である。このお嬢も、まだ子供故に、世間と言うものが良く解っておらんのだ。此方こそ、失礼をした」
我輩とアスランは互いに苦い笑みを浮かべて謝罪の言葉を交わす。傍らのお嬢はと言えば、親に喧嘩の仲裁をされた子供の様にそっぽを向いてむくれている。…そういう所が、子供だと言うのだ。
「しかし久しいなアスラン…騎士団長殿とお呼びした方が良いかな?」
「やめろ。お前が言うと皮肉にしか聴こえん」
憮然とした顔でそう返すアスランに、我輩は御期待に答えるべく皮肉で答える。
「気のせいである。…しかし、しきりにアレイに突っ掛かって居ったあの若造が、現在では騎士団長殿か。時が流れるのは早い物である」
「……やはり、お前は嫌な猫だ」
更に顔をしかめさせるアスラン。うむ、愉快である。
このアスランと言う男、かつて若くしてAランクとなったアレイを騎士団に引き抜くべく、フェルタニア本国より遣わされた平騎士の一人であった。
すげなくそれを断ったアレイに対し、歳も近かったせいかやけに対抗心を燃やし、サンドラに滞在中はやたらと手合わせをしていた間柄なのだ。勿論、我輩とも面識はある。
「しかし、先程の若者は昔のアスランにそっくりであったな。主に言動が。部下は上司に似るものなのか?」
「ふんっ。それを言うなら、そこの娘も若い日のアレイとそっくりそのまま同じ事を口にする。血は争えんな」
そう言って破顏するアスラン。これもお互い様という事であるな。
「して、本当の所は何用だ? まさか本気でお嬢を勧誘に来た訳ではあるまい」
こやつも騎士団長、態々その為に足を運ぶ程、暇ではあるまい。恐らく人払いをしたのもその本題の話の為である。
「勧誘は本気だぞ? 俺は何時でも優秀な人材を求めている。国の為にな」
「…悪いけど、意見の不一致ね。他を当たって」
先の時代より、騎士とカンナギ流の戦士の道は決して交わった事は無い。国の為に戦う騎士と、人の為に戦う戦士。目的は似ている様で、しかしその志はやはり違うのである。
先程よりは少しは態度を軟化させたお嬢であるが、それは何処まで行こうと変わらぬであろう。
「…だろうな。…まぁそれは確かに、ついでだ。本題はイビル・クランの事。…一つ、頼みがある」
その台詞にお嬢の顔には真剣味が増した。我輩の方は此処に来たのがアスランだと気付いた時から、薄々は感ずいて居ったが。
「正直、国は今回の敵を侮っている。…我々は騎士だ。民を守る為に魔物と戦った経験者は多いが、相手がイビル・クランとなると、直接対峙した経験があるのは俺位のものだ。だからこそ、俺にしか解らん。今回はそのイビル・クランが2体…情けない話だが、第3騎士団だけでは勝ち目は薄かろう。それこそ騎士団を総動員し、全滅覚悟で戦わない限りは、な。」
我輩とお嬢はその独白を黙して聞く。成程、部下に聞かせられる様な話では無いな。しかし、アスランが最後までその話を続ける事は出来なかった。
「だから、お前達に…」
「待て、アスラン。………魔物の気配である」
それはまだ我輩にしか捉えられん程の距離であるが、間違いなくこの夜営地を取り囲む様にして現れ、徐々に包囲網を狭めて来ている。
「まだ距離はあるが、間もなく現れるぞ。…全方位から迫っておる。数は凡そ500だ」
「…間違いないか?」
首肯する我輩に表情を厳しくしたアスランは、騎士団長として部下に指示を出すべく踵を返す。が、その背中にお嬢が声を投げかけ、足を止めさせた。
「心配しなくても、イビル・クランは私達が相手するわ。…無駄に人を死なせたくないから」
「…すまん。恩に着るぞ」
背を向けたままそう呟くと、彼は迷わずに走り出した。
「我輩達も動くぞ、お嬢」
「うん!」
我輩はまず冒険者達に警戒を発する。騎士団が迎撃準備を調えるまでは我々で時間を稼がねばならん。
「バルテス、敵に囲まれているぞっ!! 騎士団が陣形を作るまで彼等を護るのだ。そなたが指示を出せっ!」
「…! 了解だ先生!」
バルテスは我輩が飛ばした警戒の声に、慌てる事も無く了承を返す。そして大きく息を吸い込み、冒険者達に指示を飛ばし始めた。
「ギルドの野郎共っ! 敵に囲まれてるぞっ!!全方位だ! パーティー単位で行動して、固まらずに遊撃っ!! 深追いはしねぇで、騎士団の時間を稼げっ!! 行けっ!!」
「了解だ、バルテスさん!」
「「よっしゃあ!!」」
「しょーがねぇ騎士団だなぁ…たくっ」
思い思いに了承の言葉を口にして、同時に自らを鼓舞する冒険者達。徐々に夥しい数の魔物達が姿を表し始めるが、彼等の顔には怯えは欠片も見えない。
…そして遂に、魔物の包囲網と衝突する。
夜営地を囲い、円を描くように散開した戦士達の中、一人先陣を切るのはバルテス。
彼の得物はその小柄には不釣り合いな程巨大な、鋼鉄製の大槌。バルテスはそれを、プラーナで強化された怪力でもって、小枝の様に振り回す。そして突進の勢いそのままに、にわか破城槌の如く魔物の群に突き立てた。
「ううおぉりゃぁ!!」
気合い一線、叩き付けた大槌がゴブリンやオークをまとめて枯れ枝の様にへし折り、潰し、吹き飛ばしながら通過。
「まだまだぁ!!」
その時点で魔物の群に足を踏み込む形になったバルテスは、勢いのままその場で更に回転、まるで猛威を振るう竜巻の如く魔物達を蹂躙し始める。
当然、がら空きの背中に魔物達が襲い掛かるが、そんなものは気にも掛けない。全てを頑丈な身体で受けるに任せ、バルテスは魔物の死体を量産し続ける。
「…相変わらず目茶苦茶な戦闘である…」
「ほんと…受けるとか避けるとか無いの? あの人…」
まぁあやつの場合、昔からあの戦い方が板に付いておるからな。対集団戦闘では無類の破壊力と突進力を誇る、人間戦車の様な男なのだ。
「あちらはバルテスに任せるのだ。来るぞ、お嬢」
夜営地の北側、バルテス達とは反対方向に進み出たお嬢の眼前に、少数ながらゴブリン共とは比較にならぬ圧力を持った、BからAランクの魔物達の姿。
「オーガにトロールにマンティコア…だっけ? よくもまぁ、これだけ集めたもんだわ…」
その身の丈は凡そ5メートル程、腕回り等はお嬢の胴体程もある巨人、トロールが2体。高い知能を持つと言われる人面で四つ足の獣魔、マンティコアが1体…恐らくこやつが魔物の群の指揮官である。両者ともAランクの魔物であり、どちらの刃もまともに喰らえば、お嬢でも只では済まぬ。
その身体にプラーナを纏わせ、雪月花に手をかけるお嬢。鯉口を切るその音が、氷の結晶が弾けた様に、美しく戦場に鳴り響く。
…これが初陣の為か、雪月花が少し昂りすぎであるな…
「お嬢、最初は目一杯エーテルの出力を抑えよ。徐々に雪月花を戦闘に馴らして行くのだ。よいな?」
「…解った、やってみるっ!!」
目も眩む様な、そうそうたる高ランクの魔物達に向かい、迷うこと無く駆け出すお嬢。端から見ればとてつもなくシュールな光景であろう。しかし…
「行くよっ雪月花!」
先頭集団のオーガと接触したお嬢が、その愛刀を走らせる。
それは天才刀工、ドゥーラ・カセンがお嬢の闘いを見極め、彼女の手に握られるべくして産み出されたスピリットアーム。
ドゥーラ本人が生涯最高の一振りと太鼓判を押した至高の名刀『歌仙・雪月花一片』…その芸術品のごとき美しき刀身が、遂に姿を見せた。
接触は一瞬。腰だめに構えたお嬢の右腕が霞み、抜き打ちで放たれた純白の剣閃が美しい弧を描く。その切っ先が反応する事すら許さず、吸い込まれる様に先頭のオーガの頸椎を襲撃。そして、なんの抵抗も無くその野太い首を切り飛ばした。
側でオーガを相手に戦っていたイザーク達が一瞬、全てを忘れて信じがたいその光景に見いってしまう。
それ程に凄まじい切れ味を魅せた白刃を、続くオーガに向かって構えたお嬢。その表情には何故か苦い笑みが浮んでいた。
「どうしたお嬢?」
振り落とされぬ様にポーチにしがみついたまま、我輩は訪ねる。
しかしお嬢はそれには答えず、返す刀で次のオーガを唐竹から真っ二つに、さらに剣先が地面を叩く寸前に雪月花を翻し、もう一体、背後から襲い来るオーガに対してはその腕が振るわれるより早く今度は振り向き様、逆風に切り上げる一撃でもって仕留める。
都合三体のオーガを瞬く間に惨殺したお嬢は、そこで刀身を一度払い、雪月花を納刀、美しい切羽は音もなく刀身を迎え入れた。
この間僅かに十秒足らず。見事な刀剣術、そしてこれこそ正に、業物の名に相応しき、雪月花一片の産声であった。
そこで漸く我輩に目を向けて、口を開くお嬢。
「…雪月花に文句言われたよ。もっと早く扱える様になれだの、もっと巧く使えだの…くそ生意気な刀…」
そう答えながらも薄く笑みを見せるお嬢。
初めて心を通わせた愛刀の声。その憎まれ口の裏側にある、確かな喜びの感情を、お嬢も感じ取ったのであろう。
「仕方あるまい、スピリットアームは持ち主に性格が似ると言うからの」
「どー言う意味だっ!?」
「む。お嬢、第2陣が来るぞ、構えっ!」
「誤魔化すなっ!!」
「姉さん方!戦闘中なんだからもっと緊張して下さいっ!!」
漸く一体のオーガを倒し、一息つきながらもイザークが抗議する。我輩は真剣であるぞ?
「解ってるわよっ!……次は…よし、アイツ等か…」
お嬢が見据えた先、十数メートル程に迫ったAランクの集団。トロールとマンティコアの混合部隊。…間違いなく、この集団の主力であろう。
臆する事無く、自らの倍以上の体躯を誇る敵を待ち受けるお嬢。その身に宿したプラーナが、猛る戦意を表すように立ち上ぼり、周囲に陽炎を作った。
ふむ…次はスピリットアーム、応用編であるな。
果たしてお嬢は雪月花を見事、使いこなして見せるか…見物である。