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冒頭部分

サイエンスフィクションの大家でいらっしゃる佐島勤大・大・大・大・大

先生の作品に深く感銘を受け、これを投稿することにいたしました。

 6階建て、いや8階建てのマンションがアサルトライフルを構えて歩いていた。その表現が的確だ。

 この旧オダワラエリアに昔と同じように人が住んでいればさぞかし騒音公害に感じたであろう。

 もっとも、それも1000年前の話だ。

 魔力解体戦争により中国、朝鮮半島を含む東アジアを支配し、我が世の春を謳歌していた日本は消滅している。

 日本だけでなく、ヨーロッパ、中東、アメリカ。存在していた既存国家はすべて存在しないのだが。


 1、2、3、4、5。鋼の巨人は今にも崩れ落ちそうな高層ビルの名残を縫って歩く。一応隠れているつもりだろうが、何しろ身長25メートルだ。

 バレバレであろう。

 6、7、8、9、10。いや、11か。地響きを立てて、この街に眠る千年前に死んだトウキョウシティーの住人たちの眠りを妨げるように。

 それにしてもうるさい。何しろ身長25メートルだ。

 全長6メートルの4トン貨物トラックが高速道路を走っているとしよう。その騒音はかなりのものだ。

 では身長25メートルの鋼鉄の巨人が、11人歩いたら?いったいどれだけ五月蠅いのだろう。


『コマンダー。なんだかレーダーに変なノイズが走ってませんか?』


 太陽系軌道統治軍の兵士として、今回の作戦に参加した蒼汰は幸運と不幸の両方を持っていた。

 幸運とは彼の搭乗機が設営作業用のワーカータイタンであったことであり、不幸とはこの部隊に配属されたことだった。

 他の機体と違い、背中に設営備品を背負っているので武装は貧弱な割には動きは鈍い。その為部隊の中央付近を歩かされていた。

 また、視認されやすい特徴的なオレンジ色の機体でもあった。


『ノイズ?まぁお前のは作業用だし、ロクなセンサー積んでないからな』


『はぁ』


『まぁいい。各自状況確認。コマンダーに報告せよ』


『こちらスカウト。異常なし』


『テールマン異常なし』


『広域レーダーはどうだ?』


『・・・ラ、レーダー異常なし』


『な。何も問題ないだろう?』


 隊長の言うとおりなのだろう。

 そう思って蒼汰は操縦に集中する。

 高速道路が崩れた残骸が目の前に現れた。ブースターをふかして飛び込えてもいいが、特に急ぐ理由も、緊急性もない。

 蒼汰は操縦桿を傾け、高速道路の切れ目からさらに前進することにした。

 再びレーダーにノイズが入ったような気がする。

 まぁ隊長の言った通り古いからな。10個の友軍機を表す青の光点が自分と同様、真っ直ぐに直進している。

 そう、すべて真っ直ぐ。


(全部、真っ直ぐ・・・・?)


 人型戦闘用ロボットは海に浮かんでいるわけでも空を飛んでいるわけでも砂漠を歩いているわけでもない。

 崩れたビルや、穴の開いた道路だらけのトウキョウシティーの名残を『歩いて』いる。

 レーダー内臓のメモリー機能をオンにしてみた。

 自分の機体が歩いた場所がレーダーに表示される。

 先ほど、高速道路の残骸をよける為に90度曲がった場所がある。

 その地点を後続の友軍機を表す青い点は、『直進』していた。

 熱反応も変わっていない。つまりブースーターの類を使っているわけでもない。


『た、隊長!テールマンの、最後尾の機体の様子が変です!!』


『ええ。あなた以外の機体は撃墜済みですから』


 蒼汰の部隊の隊長は男性のはずだったが、応答したのは妙齢の女性の声だった。

衝動的に書いて投稿した

後悔はしていない

続きは、多分書かないと思う

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