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全属性持ちの能力奪い  作者: 夢哉
Another World.
5/8

#5 王女様が俺と一緒に旅に出ると言い出したのですが

「世話になったな」

「いやいや、こちらこそ楽しい時間を過ごせた。礼を言わせて貰うぞ。ありがとう」

「楽しかったですよ!イツキさん!」

「ああ、俺も楽しかった。それと、飯も美味かった。ごちそうさま」

「機会があればまたくればよい。いつでも歓迎するぞ」

「いいのか?国王様だろ?俺みたいな一般人を易々誘っちゃあダメだと思うんだけどな」

「いいんじゃよ。娘の危機も救ってくれたのじゃ。これくらいなんの。ああ、それと、この国に入国する時にこれを見せれば通してくれるはずじゃ」

「何から何まで本当にありがとな」

「なんのなんの。それじゃあ、娘を頼んだぞ」

「…了解した」

「よろしくお願いします!」


オルグ王に渡されたのはコインだ。金で出来ていて真ん中に王冠の紋様が施されている。

これでこの国に入りやすくなるらしい。なんか間違って金貨と一緒に出さないか心配になる。


んで、何故オルグ王の娘、ミリアを頼むと言われたかというと夕飯の時の話で…。


***


「イツキさん!この料理美味しいですね!」

「そ、そうだな…」


夕飯を食べている最中、ちょくちょくミリアが樹月に声を掛けるのだ。頬を赤らめながらも満面の笑みで。ミリアはあの時、樹月に助けられて樹月に思いを寄せていたのだ。樹月は、元気のいい人だな、と思っているのだが。


「それで、イツキ殿、この後はどうするつもりじゃ?」

「宿に帰って明日の予定を立てるつもりだ」

「そうか…「あの!」ん?どうした、ミリア」

「あの、私、イツキさんと旅をご一緒させていただけませんか?」


「「はあ?!」」


***


と、いう訳だ。どうしてこうなった。

そして今、俺らは(しばら)く街の中を歩き回っていた


「はぁ。とりあえず、宿に戻るか…」

「はい!」


はぁ…。すっげー、疲れた。なんていうか、ただ歩き回ってるだけで視線がこっちに集中するんだ。決して俺が自意識過剰なわけではない。理由は明白、隣に王女様がいるからだ。

道中、王女に(おそらくわからなかったのであろう)ナンパする輩がいた。正直、吹き出しそうになったが、(タチ)が悪く、手も出してきたのでその場でボコっといた。いやー、爽快☆


と、まあ、特に話す話題も無く、俺らは非常に気まずい状況下に置かれていた。

あ、オルグ王の能力は聞いたところ、『ありとあらゆるものを回避する能力』らしい。ある意味凄かった。奇襲とか掛けられても全部回避出来るんだもんな…。あれ?じゃあ殺されるとかっていうのはありえないんじゃないか?

…奪っとけばよかった。


まあ、どう思ったって後の祭り。もう過ぎた事は諦めよう。

ミリアの能力は?と思ったが、聞こうにもなんか聞きづらかった。まあ、後で聞けばいいだろう。


「相手のステータスを見る能力とかないかな…」

「?何か仰りました?」

「いや、なんでもない」

「そうですか」


ん?確かハウドから奪った能力が『相手を見抜く能力』だったよな…?てことはミリアのステータスも“見抜ける”んじゃないか?


ものは試し。やってみるか。


(ミリアのステータスを“見抜く”)


能力:模写創造(イマーテーション・メイク)


「…へ?」


思わず間抜けな声が漏れてしまうほどに、ミリアの能力はチートだった。他人の事を言えた義理ではないが、これはかなり、いや、最強クラスとでも言っていいほどの強力な能力だった。


能力の説明が出てあり、それを読むと、

[自身で見たものを、MPを消費し、創造する能力。しかし、使えるのはその場限りであり、創造したものを、また後で創造することはできない。また、生物を想像することもできない。その物の耐久度、威力は、MPにより変化する。]


なるほどな。つまり、俺が仮にウォーターボールを使ったとする。それをミリアが見ていた場合、ミリア自身のMPを消費して、同じウォーターボール、または俺以上のウォーターボールを使えるという事だ。だが、使えるのは見た時限りで、また、後でウォーターボールを使おうとしても使えない。また、俺の、又は誰かのウォーターボールを見る必要が出る。


かなりチートな能力だが、その分欠点も大きかった。


この事をミリア自身は知っているのだろうか?もし、知らないのであれば伝えた方がいいのだろうか…?


***


「やっと着いた…」

「おう、イツキじゃねぇか。お疲れ」

「ああ、ただいま」

「と、お隣の美人さんはどちらさんだい?」

「ああ、彼女はお―――ミリアだ。悪いが彼女も泊まらせてくれないか?」

「おう。同じ部屋でいいか?」

「ああ。えっと、いくらだっけか?」

「1泊3食付で銅貨5枚だが、どうする?お前と同じ分にしとくか?」

「ああ、それで頼む。えっと、後六日だから銅貨30枚か。ほいよ。あ、後タオルとお湯くれ」

「了解。…ほいよ。じゃあ、おやすみな」

「おう、おやすみ」


会話長かったな…。疲れた。


「あの、良かったのですか?お金を払わせてしまって…」

「ん?ああ、気にするな。俺が払いたかったから払っただけだ」

「あ、ありがとうございます…」

「おう。それじゃあ、部屋に行こうか」

「はい!」


はあ。なんか、ミリアハイテンションだな…。元気なのはいいが空回りしないよな?

さて、ミリアには能力について教えるべきなのかね…?まあ、部屋に行ってからゆっくり考えるとしますか。

おはこんばんにちわ。絶賛スランプ中の水司です。

文字数を確認してみると大体2.100文字数。こんな少ない文字数になってしまい、本当に申し訳ありませんでした。

早くこのスランプを抜け出して、より良い作品を皆様に読んでいただきたいとおもっております。なので、皆様、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです。


さて、今回ですが、ミリアの能力を明かさせていただきました。はい、チートでした。ですが、欠点も大きいですね。それに比べ、主人公の能力は…。


と、まあ、こんな感じですが、今回はこの辺で失礼させていただきます。

それではこの辺で!ノシ


「…今回は雑談無しか。次回を楽しみにしていてくれよな!」



 ~更新情報~

H27.9.20. 能力名の変更

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