プロローグ
―――――――――――神殺し
神を殺すことを許される最強のキル。今この世に5人いる称号。
――――――――――――竜殺し
神を殺すことは許されない。その下の地位に付く竜以下を殺すことのできるキル。
――――――――――――獣殺し
神と竜を殺すことは許されない。獣以下を殺すことのできるキル。
それ以下はただの平民。そしてその平民以下は虫以下とみられる。
最弱の地位、アンノーン。不明の,未詳の。意味をを持たず何者でもない。
あるのはただ自分の名前のみ。だがそのアンノーンの意味にはもう一つある。
―――――――――――未知の。
この言葉は神殺し、竜殺し、獣殺しは持っていない。
唯一持っているのはアンノーンの称号だけだ。
この言葉はひとりの少年がもつ。
後に悪魔殺しの称号を持つことになる。
幼い頃に母元を引き剥がされ、特務機関で育ててられた。
その力を見抜き育て上げられる。ただ殺しの道具として。
自分は何のために育てられているのだろう。
その疑問を持ったまま既にその少年はもう16年の年月を生きてきた。
そして今なぜ自分が育てられたのか。
その理由が明かされようとしている。