反抗青年B
終わった
なにもかもが 終わっちまった
心に刺さるナイフが ドクドク溢れ出る鼓動が
呆然とする僕に 今更な焦りを与える
あとは、
あとは 成る様にしかならない。
落ち着くためにも
僕は、 そっと目を閉じる
~反抗青年B~
あの頼もしかった親が 絶対だった親が
ちっぽけに見えた時、
同じ人間に見えた時、
ぼくたちは度々
大人になったんだと
――――――誤解してしまうのだ。
~カミカクシ~
ぱっぱらぷー
ラッパの最後の警告
誰もいない迷路のなかで、
嫌なほど良く響く
清々しいほど良く響く
さぁ、僕たちも逃げようよ
不思議が不思議を呼んで 摩訶不思議になる前に
この心地いい空間から逃げださなきゃ
もう『常識』には戻れない
早く、早く気持ちのいい夢から目覚めなきゃ
『現実』が重くて辛いだけだよ
さぁ、僕の手をつかんで!
『こーむいん』だっていいじゃない
もう『すてきなおよめさん』は流行ってないんだって!
~17才限定パンデミック~
17才 高校生 青春生徒
遊びたい衝動を抑えつつ
そろそろ勉強しなきゃなーって
常に葛藤するお年頃 中人
みんな二言目には
大学 就職 結婚 政治
みんな三言目には
放射能汚染 国際情勢 日本不振
あーあ、心配事ばかりだなぁ
ため息つきながら
それでも 一生で一番輝く時間を使って
暗い道にどうにか電灯つける方法
くるくるペン廻して、考えてるの。
はぁー、
なかなかコレが疲れるの。。
~致死遺伝子、発展途上中~
僕、君の致死遺伝子
君の発生過程で 死ぬべき運命だったもの
しかし、
幸いにも僕はまだ生きている
君はまだ僕の存在に気づかず
イレギュラーは必ず、歪みを与える
うまく生きていくはずだった君に
僕が横から不意打ちパンチ!
いずれ君は悩むだろう
僕の存在に気づいて
己のハンデに嘆くはず
僕、生きてて幸せ
運命覆した奇跡に感謝 今日もぐんぐん成長す
君、いつか不幸に嘆く
僕の存在を疑問に思い
そのうち死んでいくのだ――――――
~反抗期にかかる山椒~
「もうちょっと頑張れるんじゃないか」って
どうして父さんが言うんだろう?
父さんは私ではないのに
どうして私の限界を知ってるの?
そうやって 周りの言葉にわざと反発
そんなこと もー知ってるんだから
自己嫌悪の王手
八つ当たりの一手で……勝利?惨敗?