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転生王子はスライムを育てたい ~最弱モンスターが世界を変える科学的飼育法~  作者: 宵町あかり


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第103話 浄化の開始

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

第103話をお届けします。


六体共鳴が完全発動。虹色の波動で『絶望の翼』の浄化が始まります。


お楽しみください。

 レオンの手から放たれる淡い光が、徐々に強くなっていく。紫、緑、金。三つの波動がレオンの周りで渦を巻き、まるで彼を中心に世界が回っているかのようだ。


「みんな、僕が七人目として、三つの波動を一つにまとめる。紫、緑、金...三つの調和の波動が、一つの虹色の波動になる。それが、六体共鳴の完全発動...!僕を信じて、みんなの力を一つに...!炎と水、大地と氷、風と光...六つの力が一つになる時、古代の六体が成し遂げた奇跡を、僕たち七人が再現する。みんなの絆を、僕の手で一つの力に変える...!統合開始...!」


 レオンの声が封印の間に響く。六体が一斉に応える。


「レオン、頼んだわ!」


 フィルミナの炎のような瞳が輝く。


「レオン、頑張って!」


 マリーナの優しい声が励ます。


「レオン様、信じています!」


 テラの大地のような安定した声。


「レオン、あなたならできるわ!」


 クリスタの氷のように透き通った声。


「レオン、一緒に...!」


 エオリアの風のように軽やかな声。


「レオン様、お願いします!」


 ルミナの光のように温かい声。


 レオンが両手を広げ、三つの波動に触れる。紫、緑、金。三つの色が手のひらの中で輝き、混ざり合い始める。最初は独立していた三つの色が、徐々に溶け合っていく。


 紫と緑が混ざり、青になる。


 緑と金が混ざり、黄緑になる。


 金と紫が混ざり、赤紫になる。


 そして、三つ全てが混ざり合うと...


「みんなの力が...一つに...!紫、緑、金が混ざり合って...虹色の光になる...!これが...六体共鳴...!古代の六体が成し遂げたことを、僕たち七人で実現している...!炎と水の調和、大地と氷の調和、風と光の調和、全てが一つになって、新しい力を生み出している...!みんなの絆が、形になっている...!対極のペアが互いを信じ合い、僕がそれを統合することで、古代を超える力が生まれる...!統合完了...!」


 虹色の光が、レオンの両手から溢れ出す。それは、七色に輝く完全な波動だった。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。全ての色が調和し、一つの美しい光を作り出している。


 レオンが魔法陣の中央で立ち上がり、両手を『絶望の翼』へと向ける。


「虹色の波動よ、『絶望の翼』全体を包み込んで...!この波動は、破壊ではなく浄化の力。闇を消すのではなく、光に変える。絶望を希望に変える。それが、僕たちの調和の力...!古代の六体が残した封印を、僕たちの調和で強化する。三百年前の予言者が守ろうとした世界を、僕たちが今、守る...!みんなの絆の力を、『絶望の翼』に届ける...!浄化開始...!」


 虹色の波動が、レオンの手から放たれる。それは、まるで生きているかのように『絶望の翼』へと伸びていく。黒い翼が、虹色の光に触れると、わずかに震える。


 そして、ゆっくりと、黒い翼の表面が変化し始めた。


---


 虹色の波動が『絶望の翼』に浸透していく。最初は表面だけだったが、徐々に深くまで染み込んでいく。黒い翼の羽根一枚一枚に、虹色の光が宿っていく。


「虹色の波動が...闇に浸透している...!黒い翼が...徐々に光に変わっていく...!浄化が進んでいる...!みんなの調和の力が、三百年間溜まっていた闇を、今、光に変えている...!炎と水、大地と氷、風と光、全ての力が一つになって、古代の闇を浄化している...!これが...六体共鳴の真の力...!破壊ではなく、浄化。対立ではなく、調和。それが、僕たちの選んだ道...!」


 レオンの観察通り、黒い翼が徐々に色を変えていく。まず、真っ黒だった部分が灰色になる。次に、灰色が銀色に変わる。そして、銀色が虹色の輝きを帯び始める。


 魔法陣の六つの紋章も反応する。炎、水、大地、氷、風、光。六つの紋章が、それぞれの色で輝き始める。赤、青、茶、白、緑、黄。六つの色が、一つ一つ強くなっていく。


「紋章が...輝きを取り戻している...!炎、水、大地、氷、風、光...六つの紋章が再び輝いている...!封印が強化されている...!三百年前の予言者が残した封印が、今、完全に機能し始めた...!私たちの調和の力が、予言者の封印と共鳴している...!これで、『絶望の翼』は二度と覚醒しない...!予言者の想いと、私たちの絆が、時代を超えて一つになっている...!」


 クリスタの分析が正しいことは、紋章の輝きが証明していた。六つの紋章が最大の輝きを放ち、『絶望の翼』を魔法陣の中に固定している。


「私たちの力が...本当に効いている...!」


 フィルミナが信じられないという表情で見つめる。


「やった...!浄化が成功している...!」


 マリーナが喜びの声を上げる。


「大地の力が...封印に届いています...!」


 テラが実感する。


「風の力も...浄化を助けている...!」


 エオリアが嬉しそうに言う。


「光の力が...闇を照らしている...!」


 ルミナが感動した様子で見つめる。


 浄化が半分以上進む。黒い翼の大部分が、既に虹色の光を帯びている。残りの黒い部分も、徐々に色を変え始めている。


「このまま...浄化を続ければ...『絶望の翼』を完全に光に変えられる...!みんなの絆の力が、古代の闇に打ち勝っている...!三百年間誰も成し遂げられなかったことを、僕たちが今、実現している...!六体共鳴は...本当に効果があった...!対極のペアが調和し、七人の絆が一つになることで、不可能を可能にした...!」


 レオンの確信が、全員に伝わる。全員が、自分たちの成し遂げつつあることの大きさを実感し始めていた。


---


 そして、ついに、その時が来た。


 最後の黒い部分が、虹色の光に変わる。『絶望の翼』全体が、虹色に輝く美しい光の翼になった。もはや、そこに絶望の気配はない。あるのは、希望と調和の輝きだけだ。


 六つの紋章が、最大の輝きを放つ。炎、水、大地、氷、風、光。六つの力が完全に調和し、封印を最強の状態にしている。


「『絶望の翼』が...完全に光に変わった...!黒い翼が、虹色の光の翼になった...!封印が完全に強化された...!みんな、やったよ...!六体共鳴で、古代の闇を浄化できた...!三百年前の予言者が残した封印を、僕たちが完全に修復した...!これで、王都の人々も...世界中の人々も...絶望から解放される...!『絶望の翼』が放っていた絶望感が消え、みんなが希望を取り戻す...!」


 レオンの完了宣言が封印の間に響く。


「封印が...完全に機能している...!六つの紋章が最大の輝きを放っている...!これで、『絶望の翼』は二度と覚醒しない...!三百年前の予言者が残した封印を、私たちが完全に修復した...!この封印は、これから何百年も機能し続けるでしょう...!予言者の封印魔法と、私たちの調和の力が融合することで、史上最強の封印が完成した...!これは、魔法史に残る偉業です...!」


 クリスタの封印確認が、全員に安心感を与える。


 その時、封印の間の外から、歓声が聞こえてきた。王都の人々が、絶望感から解放されたのだ。


「...何だろう、この感じ...」


「...重苦しかった心が、軽くなった...」


「...希望が...戻ってきた...!」


 王都の人々が、口々に言う。絶望の翼が放っていた絶望感が消え、人々が本来の心を取り戻し始めていた。


 封印の間の中でも、全員がその変化を感じ取っていた。


「私たちが...本当に成し遂げた...!炎と水、大地と氷、風と光...対極のペアが調和して、六体共鳴を実現した...!レオンが七人目として、みんなの力を一つにまとめた...!これが、私たちの絆の力...!対立していた炎と水が、互いを認め合い、信じ合うことで、新しい力を生み出した。それが、全てのペアで起こった。そして、レオンが全てを統合した...!」


 フィルミナが感動の声を上げる。彼女の瞳には、涙が浮かんでいた。


「王都の人々の絶望感が...消えていく...!みんなが希望を取り戻している...!私たちの浄化の力が、王都全体に広がっている...!きっと、世界中の人々も、この変化を感じているはず...!『絶望の翼』が放っていた絶望感は、世界中に影響していたから...!これで、みんなが幸せに暮らせる...!本当に良かった...!」


 マリーナが喜びの涙を流す。彼女の優しい心が、人々の幸せを何より喜んでいた。


「大地の力で...みんなを支えられました...!」


 テラが誇らしげに言う。


「風の力で...希望を運べました...!」


 エオリアが嬉しそうに微笑む。


「光の力で...闇を照らせました...!」


 ルミナが感動した様子で言う。


 シグレが、封印の間の入口に立ち、全員を見つめていた。その瞳には、誇りと感動が宿っている。


「レオン、そして六体のみんな...よくやった。六体共鳴を実現し、古代の闇を浄化した。お前たちは、古代の六体を超えた。七人の絆が、世界を救った...!三百年前の予言者も、きっとこの光景を見て喜んでいるだろう。封印を残した予言者の想いを、お前たちが受け継ぎ、完成させた。俺は、お前たちを誇りに思う...!本当に、よくやった...!」


 シグレの賞賛の言葉に、全員が照れくさそうに微笑む。


 レオンが、一歩前に出て、深く頭を下げる。


「僕一人では...何もできなかった...!みんながいたから、六体共鳴を実現できた。フィルミナとマリーナ、テラとクリスタ、エオリアとルミナ...みんなが互いを信じ合い、調和し合ったから...!対極の力を持つ者同士が、対立するのではなく、互いの違いを認め合い、補い合った。それが、調和の力を生んだ。そして、シグレ師匠が導いてくれたから...!師匠がいなければ、僕たちは六体共鳴という方法にたどり着けなかった...!みんな、本当にありがとう...!」


 レオンの謙遜と感謝の言葉に、全員が笑顔になる。


「やった!」


「成功した!」


「みんなで成し遂げた!」


 六体が互いに手を取り合う。


「マリーナ!」


「フィルミナ!」


 フィルミナとマリーナが抱き合う。


「クリスタさん!」


「テラ!」


 テラとクリスタが手を強く握り合う。


「ルミナ!」


「エオリアさん!」


 エオリアとルミナが喜びの抱擁を交わす。


 そして、全員が円を作って手を取り合う。レオンを中心に、六体が手を繋ぎ、一つの輪を作る。


 その瞬間、虹色の光が全員を包み込んだ。それは、優しく温かい光だった。七人の絆が形となって現れた光。調和と希望の光。


 レオンが、虹色の光の翼を見上げる。かつて絶望をもたらした翼が、今は希望の象徴となっている。


「でも...これで終わりじゃない。封印を強化できたけど、世界にはまだ他の闇が存在するかもしれない。僕たちは、これからも六体共鳴の力を研究し、さらに強くなる。みんなと一緒に、世界を守り続ける...!今日、僕たちが成し遂げたことは、始まりに過ぎない。古代の六体を超えた僕たちには、まだできることがたくさんある。七人の絆を、もっと深めていく。そして、誰もが希望を持って暮らせる世界を作る...!」


 レオンの決意の言葉に、全員が頷く。


 虹色の光の翼が、静かに輝き続ける。


 封印の間に、希望の光が満ちていた。


 七人の冒険は、これからも続いていく――。

第103話、お読みいただきありがとうございました。


『絶望の翼』の完全浄化を描きました。

虹色の光に変わった翼のイメージがうまく表現できたかなと思います。


次回からは新しい展開へ。


次回もお楽しみに。


感想やご意見、お待ちしております。

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