表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
六月  作者: 賀茂史女
41/53

第五部 栗原 五 辞見

延暦十二年(793年) 初春

長岡の宮の昼御座所(ひのおまし)で、山部を前に、民部卿和気清麻呂は新都造営の構想についての懸案を述べていた。

清麻呂はこのところの出来事に、嘗て都を逐われる発端となった神託にまつわる厭わしい日々の記憶を呼び覚まされ、頓挫した大和川の治水事業など思い合わせて様々に心を悩ませてきた。

神託と称する詞を高野姫帝に奏上したあの日に、己に向けられた、かの女君の厳しく冷ややかな眼差しを、清麻呂は未だ忘れ得なかった。

老いて再び大宮人となったこの身は、かの女君の眼に何と映るものか。

だが、新都造営にあたって、広大な葛野平野を流れる葛野川と賀茂川、二つの河川の間で脅威を少く、利を多く得るためにはこれしかあるまい。


「水の利と脅威は表裏一体のもので御座います。葛野川も賀茂川も御するに難しい川であり、流路を変えるには慎重に当たらねばなりますまい。」

新たな宮の候補地は船岡の南に広がる秦氏の氏長者の邸のある地だ。

既に太秦嶋麻呂には立ち退きにあたって国財が払い出され、整地の手筈も進んでいる。

「自然、都は葛野川を西の限り、賀茂川を東の限りとすることになりましょう。葛野川の東岸については前に申し上げましたように堅固な堤が御座います。何よりまず賀茂川を御する術を探らねばならないと存じます。」

貴船、鞍馬の山々の水を集めて賀茂の森の西を駆け下る賀茂川は、森の南端で、比叡の山々の水を集める埴川(はにかわ)(現高野川)と合流して南へ下り、深草で西へ流路を転じ、葛野川と共に巨椋江へと流れ込む。

賀茂の森の南、賀茂川と埴川(はにかわ)の合流する辺りから南では度々洪水が起きてきた。

新都の候補地は船岡から緩やかに南西へと下る。

自然、造営の基点は船岡となろう。

賀茂川の上流から取水し、船岡を経て人工の水路を引く事で賀茂川の水量を抑え、都には水の利がもたらされる。

賀茂川は古来から賀茂県主の守って来た川であり、その源は賀茂社が祀る山々に端を発する。

水を引く為には山を削り、森を伐る事になるが、船岡より北に水源を求めれば、賀茂川に限られる。

「小畑川の二の舞にならぬよう、工事は最小限に留めねばなりますまい。いずれにしても、川の流れを完けく御す術は御座いません。何より、かの川を良く知り、生活(たつき)の拠り所とする民の協力を得ることが肝要と考えます。」

深々と垂れた和気清麻呂の頭を見下ろして山部は先を促した。

「賀茂氏の協力を得ろと言うことか。朕に殊更異論は無いが、賀茂氏としては上代から祀ってきた御室を損ねるは望ましくあるまいな。今の氏長者は斎宮頭であろう。それで?。(なれ)の事だ、既に打診したのではないのか?。」

「畏れながらその事で、大君に申し上げたい旨が御座います。」

見上げる和気清麻呂の顔に焦燥の色を見てとり、山部は訝しむように片方の眉を挙げた。

「斎宮頭が申しますに、賀茂社にて宇気比(うけい)を行わせたいとの事でございます。」

朝賀の儀の為、参内していた斎宮頭、伊勢国主賀茂人麻呂は、和気清麻呂から持ち掛けられた賀茂川の分流取水の構想に狼狽え、困惑した。

官人としては勅とあれば従うのが当然であり、新都造営で功を挙げれば、氏族の為にも利する所多い事は自明の理だ。

だが、賀茂氏の氏長者としては事代主大御神(神山)に人の手を入れさせる事は余りに憚られる。

神山は賀茂県主が神代の昔から守り続けてきた御室であり、龍穴の地だ。

賀茂の(はふり)の居ない今、ひとたび国つ神の機嫌を損ねれば、どうなる事か。

災厄を喚べば鎮める者無く、朝廷に助力せぬとなれば氏族の存続が危ぶまれる。

進退窮まり思い悩んだ末の人麻呂の決断は、事代主に宇気比を建てる事だった。

「宇気比?。盟神探湯(くかたち)でもせよと言うか?。亀卜ならば神祓官でも行わせようが、何を誓わせる。」

「長岡造営長官(藤原種継)は、この都の造営に当たって背山臨水、左右を砂(丘陵)に囲まれる蔵風聚水の地形を四神相応であるとして設計されたと聞いております。」

山部は和気清麻呂に鋭い眼差しを向け、簡潔に答えた。

「種継の目指した都の有り様はその通りだ。」

だが、長岡は失敗だった。

継縄と小黒麻呂は葛野も同じ地形を持つと言うが、葛野でならば永き都が叶うと誰が言えよう。

朕は何としても新たな都を息の長いものとしたい。

今この都を棄て、新たな地へ都を遷したとして、民の労苦は報われるのか?。

かの地で朕の望む永き都は築けるのか?。

胸の裡が渇望で掻き毟られるような痛みを山部は辛うじて堪えた。

「古くは近江大津京と、新益京(あらましのみやこ)が、周礼に基づき四神相応の都として築かれました折りに、永き都を願ってやはり宇気比が行われたとか。」

和気清麻呂の嗄れた声が怖じ気付いたように僅かに震えた。

「史書には残されておりませんが、人麻呂の申すには、賀茂県主にはその言い伝えが残るそうで御座います。」

その言葉に山部は口元を引き締め、一息に言った。

「朕に出来る事であれば為そうぞ。宇気比はどの様に行わせる。人麻呂の良いように治部卿に計らわせよう。」

筆を取り上げ、自ら勅書をしたため始めた山部の手は和気清麻呂の次の言葉に止められた。

「斎宮頭が申しますに、宇気比を執り行える者は葛城の役公ただ一人との事に御座います。」

顔を挙げた山部が口調も鋭く「葛城の役公?。」と問うた視線を受け止めて、和気清麻呂は身も竦む思いで言葉を継げた。

「近江大津京造営の折りには葛城皇太子が、新益京造営の折りには太政大臣高市皇子様が葛城の役公に願い出でて宇気比が執り行われたそうに御座います。」

山部は筆を置き、険しい眼差しで立ち上がった。

「役公とは件の斎宮の舞手の事か?。朕自ら願い出よと言うか。」


数日後、粟田を訪れた田村麻呂から小角は固い声音で酒人内親王の勅を告げられた。

「内親王様は直々に、斎宮の舞手に逢いたいと願われ、貴方の参内を乞うておいでだ。」

小角の見開かれた眼を、田村麻呂の藍色の眼が案じる様に覗き込んだ。

「表向きは酒人内親王様の招きだが、これは大君への辞見以外の何物でもないだろう。大君は貴方に何事か求める所おありなのだと思われるのだが。」

田村麻呂は言葉を切り、小角の手を取った。

「どうなされたい?。貴方の良いように決められよ。話を聞きに参内すれば断ることは難しくなろう。」

小角は答えあぐねて、暫し考えを巡らせた。

小角が長岡宮の弓場から立ち去った日から、十日あまりが過ぎていた。

その間、宮からはこれと言って沙汰は無く、或いは山部は遷都事業に忙殺されて、弓場の闖入者の事を失念しているか、沙汰止みとするつもりかとも思い始めていたのだが。

「かといって応じない訳にもいかぬだろう。山部は私に何を求めているのだろう。」

頚を傾げて考え込んだ小角に田村麻呂は真摯な声音で言った。

「酒人様からの招きというからには、或いは斎王君か井上廃后に関わるかとも思われるが、私は知らされていない。同席も叶わないだろう。貴方の身に危うい事は起こるまいが、私自身は貴方の参内に不安を否めない。」

私の責でもあるのだからという言葉を呑み込んで田村麻呂は言った。

小角の脳裏に内院の外れの簀子で膝を抱えていた朝原の姿と、塗籠の暗がりで他戸を抱いていた井上の窶れた面差しが蘇った。

酒人も朝原も宮子の係累に違いは無い。

何より山部がどう考えて居るのかは会ってみなければ判るまい。

小角は田村麻呂を見上げて簡潔に「参内しよう。」と答えた。


「良くこそお出で下さいました。やはり貴方でいらしたのですね。」

初春の淡い陽の光に満ちた坊で、酒人内親王は嬉しそうに微笑んで小角を出迎えた。

敢えて男童子の様な出で立ちで参内した小角だったが、一目でそれと判じたらしい酒人の表情に「私を覚えているのか?。」と訊ねると、酒人内親王はくすりと思い出し笑いをした。

「ええ、それはもう。不破の叔母様をお叱りになりましたでしょう。子供心にもよく覚えております。」

少しもお変わりないのですねと眩しそうに目を細めて、酒人は「朝原が貴方の事を便りに書いてまいりましたので、お逢いしたかったのです。」と言った。

促されて母屋の几帳の影に座した小角が「井上のことは」と口を切ると、酒人は少し寂しげに微笑みながら頚を振った。

「お母様と他戸の今際については義兄から聞いておりました。何よりこの釵子の御礼を申し上げたかったのです。」

朝原の事など語り合う内に、乳母に連れられて坊に入ってきた年若な皇子が小角を見て目を輝かせ「若宮様」と駆け寄ってきた。

「賀茂の若宮様ですね。」と、清らげな屈託無い笑顔が酒人に向けられた。

「最澄禅師が和子に賀茂社の由緒を話して下さったのです。和子の思った通りの眩い姿をしておられますもの。この方が若宮様なのでしょう?。」

酒人はやや面食らいながら、皇子を招き寄せて傍らに座らせた。

「こちらは亡き皇后の二郎(なかちこ)神野親王(かみののみこ)と申されます。」

聡そうな皇子はそれ以上口を挟まず、満足そうに酒人と小角の顔を代わる代わる見上げた。

「皇子が今日おいでになる方に一目でよいのでお会いしたいと申しましたのでこちらにお招きしました。」

一度言葉を切って小角に向けられた酒人の眼差しが、憂わしげに曇った。

「実は他にも貴方とお会いしたいと望む方が在るのです。私からのたっての願いで御座います。」

白く細やかな指先を揃えて酒人は頭を垂れた。

「義兄が貴方に逢いたいと申して昼御座所で待っております。何卒聞きいれて下さいませ。」

予測していた事ではあったが、小角は暫し躊躇った。

私は何を臆しているのだろう。

いつの間にか山部を不比等や恵美押勝になぞらえて考えていたのかもしれない。

だが確かに己はさして山部を知らない。

山部は田村麻呂があれだけ篤く信じる君でもあり、また、山部の許で酒人は幸いであると見える。

己の怯儒を振り切るように小角は「辞見(まかりもう)そう。」と頷いた。


昼御座所には最澄と賀茂人麻呂の姿もあった。

紫檀の椅子に座した山部は、禁色の純白の袞衣(こんえ)冕冠(べんかん)を戴く礼服(らいふく)姿だった。

堂々たる姿だと小角が向けた眼差しを受け止めて、山部は口を開いた。

「久しいな、蚩尤よ、いや、吉備散事と呼んだ方が宜しいか。」

山部のみならず居合わせる者たちも物々しい礼服姿で、あたかも公式の朝見であるかのようだ。

小角は僅かに眉を動かし、その場に立つ宮人の一人一人に視線を巡らせ「私には姓も位も無い。今の名は鈴鹿だ。」と答えた。

山部の傍らの女官は尚侍と思われるが、山部は敢えて直に話すつもりなのか。

小角に近い末席に立つ賀茂人麻呂は緊張に強張った面持ちで、小角の視線を捉えてきた。

人懐こい丸い顔に申し訳なさそうな色が浮かんでいる。

小角は人麻呂に案ずるなと微かに頷き返した。

最澄は目が合うと穏やかな笑みを浮かべて両掌を合わせて頭を垂れた。

人麻呂の脇に立つ和気清麻呂は青ざめた面を俯けていた。

縮んだように見える背も、白くなった髪も、齢を刻んだ眼尻も、小角の知る若き日の清麻呂よりも、むしろ晩年の真備を思い出させた。

山部に寄り添うように立つ威風ある宮人の面差しが小角の記憶を揺さぶった。

誰だっただろう。

戴く(おおとり)(しるし)礼冠(らいかん)、手にした牙笏(げしゃく)、大袖の衣の色が紫でもあり、いずれ王族であろうとは窺える。

年の頃からすれば、己が宮にいた頃に逢っていれば年若な青年だったろう。

誰かに似ているが思い当たらない。


壱志濃王は小角の視線を受け止めて唇の端を挙げた。

「覚えておられぬか。こう年老いた姿では無理もないが。私は湯原王の子、壱志濃王だ。母が夫人(おおとじ)を退下した後も平穏に暮らせたのは、貴方の口添えが有ったからだと聞いている。ようやく礼を言える日が来たようだ。だが先ずは我が大君の願いを聞いて戴きたい。」

小角は眼を見張った。

ではこの男君は海上女王(うなかみのひめきみ)の子か。

誰も知るはずのない事ではあるが、つまり他でもない、首に似ているのだ。

宮子の係累はこうしてまだ宮にあったのだ。

小角は山部に目を移し、「聞こう。」とだけ答えた。

気負いも衒いも今は消え失せていた。

「では粟田の鈴鹿殿よ、山城国への遷都については既に聞き及んでいよう。」

小角が頷いたのを確かめて山部は言葉を継げた。

「新たな都のために、賀茂川の水を得たい。民部卿の案では都の内を廻る川を賀茂川から引く構想だ。だがその為には賀茂の山を削り、森を伐る事になるだろう。」

小角の口元が引き結ばれ、険しい眼差しが和気清麻呂に向けられた。

和気清麻呂は意を決して顔を挙げた。

小角の食入るような視線を痛いほど感じながら、己の信ずる処に真摯であろうと心に言い聞かせた。

「民部卿は賀茂県主の同意を得よと進言してきた。朕も尤もなことと思う。」

それで賀茂人麻呂がこの場に居るわけだ。

人の好い人麻呂のことだ、さだめし懊悩したことだろうと眼を向けると人麻呂は深々と頭を垂れてきた。

「斎宮頭は賀茂社での宇気比を望んでいる。」

山部の言葉に小角は眼を見開いた。

「ついては葛城の役公である(いまし)にその宇気比の御阿礼(みあれ)を勤めてはもらえまいか。」

小角は山部王の意図を測りかねてその眼を見返した。

「大君は私が朝廷に属する者ではないと承知でそう申されるのか?。倭人の都の行く末と私に何の関りがある?。」

声音こそ穏やかだったが挑戦的な小角の言葉に、壱志濃王は僅かに口の端を挙げたが、その場の他の朝臣は肝を冷やした。

山部は眉ひとつ動かさなかった。

「都はこの大八州国に住む者のために営まれるものだ。嘗ての葛城の民も既に公民として暮らし、国政を担ってきた事は(いまし)自身がよく知ろう。だが平城京(ならのみやこ)は一部の貴族と寺社に喰らわれてしまった。長岡は山河の在り様に逆らってこの有様だ。」

蚩尤よ、これこそがあの夜、(いまし)が投げた荷への、朕の答えだ。

「朕は民の為にも、国政の為にも、自身の為にも息の永い都を欲する。多くの民を抱える国が良く治まるに、たゆまず改められる律と令と、滞りなく営まれる長き都は欠くべからざるものだ。」

正統な皇家の血を引かぬ朕であればこそ、蔑まれようとも、寺社や氏族や生まれの貴賤に拘わらぬ政を進められた。

「朕は此まで、都の守護に神も仏も要らぬと考えてきた。だがこの遷都はどうあっても失敗(しくじ)れぬ。大君の尊厳で無く、朝廷の威信でも無く、公民(おおみたから)の活路が掛かっているからだ。斎宮頭は賀茂の神の荒ぶる御魂を鎮め、その意を問う宇気比は葛城の役公にしか行えぬと言った。先の大弓の事を思えば、葛城の斎媛なれば常人に視えぬものが視えるのではないかと朕も考える。(いまし)の力を借りたい。」

山部は紫檀の椅子から立ち上がった。

鼻高の沓が歩み出ると冕冠(べんかん)の飾りが揺れて微かな音を立てた。

「皇統の祀る天つ神のみにあらず、国つ神である神籬を祀るのも、朕は憚らぬ。」

小角の正面に歩み出た山部は、手にした牙笏(げしゃく)を捧げ持ち、重々しい衣擦れの音とともに膝を折り、深々と頭を垂れた。

「それが国と民の為となるのならば。」

居合わせる皆が山部と同時に跪き、小角は内心の動揺を抑えて問うた。

「大君は宇気比で何を問い、何を誓われるつもりなのだ。」

山部は顔を挙げ、小角の眼をひたと見つめた。

「新たな都に災厄の影を落としたくない。賀茂川からの取水について賀茂の神の意を問いたい。」

敢えて大君自らが賀茂氏の同意を取り付ける事で、新たな都が特定の氏族の為の都ではないと百官に知ろしめすことにもなろう。

「朕の望む都は倭人の山城(やまき)としての都ではない。氏族にも宗教にも縛られない都だ。その証として、賀茂社には皇統の祀る伊勢社と同じ社格を奉り、賀茂社への信仰を損ねさせぬよう皇統の末代までも祀らせるよう格を定めさせる。賀茂氏には相応の国財を払い出す用意がある。(いまし)についてはその行いの全てを問わぬ事としよう。」

小角はその場に集う一人一人に視線を巡らせた。

白くなった頭を深く垂れた和気清麻呂の紫衣姿が、阿倍の前に跪く真備を思い起こさせた。

「人はその人生で、大事を決断せねばならない時が必ず幾度かある。」

静寂の中、小角は口を切った。

「そして時を経て、振り返ってみて、彼のとき選ばなかった答えの先に在り得たものは違う今で在ったのかと迷うものだ。だが誰がそれを知ろう。」

民部卿の牙笏(げしゃく)を捧げ持つ両の手が僅かに動揺し、老いて小さくなった肩が震えた。

小角は己を見上げる山部に視線を戻した。

「大君ともなればその決断で背負う荷は重かろうな。」

今、この長岡の都には嘗ての平城の都と同じく、様々な意が澱んでいる。

風や水がどれほど廻っても、停滞する負の意は動くまい。

新たな地へ都を遷したとしても、澱み無い意の流れの確約は無い。

「私は先達の様に大きな力を持たない。私に出来る事は賀茂大神に嘆願する事だけだ。それで良ければ宇気比を行おう。」

賀茂人麻呂が小さく息を吐き「真火様。」と呟いた。

背山臨水

背後に山、前方に大きな水


丘陵


散事(散位)

官位はあるが役職に就いていない官人の身分

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ