英雄は再び革新
夏が終わり再び俺はまた1人となってしまった。
二学期か、文化祭が始まる。俺はこの文化祭がとても大嫌いだった。何故か?それは合唱コンクールという本来であれば中学で終わる文化が存在するのだ。
クラスの中でみんなで団結して想像通りの展開が始まる。
そんな中だ。俺はモテたい……彼女作ってヤリたいそんなことをずっと考えていた。
そのためには偉業を成してかっこよくならなければならない。
俺はデスボイスにハマってた。
バンドとかじゃなくてデスボイスの奇声の響きにハマってた
俺はあらゆる歌をデスボイスで歌うようになっていた。
もはやパンツの事など忘れていた。
そのデスボイスにハマっいる中、学校では合唱コンクールに向けてみんな合唱の練習をしていた 。
曲は 虚ろの旅人 ……
練習で俺は至って普通に練習していた。
俺は元々声は低い方だったのでバスを担当した。
そしてお約束の「ちょっと男子ちゃんと歌って!!」のやり取りもあって順調にみんな合唱技術が上達していった 。
ある日ハモリパートを合唱練習していた時の事。
最後で ……
聖なる大地をアー
虚ろなる大地を アアアアアアアア
という部分で俺は閃いてしまった 。
普通に歌ってもつまらない、デスボイスで歌い上げれば高得点で優勝できるんじゃないかと ……
俺は閃いてしまった。