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黒髪黒目の忌み子は神の修行で精霊王となる  作者: スープ愛好家
第一章 神の修行
4/8

3 世界と魔法

高校生活が死ぬほど忙しい件について

今回からはもっと早めに上げます。。。


 食事が終わった後、僕はテーブルに座ってデザートを食べていた。


 メルさんは食器片づけ中。


 メルさんは家事をすべて自分で済ませているらしい。


 普通部下などに任せそうなものだけど。


 それにしてもこのバニラアイスめっちゃ美味しいんですけど。


 濃厚すぎる味となめらかな舌触りがダブルで押し寄せてきて昇天しそう。


 あ、戻ってきたようです。


 「待たせたな…っておいおい、そんなに美味しいか?顔とろけきってんぞ?」


 メルさんが軽く笑いながら言う。


 「だってしょうがないじゃないですか。このような絶品、何回逝きそうになってしまいかけたか」


 「ははは、そう言ってくれると嬉しいな」


 メルさんが僕と向かい合うように座った。


 「さて、お前には話しておきたいことが沢山あるんだ。聞いてくれ」


 -----------


 「この世界はアストランフェア、またの名を魔法超大陸という。かなり前に俺が作った」


 いきなりすごいことをメルさんが言い出した。


 「それって本当ですか!?」


 「まあな。あのときは結構きつかった。俺の魔力の大半を使ったからな」


 いやいやちょっとした思い出みたいに言わないでくださいよ。


 「だが俺は世界を作っただけだ。人間や動物は生命神が作ったし、今でも世界に直接干渉しているのは裁判神くらいだな。あとは何もしてねえ」


 お茶を飲みながらメルさんが言う。


 「人間族は国家を作って生存しているしな。神が出しゃばる時代じゃねえんだ」


 「神様はメルさんの他にいらっしゃるんですか?」


 「もちろん居るぞ?今言った生命神や裁判神、他には武器の神とかな」


 「なるほどです。神様方の中で地位などはあるんですか?」


 「あー、位とかそういうやつは基本的にないが、リーダー的なものは一応俺だ。かと言って決まり事は作っていないし統治もしていないが」


 神様たちのリーダーもしているなんて!まあ世界を作ることができるなら普通なのかも。

 

 「神界で(いさか)いが起きても大体戦神が鎮めて終わりだしな。神って意外と暇なんだよ」


 「そうなんですか」


 「ちなみにだが神界にも人間っぽいものが居てな。そいつらは"神の眷属"って言って自分たちの町を形成してる」


 「そのような人々が居るんですか?」


 「ああ。良ければ一度でも町に行ってみるか?」


 「ぜひ行ってみたいです!」


 「はは、またおいおいな」


 「そういえば、さっきメルさんが言っていた魔力って何ですか?」


 「ああ、魔力な。これは魔法を使うための燃料みたいなもんだ。魔法はわかるだろ?」


 「はい。冒険者?という人々が使っているのを見たことがあります」


 「なら話は早いな。魔法を使うのに必要なのが魔力だ」


 ほうほう。


 「魔力は生まれながらに性質が決まっている。言うなれば個人差があるってことだ。量は修行や鍛錬で増やすことも可能だが、性質は変えられない。魔力そのものが無いまま生まれるやつもいるしな」


 「そのあたりは才能みたいなものなんですね」


 「そうだな。つまりこの話は魔法を使わない奴にはなんの関係もない。重要視するのは魔法を使いたい奴だけだな」


 メルさんはお茶を一口含んで言う。


 「魔法には火や水、土などの属性っていうものがあるんだが、もちろん魔力にも属性がある。だから魔法を使うならあくまでそれに固執されることになる。火の魔法を使いたいが水の適応しかない、という例もざらだ」


 魔法を使いたいけど魔力がないから出来ない、なんて残念だ。


 「ちなみにそれはどうやって調べることができるんですか?」


 「それを今から説明しようと思っていたところだ。ちょっと待ってくれ」


 するとメルさんはきれいな水晶を取り出した。


 「これは魔性水晶というものだ。手をかざすと自分のステータスというものが表示される」


 メルさんの片手くらいの大きさで、つやつやしている。光が当たって虹色にかがやいてるのがきれい。


 「その反応からして見たことが無いようだな。人間は大体五歳の子供にこれでステータスを見させることが行事になっているんだが」


 「そうなんですね。僕は七歳ですが見たことはありません」


 そう答えるとメルさんはまた驚いた。


 そして彼は申し訳なさそうな表情で言った。


 「...そ、そうか。すまん、まだ五歳くらいだと思っていた」


 「大丈夫ですよ。小さいのは自覚してますから。いいもの食べさせてもらってないだけなので」


 「それはフォローになっているのか…」


 苦笑いでメルさんは言った。


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