なろラジ 夜のブランコ文学賞応募 『理を斬る 刀匠編』
クル、クル クル、 クル 。
慎重に、十指を個別の、ヤマタノオロチならぬトオマタノテユビとして慎重に動かす。
平面は丸く重なり、立体へと姿を変えていく。
慎重に、決して力を緩めず、潰さない。
紙の質、大きさは最高だ。 後は、僕の腕次第。指次第か。
平面が立体に変わる。
ベリ パチン ペタ
ここに、紙で出来た名刀が打ちあがった。
鋏の刃は通らない。それを知らない昔の僕は鋏を二本。駄目にした。
ジャンケンで紙は鋏に負ける。
しかし、ここに、丸めた紙の一刀は鋏を砕いた。
これぞ、理を斬る名刀哉。
感想、評価、レビュー等を聞かせて頂けたら幸いです。宜しくお願いします。
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厳しい評価、お待ちしています。
なお、他にも色々書いているので他の 黒銘菓 の作品も宜しくお願いします。
そして、面白い賞を作るキッカケとなった、面白い遊びを提供して下さった声優の巽様に感謝を。