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ヘキサグラム エクスチェンジ  作者: ktrb(かたりべ)
3/11

ヘキサグラム エクスチェンジ 01 皇換者ーエクスチェンジャー Ⅲ

まずはこのページを開いて下さった皆様、ありがとうございます。コレも何かのご縁です。よろしければ読んでやって下さい。


という訳で、前回登場した謎のヒロインですが、今回つまびらかに艶やかに謎の湯けむりとともにその肢体の全容が明らかになります。

お時間がごさいましたら是非楽しんでいって下さい。


それでは、また後書きでお会い出来ますように。

04 天霧暁良(あまぎりあきら)のバスタイム

20250206



「さぁ、お待ちかねのバスタイムですよっと。服、一人で脱げるかい?」


 返事は無い。まぁ、そうだよね。


「ほら、万歳して、万歳。バンザーイ!」


 両手を上げて様子を伺う。すると彼女は能面を崩さずに、ゆるゆると両手を上げていった。


「よーしよしよし。いい娘ですねー。グッガール、グッガール!」


 さて、それじゃ脱がせちゃいますかね。

 

 あらかじめ髪を巻き込まないように、きめ細かくてサラサラなロングヘアーを襟の中に入れる。ずっと触ってたいけど、これで良し。


 薄緑色のゴワついた検査服の裾に手をかける。サイズは大分余裕があるのか、するすると抵抗なくお腹の方までめくれていく。


 ...っと、ちょっと待って。



 ......この娘、は い て な い。


 ほっそりとした太ももから上がっていって、本来ソコに在るべきハズの可憐な布地は確認出来なかった。


 んー、ツルツルのスベスベだ、これ。


 多少、肉付きは乏しいものの、それでも爪先からくるぶし、足首ふくらばぎ、膝裏太もも、その全てが完成された黄金比で統一されている。


 そしてそれを支える腰周り。やや小ぶりのお尻はしっかりと重力に逆らうようにツンと上を向いていて、固さを一切感じさせない女性特有の曲線をコレでもかと視覚にブン投げてくる。


 こりゃ、とんでもないな。めくりあげる手を徐々に上に。


 視線を上げれば、控え目でキレイな縦線を描くおヘソ。お腹周りには一切ムダが無く、薄く浮き出る肋骨が、大理石を直接削り出した様な白磁の肌に微かに扇情的なコントラストを与えている。


 さて、一気にいっちゃいましょう。

 はい、よいしょー!


「っと、コレは......おぉ。」


 着痩せするタイプでしたのね。ショーツをはいてないってことは、上もそうなのだろうとは予想してたケド、まさかこれ程とは...


 万歳ポーズをしているにも関わらず、この量感かぁ...。

 エクスチェンジャーという事は、どんなに年が上でも現在15歳。

 ...えっ?15でコレは色々問題なのでは??


 アンダーが細いから、余計にトップとの凹凸の差が出て、大変自己主張が激しい二つの双丘とご対面。こりゃ、Eくらいかなぁ...

 

 そして、その頂きは綺麗な桜色に染まっていて肌が白い分、余計にその艶やかさに拍車が掛かる。


 胸からワキにかけてのラインも整ってて、下手すると胸よりそちらに目を奪われてしまいそう。


 ...っと、イカンイカン。これくらいにしておかないとPTAが黙っていない。自重自重。


 彼女の検査服を脱衣かごにシュート。する前に一応畳んでおこう。......脱がすときには気付かなかったけど、裾に名札みたいなものを発見。


 確認してみると、[Лилия]と書いてある。すまねぇ、ロシア語はさっぱりなんだ。その下にはアルファベットで[Lilia]の文字。


 ...多分彼女の名前だ。...リ リ ア ?


 そうか、リーリアか。無機質な登録番号でもなんでもない、彼女自身の大切な名前。


 紅い瞳の奥の彼女...いやリーリアに届くように、真っ直ぐに声をかける。


「リーリア!私もすぐ脱いじゃうから、ちょっと待ってて。...プッ。」


 無表情な上、すっぱだかでバンザイしているリーリアがとっても可愛らしくて思わず噴き出す。


「アハハハハハハっ!リーリア、もうバンザイやめていいわよ、バンザイなおれ。くっくっくっ......」


 あー、おかしい。そーだ、服を脱ごう。ジャージを脱いで、スポブラとスパッツもとっとと脱いで。よし、全裸!


「さ、お待たせ!入ろう入ろう。」


 両手を下げたリーリアの肩に手をのせて、いざ浴場へ。

 トテトテペタペタと、二人だけの浴場に足音が響く。


 大体、5人が同時に使ったとしても大分余裕がある共同浴場。今後部隊員がどれだけ増えるのかはまだわからないけど、これだけの広さがあれば大丈夫だろう。


 まずは体を洗わなきゃ。赤ちゃんにも使える弱酸性のボディソープなら問題ないでしょ。


「リーリア、ここ座んなさい。」


 カコンと乾いた音を立てるイスをポンポン叩く。

 リーリアは大人しく背中をこちらに向けてチョコンと座る。


 シャワーの温度を調整して、熱過ぎず、温すぎず。


 手の傷にお湯があまり触れない様に気を付けながら、ゆっくりとリーリアの白い体にシャワーヘッドを滑らせる。


 満遍なくお湯をかけたら、次はアワアワタイム。


 いつも私が使っているボディータオルにソープを落としてくしゅくしゅ。しっかり泡立ったのを確認して、優しく撫でる体を擦っていく。


 まずは背中。爪先ふくらはぎ、太もも。前に回って、おなかとオヘソ。肩と腕まわり。おっきめの胸は、あせもが出来ない様に入念に。ワキと首筋をゴシゴシ。


「リーリア、コレで最後。立ってみて。ほら、たっち。」


 立ってもらったところで、最後にお尻と内腿で仕上げ。

 よし、完璧だ。


「ハイ、完了。最後にお湯かけちゃうから、大人しくねー。」


 再びシャワーで泡を洗い流す。冷えきった体が徐々に暖められたのか、白い陶器のようだった肌にほんのり赤みがさす。


 ふー、いい汗かいた。


 さて、私も洗っちゃおう。でもその間にリーリアが湯冷めしちゃ本末転倒だ。


「リーリア、私も洗っちゃうから先にお風呂につかってなさい。こっちこっち。」


 手を引いて誘導して、手首から先だけはお湯に出させるような体勢でお湯に浸からせる。


 問題がないか確認してから、自分の体を洗っていく。


「~♪~ラララ、ラララ、ラララララララ~♪」


 耳に残っていたあのメロディーを口ずさみながら、体の汚れを落とす。


 やっぱりキレイな曲だなぁ。


 口から紡がれる音と一緒に、泡を流していく。ふと、リーリアの様子を伺うと、変わらず無機質な瞳は私の姿を捉えていた。


「やっぱりお気に入りかー。そっかそっか。」


 なんだかとても嬉しくなって、思わずニッとしてしまう。


「私も入っちゃいますよっと。しつれーしまーす。」


 リーリアの両手をとって向かい合わせに湯船に浸かる。


 あぁ、キくなぁ~これ。


「~♪~ラララ、ラララ、ラララララララ~♪」


 二人では広すぎる湯船に優しいメロディーが広がっていく。波紋のように静かな波が二人だけの世界に広がっていく。


 向かい合わせのルビーの瞳に微かな揺らめきが灯るように見えたのは私の錯覚か。


 しばらくこの心地良い時間にひたりながら、ゆっくりと体を温める。


「ねー、リーリア。アンタ何処からきたの?」


 変化はなし。返事もなし。


「やっぱり、ロシアかい?名前もロシアっぽいしねー。」


 うん?ロシア?つい最近、どっかでロシアネタを聞いた様な...



 ......思い出した。なんかともりが言ってたわ。護衛をつけたロシア特区からの貨物船の入港。


 ちょっと待てよ。そもそもエクスチェンジャーがここら辺をフラフラ徘徊するなんていうのも変な話だ。


 なんだかキナ臭くなってきたぞぅ...


 っと、いけね。そろそろお開きの時間だ。のぼせちゃってもマズいしね。


「リーリア、そろそろお風呂出よう。大丈夫?フラフラしたりしない?」


 リーリアと一緒に浴場を後にする。あー、いい湯だったぁ...



 さてリーリアのお着替えですが、私のワイシャツとお尻がキツくなって入らなくなってしまったスパッツを装備品として進呈することにしました。


「うん、やっぱりモデルがいいと何着ても映えるわねー。」


 袖が余りぎみなのはポイント高いですねー。


「リーリア、こっちに座って大人しくしてなさい。髪乾かしちゃおう。」


 洗面台の鏡の前に座ってもらって、備え付けのドライヤーを手に取る。


 そーだ、忘れる前に。電話だ、電話。

 端末にむかって


「電話、コール、三笠(みかさ)ともり、ハンズフリー」


 音声入力で電話をかける。


 トゥルルルルと呼び出し音が脱衣場に響く。コールが一回、二回、三回、寝てるかな、ごか、あっ出た。


(はぁーい、ともりんでぇーす。私、今日お休みでオネムだったんだけど...なぁに、アキラもう寂しくなっちゃったの?)


「あぁ、ともり。元気そうで何より。んでさ、私、今ね。エクスチェンジャーのリーリアって娘の髪の毛ドライヤーで乾かしてるんだけど。」


(うん。そんで。)


「スッゴい、髪サラサラなの。リーリア大丈夫?熱くない?」


鏡越しに様子を伺う。


(何?アキラ?寝ぼけてるの?)


「いやいや、朝ランニングから帰ってきたら、家ん中に彼女が入って来ててさ。」


(うん?ちょっと待って。よくわかんない。)


「それでほら。外寒いじゃない?体が冷えきってたから、一緒にお風呂入って今出てきたトコ。」


(ねぇ、アキラ。それ本気で言ってるの?ネタとかじゃなくてぇ?)


「マジマジ。大真面目です。それでさ、この娘。あっ、リーリアって言うんだけど、ロシアの娘っぽくてさぁ。うちの特区の保護施設にリーリアって娘いる?」


(はぁ、わかった。もうアキラの言動には慣れてきてたケド、今回はダントツでアレね。ぶっちぎりね。ちょっと待ってて。今、検索かけるから。あと、リーリアちゃんだっけ?安定はしてるのね?)


「うん、大人しい娘だよ。バッハが好きみたい。よっと。よし、こんなトコね。かわいいかわいい。」


(左様でございますか。こっちも来たわぁ。......ちょっと待って。一区の保護施設にリーリアなんて娘は登録されてない。名前間違えてない?)


「いや、間違えてはいないかな。多分。そっかぁ、いよいよ怪しくなってきたなぁ。前に、ロシア特区からの貨物船の話あったじゃない?もしかしたらそっち方面の案件かも。手に実験だか拷問だかわかんないケド、傷が結構あってさ。ほんとムナクソ悪い。」


(......そう。もし、そうだったとしても短気は起こしちゃ駄目だからね。アキラがキレちゃうとホントもぅ収拾つかなく


 ピンポーン-------------一回

 ピンポーン-------------二回

 タイミングを図ったみたいに...


「悪いともり、お客さんみたいだ。」


(っ、アキラ...。応援いる?一応、一小隊くらいなら回せるけど。)


「いや、とりあえず単独でへーき。二時間後にこっちから連絡する。万が一無かった時は...」


(分かってる。万が一ね。)


「ありがとね。んじゃ、一旦切るわ。」


 ふー、深呼吸。

 リーリアの手を握ってこっちを向かせる。


「いーい、リーリア。これから私がいいって言うまで、こっから出てきちゃ駄目だからね。絶対。」


 彼女の小指をと私の小指と絡ませて、


「ゆーびきりげんまん、うそついたら...んー何にしよっか。まぁいっか。ゆーびきった。んじゃ、いってくるねー。」


 最後にリーリアのほっぺたに触れて、頭を撫でる。



 さぁ、鬼が出るか蛇が出るか。


 鬼だったら、角を折って

 蛇だったら、牙を砕いて


 お仕事モード スイッチ☆怨


ここまで読んで下さいまして本当にありがとうございます。


ハイ、まさかお風呂場から出ずに話が終わるとは私自身も思いませんでした。えぇ。


ちなみに現時点のちちくらべ的には

ともり≧暁良>リーリアとなっております。


話が一区切りつくタイミングでキャラまとめもしたいと考えていますので、詳細なサイズはその時にでも。


今後、更新時間は18:00で固定しようと思っています。もし、見かけてお時間がある時にでもご一読頂ければ幸いです。


それでは今回もお付き合い頂きまして重ねてありがとうございます。


次回もお会い出来ますように。




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