腐女子の会談!?
「でさー残った二人ってどんな人なの?」
生粋はオレンジジュースをストローでかき混ぜながら聞いた。
「えーと・・・名前は覚えてないんだけど、一人目は超強気な女の子。なんか去年の三年にお兄さんがいるらしくて、簡単には落とせないみたい。」
「ああーウザーい奴ね・・・・。」
生粋の苦笑いに結奈も苦笑いで返す。
「もう一人はスポーツやってます。って感じの子。サッカー好きらしいけど、女子バスケから勧誘来てるらしいからそっちに行くんじゃないかな。」
「へぇー」
「生粋は何に入ったの?」
「美術」
生粋のそっけない返しを気にも留めず結奈はやや興奮口調で喜んだ。
「おおー生粋の絵に更に磨きがかかるね!」
「まーねーあんな絵やこんな絵を描きまくるわよ!」
そこで生粋はオレンジジュースを口にした。
「最終試験は明日なの?」
「最終試験て・・・まあそうなるかな。」
「頑張って!そして撮ってきて!」
「何を?」
結奈は薄ら笑いで聞く。
「BLよ!」
生粋の最高の笑顔を見て結奈は、心の中でこっそりと生粋の母に謝った。
「ところで・・・」
生粋が笑顔を抑え気味で(と言うよりややにやけつつ)訊ねた。
「その陸翔と愁平・・・・どうCPにする?」
「ツンデレ受けの愁平と、裏ではドSな陸翔攻め。陸愁で。」
「なるほどその設定・・・・・愁平はドMorヤンデレでもおk?」
結奈は無表情を崩さず冷たく答えた。
「ツンデレが崩壊しない程度になら。」
二人は固く握手をかわす。
「「陸愁万歳!!」」
こうして会談は無事(?)終了した。