かみさまの木
昔むかし、あるところに家がたっていた。
山のてっぺんにあるその小さな家には、小さなおっとさんと小さなおっかさんが住んでいた。
どれくらい小さいか、って?
そりゃあもう、わたしたちの手のひらに乗っかるくらいに小さいんだ。でも、親指よりはずっと大きい。
そんな二人は、いつの間にかその山の上にきて、いつの間にか家をたてて、いつの間にかそこに住んでいた。
さて、山には、ほかにもたくさん人が住んでいた。
くまみたいにおっかない顔したこわいおじいさんもいれば、風が吹いたらすぐにでも飛びそうなやせっぽっちのおかみさんもいた。
あと、山だから動物もいた。
おおかみ、くま、しか、さる。ほかにもたくさん。とりたちもいればさかなたちもいた。
山にはきれいな水が流れる川があったから、そこにさかなたちは住んでいた。
山のみんなは、人間も動物も、それはそれは仲良く暮らしていた。
ある日、山のてっぺんに住んでいる小さなおっとさんと小さなおっかさんの間に、これまた小さな赤んぼうが生まれた。
赤んぼうはすくすく大きくなったけれど、どういうわけか、小さなおっとさんと小さなおっかさんよりも大きくなってしまった。
すぐに、山のてっぺんにある小さな家に住めなくなった。
その時、赤んぼうはもう赤んぼうじゃあなくて、立派なぼっちゃんになっていた。
そんなぼっちゃんは、小さな家には大きすぎて入らない。
困ったおっとさんとおっかさんは、ぼっちゃんを連れて、山に住んでいる物知りばあさんに会いに行ってみた。
物知りばあさんの家は普通の大きさの家だけど、おっとさんとおっかさんには大きすぎて、ぼっちゃんには少し小さい。
扉を叩こうとしたおっとさんは、自分じゃあぜんぜん届かないから、ぼっちゃんに叩かせた。
とんとんとん
「おやおや、なにごとだい? そんなに強く叩いちゃ、扉がこわれちまうよ」
そう言いながら出てきたばあさんは、立っているぼっちゃんと、その両肩にいるおっとさんとおっかさんを見てびっくり。
「おやまあ、なんだい、あんたたちは」
「わたしたちは山のてっぺんにある小さな家に住んでる者です。実はここ最近ですっかり息子が大きくなってしまったもので家に入らないのです。どうしたらいいのでしょうか」
「おやまあ、わたしゃもう年だから、そんなに早口じゃあ、なにがなんだかわからんよ。まあまあ、とにかくおあがり。はなしはそれから聞こうかね」
そう言って物知りばあさんは家に入っていってしまった。
のこされた三人も、ばあさんの家に入ろうとした。
けれど、ぼっちゃんのからだが大きくて、うまく扉をくぐれない。
「おっとさんおっかさん。おいらはちょっと大きすぎるみたいだ」
「そうだねえ」
「どうしましょうねえ」
三人とも悩んでなやんで、そうして、まず先に、おっとさんとおっかさんが家に入ることにした。
ぼっちゃんは腕をのばして、それを家の中に入れた。
そうして、ぼっちゃんの肩から腕、そして家の中へと、おっとさんとおっかさんが走っていった。
物知りばあさんは揺れるいすにすわってお茶を飲みながら、こりゃまたすごい、と目を丸くしながら見ていた。
さて、問題は残ったぼっちゃん。
ばあさんの家よりもちょっと大きかったぼっちゃんは、あたまとからだが入ったはいいけれども、もうそれで物知りばあさんの家はいっぱいになってしまった。
すみっこにあるいすにすわっていた物知りばあさんは、目の前にあるぼっちゃんの目を見て口をあんぐり。
おっとさんとおっかさんはそんなばあさんのひざの上によじのぼって、大声を上げた。
そして、さっきよりもゆっくり話した。
「物知りばあさん、教えてください。うちの息子は、こんなに、大きくなったんです。大きいことは、いいんですが、うちの小さな家には、入りません。この家にも入らない、大きなうちの息子は、どうしたら、いいのでしょう」
「こりゃあたいへん。わたしじゃあ、とてもじゃあないけれども手に負えないよ」
「そんなあ」
悲しむ三人に、物知りばあさんは言った。
「わたしにゃどうにもできないが、山奥に住んでいるでっかいおおかみのやつなら、もしかしたら、なんとかしてくれるかもしれないね」
それを聞いた三人は、ばあさんに礼を言って家を出て行った。
その時、ぼっちゃんのあたまがちょっと引っかかってたいへんだったけれども、扉をこわしたりするようなことはなかった。
小さなおっとさんと小さなおっかさんと大きなぼっちゃんは、物知りばあさんが言っていた、山奥に住んでいるでっかいおおかみに会いに行った。
おおかみも大きなからだをしていたから、おおかみの家のほらあなもとても大きかった。
おっとさんとおっかさんにとっては大きすぎて、とてもじゃないけれども、全部を見ることはできなさそうなくらいだ。
けれど、ぼっちゃんにとってはなんとか入りそうな大きさだった。
三人はそんなほらあなの前で、どうしよう、と考えていた。
「扉がないよおっとさん」
「これじゃあおおかみさんを呼べませんね」
「声をかけたいけれどわたしじゃきっと聞こえないだろう」
そこで、ぼっちゃんがどうくつに向かって声をかけてみることになった。
「おおかみさんいますか?」
それはぼっちゃんの大きなからだにぴったりの大きな声だったから、どうくつの中でもっともっと大きくなった。
そこで、奥でねていたでっかいおおかみはびっくりして、あわててとび起きたものだから、あたまをてんじょうにぶつけてしまった。
ごちん
その音がまた大きくなって、三人のところにかえってきた。
「うわあいたそう」
ぼっちゃんはそう言っていたそうな顔をしただけだったけれども、おっとさんとおっかさんはその大きな音で気をうしなってしまった。
そこに、おおかみがあたまを振りながら外に出てきた。
そして、目の前にいるぼっちゃんを見てくちをあんぐり開けた。
「なんだあ? お前、ずいぶんとでっかいなあ。おれよりでっかいだろう」
「でも大きいと困るんだ」
ぼっちゃんがそう言うと、おおかみは首をかしげた。
「へんなやつだなあ? ここらへんじゃあ、大きいといいことだらけなんだけどなあ」
そこで、ぼっちゃんの肩の上でねていたおっとさんとおっかさんが起きて、おおかみに声をかけた。
「動物はそうでも人間じゃそうはいかないのです」
「なんだあ? どこかから声が聞こえてきたぞ?」
おおかみはあたりを見回して、そうして、ぼっちゃんの肩にいる小さなおっとさんと小さなおっかさんを見つけて、とび上がった。
「なんて小さいんだ! そんなんじゃあ、すぐにくわれちまうぞ」
「だいじょうぶですよ。それよりおおかみさん聞いてください。うちの息子はこんなに大きくなったものだからうちの小さな家には入らないのです。どうしたらいいのでしょうか」
「なんで大きな家で寝ないんだ?」
でっかいおおかみにはそれがわからなかった。
なぜなら、おおかみは自分で家を見つけるからだ。
だから、この家族がどうして大きな家を探さないのか、ふしぎだった。
すると、肩にいるおっかさんが言った。
「大きな家で寝るとあたしとおっとさんはこの子につぶされちゃうからですよ」
そんなことはないだろう、とおおかみは思ったけれども、自分の子どもたちはおっとさんとおっかさんほど小さすぎないことと、自分がぼっちゃんほど大きすぎないことを思い出した。
自分が子どもおおかみをふみつけてしまったら、いたいいたい、と言われるのだ。
この大きなぼっちゃんじゃあ、ふみつけるじゃあすまないだろう。
「そりゃあそうだ」
おおかみはそう言って、とつぜん、大きな声を上げた。
わおーん
その声がまた大きかったものだから、おっとさんとおっかさんはたおれてしまった。
ぼっちゃんは大きな声を出したでっかいおおかみに声をかけた。
「どうしたの?」
「よめさんを呼んだんだよ。おれよりもあいつの方があたまがいいからな」
しばらくして、でっかいおおかみよりもほそいおおかみがやってきた。
そのうしろから、小さな子どもおおかみがたくさん、走って出てきた。
「いきなりなあに?」
ほそいおおかみはそう言って、でっかいおおかみのとなりに並んだ。小さなおおかみたちはその足元でぐるぐる回っている。
「なんでも、このぼっちゃん、自分の家が小さすぎて寝れないらしい。家を大きくしたら、その親が小さすぎてつぶしてしまうらしい。なあお前、どうしてやったらいいと思う? おれにはさっぱりだ」
「そうねえ、魔女にでも聞いてみたらいいんじゃないかしら」
「ああ、なるほど! そいつはいい考えだ」
おおかみの言葉に、ぼっちゃんは首をかしげた。
「まじょってなに?」
「そういえば、人間は知らないだった。魔女っていうのはね、まほうっていうふしぎな力を使う、きれいな人間の女のことよ。この山のてっぺんに住んでるらしいから、行ってみたらどう?」
「この山のてっぺんだって? おいらたちはこの山のてっぺんに住んでいるけれどもそんな人見たことがない」
「そりゃあぼっちゃん、あいつは人間がきらいだからさ。なんでも、家もすがたも隠しているらしい。まあ、おれたち動物は鼻がいいから、すぐに匂いでわかるんだけどな」
「じゃあどうしたら魔女に会えるの?」
そこでおおかみたちに魔女に会う方法を聞いたぼっちゃんは、ねむったままのおっとさんとおっかさんを、落とさないようにズボンのポケットに入れた。
そして、おおかみたちにお礼を言って、山のてっぺんに向かった。
山のてっぺんについたぼっちゃんは、おおかみたちに言われたとおりのことをした。
まず、顔を泥だらけにした。
顔を洗うように泥をぬっていくと、すぐにぼっちゃんの顔はまっくろになった。
そうしてから、近くを歩いて、大きな木を探した。
おおかみたちは、大きな木、としか言わなかったから、ぼっちゃんはどれがその大きな木なのかわからなかった。
それでも、言われた大きな木を探した。
そうしてやっと、どの木よりも太くて大きくて立派な木を見つけた。
ぼっちゃんはその木をたたいた。
とんとんとん
ぼっちゃんがたたいてもその木は揺れなかったけれども、大きな音が出た。
「なになになんなの!?」
すぐに、その木の中から人がとび出してきた。
ぼっちゃんは、木から人間が出てきたらそれが魔女だよ、とおおかみたちに聞いていたから驚かなかった。
けれども、出てきた人間は、木の前にいたぼっちゃんを見てびっくり。
「な、なに? えっ、人間? にしては大きすぎるわよね?」
「それが問題なんだ」
「ええっ、じゃあ、あなた人間なの? ふしぎねえ、いつの間に外の人間はこんな巨人だらけになったのかしら」
「こんなに大きいのはおいらくらいだと思うよ。それにおいらのおっとさんとおっかさんはすごく小さいんだ」
「よく生まれてきたわねえ、あんた。まあいいわ。面白そうだし、ちょっと話でも聞いてあげる。何か話があるから来たんでしょう?」
魔女はそう言った。
ぼっちゃんは、自分の半分も高さのない魔女の顔を見ながら話すために、地面にすわってから、話した。
「おいらのおっとさんとおっかさんはすごく小さいんだ。魔女さんよりも小さいんだよ。だからおいらの家も小さいんだけどそうしたらおいらがこんなに大きくなっちゃったから入れなくなっちゃったんだ」
「ごめん、ちょっと待って。いや、待ちなさい。言葉が早すぎるわ。あたしは早口がきらいなの。もっとゆっくりしゃべってちょうだい」
「ごめんなさい」
「いいのよ。とりあえず、あんたが大きすぎで家が小さすぎなのはわかったわ。それで?」
「どうにかして、おいら、家に入りたいんだ。それで、山で一番の物知りばあさんにも、山で一番のでっかい家に住んでいるでっかいおおかみさんにも、話をしたんだ。でも、みんなわからないって」
「それで、あたしのところまで来たのねえ」
魔女はそう言ってから、首をかしげた。
「ねえ、なぜ自分の家を持たないの?」
「どういうこと?」
ぼっちゃんが首をかしげると、魔女はまほうでものを見せながら言った。
「例えば、あんたの親。小さいんでしょう? だから、小さな家を持っている。あのでっかいおおかみだって、大きいからだをしているから、あんなに大きな家を持っているのよ。わかる?」
小さいから小さい家を、大きいから大きい家を。
魔女はそう言った。
ぼっちゃんはうなずいたけれども、それがこの話と関係しているかはわからなかった。
すると、魔女は笑った。
「かんたんよ。あんたはその親よりもおおかみよりも大きいんでしょう? なら、あんただけの大きな家を持てばいいわ」
「おいらだけの?」
「そう、あんただけの家。当たり前よ、そんな大きな家にすごく小さなあんたの親が住めるわけないでしょう? 家の中に場所がないからじゃないわよ? 大きすぎたら、家の中を歩くだけで大変なのよ?」
「そうなの?」
「そういうものなの。全部そうなの。小さすぎたら入らない、大きすぎたらうまく使えない、こんなの全部当たり前よ。だから、みんな自分の大きさの家を持っているの。でも、あなたはまだ家を持っていない。なら持てばいいわ」
どう、すごくかんたんでしょう?
そう言って笑う魔女に、ぼっちゃんは笑い返した。
確かに、魔女の言うとおりだ。かんたんだ。
自分の家を持てばいいのだ。自分の大きさに合った家を。
「せっかくだし、あたしがあんたの家をあげる。この木はどう? 大きいし、中も広いし」
「でもそうしたら、魔女さんの家がなくなっちゃうよ」
「あら、知らないのね。自分の家はなくならないのよ?」
「どういうこと?」
「家を決めるのは自分なの。その家に住むかどうかを決めるのは、自分なのよ。あたしはこの家に住むことをやめるだけよ。また別の家を探して、そこに住むかを決めるわ」
「でも、それでも」
「聞きなさい。家はね、自分で探すものなのよ。家を探して、家を決めて。そして、家を作る。決まった家なんてないわ。みんな、自分だけの家がある。同じ家なんてないのよ。同じ家に住んでいるのは、同じ家を決めたからよ。でも、そこで作った家はちがうの。みんな、自分だけの家がどこかにあるの」
「わからないよ魔女さん」
「あんたにはむずかしかったかしら。それでも、いつかわかるわ。とにかく、入ってみなさいよ」
ぼっちゃんは魔女に言われるまま、大きな木の中に入ってみた。
入口はひっかからないし、天井もあたまにぶつからない。ちゃんと寝転がれる。
何より、これがいい、とぼっちゃんは思った。
この家がいい。
そう思いながら外に出ると、魔女が笑っていた。
「ね? わかったでしょう」
「なんとなく。おいら、この家がいい。ねえ魔女さん、この家をおいらにくれませんか?」
「あら? へんなことを言うのね。あたしは、あんたに家をあげるって言ったのよ? もうこの木は、あんたのものよ」
「そっか。そうなんだ」
「じゃあもういいわね。あたしは次の家でも探しに行こうかしら。そうね、そうしましょう」
そう言うと、魔女はどこからかほうきをとりだして、そこにまたがって、浮いた。
「じゃあね、大きなぼっちゃん。いつかあんたも家のことがわかるわよ」
「ありがとう魔女さん! おいら、この家を大切にするよ!」
こうして、ぼっちゃんは魔女からもらった大きな木の家に住むことにした。
小さなおっとさんと小さなおっかさんは、ぼっちゃんから話をきいて、ぼっちゃんとわかれて暮らすことを決めた。
いつの間にか、ぼっちゃんはからだだけじゃあなくて、こころも大きくなっていたんだ。
おっとさんとおっかさんはそう思い、ぼっちゃんにさよならを言ってから、あの小さな家にかえっていった。
ぼっちゃんが大きな木の家に住むようになってから、ぼっちゃんはかわった。
おとなになったね、と、ある日、山の中で物知りばあさんと会うとそう言われた。
そろそろよめさんと会えるんじゃないか、と、ある日、山の中ででっかいおおかみとほそいおおかみともう大きくなった子どもおおかみたちと会うと、そう言われた。
そうしてまた、太陽がいくつものぼってはしずんでいったある日。
ぼっちゃんは、山のてっぺんであの魔女と会った。
「あら、久しぶりね。元気? この家はどう?」
「気に入ってます。あの時はありがとうございました」
「あらあ、すっかりオトナになっちゃって! その様子だと、家のこと、ちょっとはわかったみたいね?」
「魔女さんのおかげです」
「そんなことはないわ。こっちはただ言っただけ。考えて、そしてそれを理解するのは言われたあんたよ。あんたは自分の力でわかったのよ」
「かもしれません」
「……大きくなったわねえ。ねえ、あんた、嫁とか好きな人間はいないの?」
「いませんね。おおかみさんにはすぐに会えるだろう、って言われましたけど」
それを聞くと、魔女は笑った。
「あんた、あたしと一緒になる気はない?」
ぼっちゃんは笑い返した。
それから、その山の大きな木は見つけられなくなった。
動物たちはわかるみたいだけれども、人間にはまったくわからない。
いつからか、その大きな木のことを、人間は『かみさまの木』と呼び始めた。
そこに行けば、悩みが解決すると言われていたから、困ったことがあると人はそれを探した。
見つけた人は本当に悩みがなくなったけれど、見つけられなかった人のほうがずっと多かったから、うそじゃないかって言われもした。
それでも、人はその木を探した。
今でも、探しているらしいけどね。
……それで、って?
ああ、ぼっちゃんのこと?
そうだね、幸せそうだよ。
あの魔女はよくいなくなるらしいけど、それでもいいんだってさ。
まだあるの?
家についての話?
ああ、あれか。
じゃあ聞くけれども、君はさ、これ、本当に家についての話だと思う?
それ以外のことは出てこないって、そういえばそうだけれども。
うん、じゃあ、山においでよ。
家のことが知りたいなら、山に来るといい。多分、わかるから。
え? そりゃあそうだよ、絶対なわけないじゃないか。
でも、そうだなあ。
君が強く思えば、それは絶対になるかもしれないね。
じゃあ、そろそろ行くよ。
ん? 何しに来たのか、って? へんな質問だね。
家を探してるんだよ、自分だけの家を。
ああ、残念ながら、まだ見つかっていないんだ。
でも、そろそろ見つかりそうな気もしている。
それじゃあ、また。
あ、その前に。
もし山に行って、そこで大きな木を見つけたなら、そこにいる人たちに言っておいてくれないかな?
むすめはもうすぐ家を見つけそうです、って。
『家』とは何か、が話の中心になっていたりします。
最初のおっとさんとおっかさんの流れは完全に導入です。プロローグです。ちょっと長すぎたかなあ、と今では思っていたりもします。
最後のあたりは少し方向性を変えて、人が話していたんだよ風にしています。
是非、行間を推測して読んでみたりしてください。なんて後書きで言ってみたり。
『家』が何かについて、明かすつもりはありません。
考えて下さればいいなあ、と淡い期待を抱いておりますので(笑)
では。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。