表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうせ明日もやってくる。  作者: 水戸ノ納豆
5/8

加奈の気持ち

とんとん


「…どうぞ!」


「何回もあやまってるじゃないか…そろそろ許してくれよ」


「…ふんっ」


弘樹は昨日からずっと謝っていたが加奈は中々許してはくれなかった。


「うぅ…どうすれば許してくれるんだ」


「…そうね。今回の遊びで私に勝てたら、で」


「ほほう…いったな?今日のおもちゃはこれだぁっ!」


そういって弘樹が出したのは


「お手玉?」


「ああ、これを相手に投げてもらって多く回せた方が勝ちってことでどうだ?」


「…わかったわ。受けてたとうじゃない!」


意気揚々とする彼女に、弘樹の黒い笑みは気づかれることはなかった…


先手は加奈だった。加奈は持ち前の腕で初めてにも関わらず7個を回すという快進撃を繰り出した。

そして、弘樹の番。


「くふふ、加奈よ、この勝負はもらったぁ!俺は以前からお手玉教室に通い9個まではまわせる!さあこい!」


「はいはい、回してから言ってね。いーち、にーい」


加奈はペースを速めにお手玉を投げるが弘樹は揺るがない。


「ははははは!!この勝負貰ったあああああ!!」


「…さーん」


「はははは…は?」


弘樹は動揺した。確かに加奈は投げてきた。そこまでは良かった。

だが、なぜ”お手玉”ではなく”うに”が飛んできているのだろうか。


「えええええ!!?何でそんなもの持ってるのぉぉぉぉぉっ!?うわあああああ」


無念、さすがに弘樹程の腕の持前でもうには回せなかった。


「あっはははは!私の勝ちー♪」


「ずるい!卑怯だ!卑怯使ったから僕の勝ちだー!!」


「…わかったよ、弘樹の勝ちね」


「え?」


なぜか加奈はあまりにも素直に勝ちを譲った。

弘樹には全く意味が分からなかった。

加奈のこの行動は早く弘樹を許したかったがための行動だったと、彼が気づくのはいつになるだろうか…。


余命 残り3日


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング ←押してくれるとうれしいのです by水戸
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ