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またあいつがやってきた
トントン
「…どうぞ」
カチャリ
「遅くなってごめんね、加奈」
「別に待ってないからどうでもいい」
「ははは…いつも通りだなぁ加奈は」
加奈の部屋に来訪した彼はの名前は弘樹。
彼女の幼馴染だ。
彼はいつも彼女に遊び道具をもって遊びに来るのだ。
「今日はオセロだ。前回は負けたし次はかつよ!」
「私に勝てるわけないでしょ。」
「どうかな?今回は加奈対策をとってきたよ!今度は勝つ!」
「はいはい」
彼は意気揚々としながら、彼女は軽くあしらいながらゲームは開始された。
パチっ…パチっ
「はい。角とった。」
「あっ、あー!まって!タイム!」
「タイムなし」
「無慈悲いいいいいいいっ!」
それでも相変わらず彼は彼女に勝てないのであった。
しかし彼女はそんな時間が楽しい。とそう感じていた。
余命 残り6日。