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終点まで、残り1週間
「大変申しにくいことですが…加奈さんの余命は残り1週間程だと思います。」
付き添いしてくれた両親は泣いていた。
でも、そんな言葉を聞いても私は全く動揺も、恐怖も抱かなかった。
せいぜい思ったのは「ああ、やっぱりその位なんだ」とか「早く死ねそうだ」とか、そんなのくらい。
人生を充実させている人には恐怖でしかない言葉は、私にとって安らぎの言葉だった。
ああ、早く最後の日が来ますように。
…そういえば今日はあいつが来なかったな。
明日は来るのだろうか。
そんなことを思いながら私は病室のベッドで眠りについた。
次から本編
…次からはんぺん?