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しるし2(詩集)

風邪

作者: さゆみ


彼女を想う 這い上がって彼女を想う

眠りを撥ね付けて彼女のことだけを想う

胸のすき間を彼女で埋めつくした痛みから

息を吸えない胸は彼女を炙り出そうとする

幻影をひとつだけ吐いた

もう彼女を想えないと

知る



君を想わない日はない 必ずあしたも思慕する

想わずにいられない僕は頭痛に溺れる

僕の魂を君はあたためまわし引きずって喫う

君の灯りがいっそう純血に燃え上がるから 吹き消せというね

僕は無能なのに 消せというんだ いくども

笑いながら なんども

泣いている



あなたを想わない 罪を重ねるの 美しき大罪を

震えが止まらない 姦人でいますから 島流ししますか

千切れた喉を一枚ひろう 愕然の足は あなたを想えない あなたも想わない

云って 行って いけないから 変わらないね 変えないからね

言葉の変わりに咳をする  寒い夜






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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読いたしました。 病は気からと申しますが、風邪を精神的な孤独や切なさに上手くつなげていますね。 「僕」と「君」とのやり取りが切ないです。 風邪と恋の症状は、どこか似ているのかもしれません…
2014/01/25 00:40 退会済み
管理
[一言] さゆみ樣 遅れ馳せながら読ませて頂きました。←本当に遅くなってズビバゼン(^-^; 童話の方は、アップ後 直ぐに読ませて頂きました。感想書けなく←重ねてズビバゼン(^-^; さゆみ…
2014/01/21 08:07 退会済み
管理
[良い点] 高熱が出てしまったのでしょうか。 風邪の症状は恋の熱い思いによって悪化しているようです。 恋の辛さと病の辛さは通じるものがあるようですね。 [気になる点] これは登場人物は三人でしょうか…
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