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やっぱり白いパンツはみちゃうなあ

異世界武術のよろしくない点は基本、急所しか狙う型がないというところだな。


だから喧嘩沙汰程度で殺してしまうことは多々あった。


喧嘩で死んだら、弱い癖に喧嘩したヤツが悪い、と言われるような世界だったしね。


私は、荒事は嫌いだが、絡まれたら容赦しなかった。


異世界では舐められたら終わり。


弱いと評判が立てば、次から次へと狙われる。



この状況に残りの二人も私に襲い掛かる。


一人は動画でみた総合格闘家のバタービーンのようなデブ。


もう一人はチャラさを強調したいのかピアスだらけ。牛の鼻輪みたいなのを両耳にしている。


ちゃんと連携したらしく、デブ男は殴り掛かり、ピアスはタックル。


応用問題だな。


どうしようかと思った瞬間。


見覚えのある女子中学生が突如乱入。


目の前にスカートがひらりとめくれ、スラリとしたおみあしが横切る。


おみあしが風を切りながら、殴り掛かってきたデブ男に襲い掛かる。


うあー。


革靴のトゥで人の顔蹴っちゃったよ。


きっちり鼻の頭に食い込んでいるし。


女子中学生はさらに大きく足を振り上げ、鼻を押さえて前かがみになっているデブ男の後頭部にカカトを振り下ろす。


白いパンツがもろ見えである。


デブ男は力を失い、頭から崩れ落ちた。


死ななきゃいいんだが。



うーん。


やっぱり白いパンツは見ちゃうよなあ。


私は白いパンツが生み出した一瞬の隙をつかれて、タックル男にまんまと倒される。


ただまあ、タックルってスポーツだからいいんだよね。


殺し合いでやっちゃダメですよ。


「ギャーッ!」


タックルした男が両耳を押さえながら転がる。


ピアスを取ってあげただけである。


喧嘩するのにピアスは良くない。


弱点、自分で作ってどうすんねん。


肉片の付いた牛の鼻輪みたいなピアスを、元ピアス男に放り投げる。


ただ、私も相当に強く倒された。


受け身はとったつもりだったが、路上にこぶし大の石が落ちていたらしく、そこに背中から乗ってしまった。


息が止まって苦しい。


その苦しいところに、ドカッと体重がのしかかってくる。


「一馬!」


蹴り終えた女子中学生が、仰向けになって息が出来ず、ヒューヒュー言っている私に飛び込むように馬乗りしてくる。


「一馬!? 若い!! うわー!」


女子中学生は私の顔を両手で挟んで大興奮である。


私は苦しくて思わずタップした。


降参。


皆実には勝てません。


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