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ウケ狙いなのかな?

そういえば、と思い出した。


この頃、この松田一派の連中からカツアゲされていたのだった。


月初に給食費を持っていくのだが、それを松田一派は集金と称してカツアゲしていた。


確か私だけではなく、気の弱い連中はみんなそれを取られていた。


給食費は払わなくても、食べられないということはない。

後で親に連絡が行くことで発覚するが、報復が怖くてみんな自分の遊びで使ったなどと嘘をついていたな。


私もゲームセンターで遊んだことにしていた。


そのたびに母に殴られていたっけ。



さて、竹刀に対してどう対抗するか。


まあ異世界武術も万能ではない。


相手が武器を持っていて、こちらが無手なら


逃げろ


がセオリーである。


ただ今回は竹刀なので、しくじっても致命的なことにはならない。


気楽なもんである。


一応、武器と素手の対応も”型”としてあるが、向こうの剣術は基本片手剣であった。


というのも、戦争の為の剣術だから、盾を持ちながらの戦いになる。


盾の無い剣術なんて、スポーツみたいなものである。


おまけに、こちらの世界、特に日本の剣術は相手を斬ろうとする。


戦場で”斬る”なんてあり得ない。


刃こぼれするし、血のりで斬れなくなるしね。


鉄の防具を付けた敵を何十人も相手にする戦場で、そんなことするバカはいない。


刺突が基本である。


時代劇みたいにバッバッサなんて、本物の戦闘を知らない妄想なんだよね。


だから、逆に異世界武術には、榊原が両手で竹刀を叩きつけてくるような動きの対応策はないんだな。


そんなバカはおらん前提である。


しかも、榊原の予備動作が大きく、タイミングから軌道まで全部読めてしまった。


私はスッと半身になり横にズレると竹刀は空を切る。


せっかく半身になったのだからと、そのまま回し蹴り。


というか、体が型を覚えているので意図せずそうなったという感じである。


ゴッという音がする。


榊原の後頭部にカカトが入る。


榊原は大げさにもんどりうって倒れる。


お尻を突き出したまま、ピクリともしない。


え? 何そのオーバーアクション。


ウケ狙いなのかな?


……あれ?


ピクリともしない……。


やり過ぎたかな。


脳震盪くらいで済めば良いなあ。


死ななきゃいいんだが。


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