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花咲の述懐

実のところ、既に私は組織を裏切っております。

ただ、本当に裏切ったかどうかは、彼らもまだ判断できていないでしょう。

でも、タクシーにあった監視装置は既に破壊しています。

GPSも壊しました。

もうそれだけで裏切りと判断されても仕方ないのです。

だが、あなた方のとんでもない戦い方も、組織は把握しています。

私が脅されているかもしれないとも考えているでしょう。


本来、茂木のところに行くのは別の船です。

フェリーのような大型船で行くのです。

ですが、この船は私の仲間たちが極秘で手に入れたものなのです。

速度はフェリーの二倍近い。

ですから、組織は私達が茂木のところに向かっている可能性はあっても、そんなに早くたどり着けるとは思っていないはずです。


そこに隙があります。


茂木のいる島はかつて村があったものの、今は無人島とされています。

その位置は極秘となっています。

そこに組織は基地を作って、日本の政治家、官僚、経営者、芸能人などを集め、少女や少年たちと性行為をさせています。


その破廉恥な行為は全てビデオに撮られており、それを脅しに日本という国を牛耳っています。

また非合法な病気治療なども行われています。


不思議に思いませんか?

世界中の指導者がガンで死なないことを。


大陸から免疫の型が一致した新鮮な臓器が数日以内に送られてくるそうです。

それらの手術の様子も全て撮影されています。

そうです。それが中国共産党の狙いなのです。


スポンサーは中国共産党であり、まさに日本版エプスタイン事件ともいえるものです。


そんな組織に私と私の部下が配下になった経緯をお話ししましょう。

私は自衛隊の特殊部隊に所属しておりました。

私達は陸海空から集められた精鋭でした。


本来、陸自、海自、空自はあまり仲がよろしくないのですが、第一次イラク戦争の時に、三軍が共同作戦を行う重要性が示されました。

そこで米国からの指示により、日本でも陸海空の三軍が共同作戦を行う為に集められたのが私達でした。


ただ、私達の組織は国民には知らされない存在でした。

極秘作戦を実行することに特化した部隊でした。

とは言っても若い頃は訓練ばかりでしたな。

皆さんは森村誠一さんの『野性の証明』はご存じでしょうか。

知りませんか。そうですね。もう50年以上前の作品ですものね。

極限まで追い込まれる訓練を描いた場面があるのです。

そんな訓練に明け暮れたものでした。


日本というのはご存じの通り、戦争をしない国です。

自衛隊が警察予備隊として設立して以来、ただの一人も殺してはいない不思議な軍隊ですな。

ただ、それは表向きの話です。


私達の部隊の運命が大きく変わったのは、あのイラク・アフガン派遣です。

ええ。そうです。ひげの方が有名ですね。

イラク派遣で、私達は国民には知られていない活動をしました。

それが評価され、米国から引き続きアフガニスタンでの任務を要請されました。

アフガニスタンは酷かった。

タリバンの抵抗は凄まじかった。

同行した米軍のベテラン司令官はベトナムより酷いと嘆いていました。


ある時、米軍との共同作戦中でした。

味方の部族と思っていた連中が裏切り、いつの間にか包囲網が築かれていました。

突破するため、米軍が攻撃しましたがゲリラ戦の中、戦力が減少していきます。


これを救う為に私の命令のもと、私の部隊は戦闘に突入し、敵を殲滅しました。

数百人が死亡したと思います。

その中には当然ながら、巻き込まれた民間人もおりました。


私はその命令を後悔したことはありません。

もし、私があの命令を下さなければ米軍も私達の部隊も全滅していたでしょう。


面白いのは助けた米軍の司令官の言葉です。

「これでお前は英雄だな」

私は思わず笑ってしまいました。

米国ならそうでしょう。

だが日本は違います。

英雄どころか殺人鬼と言われるでしょう。

このことが国民に知られれば、あっというの間に自衛隊は糾弾されてしまう。

二度と自衛隊は海外に出られなくなる。

私達はこのことを隠さねばならなかったのです。


私達の部隊は総勢82人おりました。

全員がこのことを決して言わないと誓いました。

しかし、政権中枢や自衛隊の上層部はそれを信じませんでした。

その中の一人が裏社会と繋がっていました。

私達82人は裏社会に売られたのです。


私達は組織に逆らわないように家族を人質にとられました。

四六時中、監視されました。

そして組織の仕事をするように命じられたのです。


ですが、それも今日までになるかもしれません。

私の部下は、まだ私に忠誠を誓ってくれています。

もし、木原様が私に勝てば、陸海空の精鋭の軍人、そして秘かに国を憂える現役の自衛官や幕僚幹部達が味方になります。


ただ、私如きに勝てないのであれば、見込みはありません。

私に拘束され、組織に差し出します。

脅されたと言えばペナルティはあっても、殺されはしないでしょう。

私を生かしておく価値はまだ組織にはあるはずですからね。


でも、組織を裏切ったことが明るみになれば、奴らは私の家族を皆殺しにするでしょう。


私は家族の命をベットします。


木原様はご自分のお命と川瀬様のお命をベットしてください。


それで賭けと致しましょう。


第一章的な感じで書き終えました。

書く前に転生モノでも

・現代社会を描く

・魔法とかナシでリアリティを優先

と考えていました。

これからさらに規模が大きくなり、国際情勢も絡んできますので、いったん幕間として異世界の様子を描きます。

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