表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全てを失った私が、黒竜王の最愛になるまで  作者: 湊一桜
大四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/43

ずっとずっと、愛してる

最終話です。

お付き合いいただき、ありがとうございました!

 日付けが変わる頃……ようやく解放された私たちは、疲れきってぐったりしていた。それでも、酔っ払いたちはまだ騒いでいるようで、城外からはけたたましい笑い声が響いてくる。


 その笑い声を聞きながら、私はクリフさんに告げた。


「皆に楽しんでもらえて、良かったですね」


 すると、アルコールのせいか少し頬を染めている彼は、嬉しそうに首を縦に振った。


「俺は幸せだ。

 楽しい仲間に囲まれて、隣にはエマもいて」


「私もです」


 そう応えると、クリフさんはそっと手を伸ばし、その指と指を絡める。胸がとくんとときめいた。


「エマのウエディング姿があまりにも綺麗だから、披露宴をやめようかと思った。

 でも、開いて良かった」


 ぽつりと呟くクリフさんに、


「何言ってるんですか」


いつもの調子で答える私。


 綺麗なのは、クリフさんのタキシード姿だ。こんなにも美しい人と、しかも国王陛下と結婚してしまっていいのかも不安にもなった。……だが、いいのだ。

 クリフさんは私だけを愛してくれており、今となってはその気持ちを信じることが出来る。私は(つがい)となり、クリフさんの唯一の妻となったのだから。




 王城の奥にある、国王の寝室。その扉を、彼はそっと開けた。広い室内に、大きなベッド。微かにクリフさんの香りがする。


「エマ……」


 彼は私の名を愛しそうに呼び、ちゅっと軽いキスをする。その後、愛しそうに左手首の痣にも唇を落とした。


「俺と、この世界で生きると決めてくれてありがとう。

 俺はこれからも、エマだけを愛し、エマと生涯添い遂げるから」


「はい」


 見上げると、彼は少し切なげに、その深い青い瞳で私を見下ろしている。その美しい瞳を見て笑っていた。


「ずっとずっと、一緒にいてくださいね? 」


「ああ、ずっと……」


 再び唇を重ねる。その存在を確かめるように、キスはどんどん深くなっていく。波長が合うせいか、波長は関係ないのか、心がクリフさんで満たされていく。もう、クリフさんのこと以外考えられない。


「愛しています」


 初めて自分から告げると、彼は幸せそうな笑顔で私を見た。






 竜人族は、一般的に多夫多妻制を取る。

 だが、稀に、愛する唯一の女性と(つがい)の契約をする者もいる。

 (つがい)の契約をした竜人族の愛情は深く、生涯その女性のみを愛するという。


 黒竜国のクリフォード王は、愛するエマを(つがい)として迎えた。

 そして年老いて命尽きるまで、彼女だけを愛したという。


 

いつも読んでくださってありがとうございました。

お話を書き終え、ホッとしています。

長い文章ですが、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!


気に入っていただけたら、ブックマークと評価をしていただけると嬉しいです!

とても励みになっています!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ