表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美しい星と汚い星  作者: ブンブン(仮)
3/5

警察

「またこの場所ですか」

 もう3回目である。3日連続で、死体を見たことになる。

 本当にこれは連続なのか、それさえもわからない。

 なぜなら被害者にまったく共通点がないからだ。

 男、女、男、もちろん職も違うし面識もない。

 

 「この事件、どう思う」

 どう思うといわれても、何も思わない。何を思えというのだろう。

 「特に何も思いませんよ」

 本当にこれが本音である。

 この人は両木さんといって俺のただ一人信用できる先輩である。

 最近、何か様子がおかしい。一人の男と会い、何か変わってしまった。

  

 その男というのが、茂原健司だ。前の暴行事件の被害者であるが、精神に損傷を追ってしまったらしい。

 その人を調べてから両木さんは少しおかしくなってしまった。


 いや違う。彼が自殺してからかもしれない。

 おかしい、という表現がおかしい。まったくおかしくなんかない。

 ただ、違うだけだ。

 それでも、僕の中で彼は、尊敬している先輩だ。


 遺体の前で手を合わせる。

 

 この人も、昨日までは、これからも生きていける、と考えていた、そんなことすら考えていなかったのだろう。そう考えていると何か胸がむかむかする。

 

 これが、無差別だとしたら。

 

 ()の予想は当たったことになる。

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ