結論
日本は周辺諸国と様々な諸問題を抱えています。
先に紹介した、領土問題を始め、拉致問題やミサイル問題。隣国の軍拡の問題等、枚挙にいとまがありません。
今、日本が自衛隊を失えば、どのような結果が待ち受けているのか。
ウクライナを目にした我々は、その未来を垣間見ているはずです。
第二次世界大戦が終わり、UNの占領を受け、我が国は一度、自衛の手段を失いかけました。
日本国憲法第9条は単に平和を謳った「だけ」の条文ではありません。
GHQから、押し付けられた「だけ」の条文でもありません。
戦争に敗北した状況下で、先人たちが必死に占領軍と折衝し、不利な条件を次々と突きつけられる中で勝ち取った自衛の権利を、極めて日本人的に奥ゆかしく謳う条文です。
ここで、護憲か改憲かを唱えるつもりはありません。
なぜなら、それは、これをお読みになられた皆様が、ご自身で決めるべきことだと思うからです。
我々日本人が、今後、憲法、そして守るべき国と、どう向き合うのか。
そして、周辺の諸外国と平和的にどう付き合っていくべきなのか。
それを考える一助になればと、一個人の所見を、僭越ながら書に認めた次第です。
最後になりましたが、ここまで読み進められてきた皆様に感謝を表しますとともに、今次の戦争の終結を切に願い、犠牲になった方々のご冥福を、深くお祈り申し上げます。
一刻も早く、世界に平和が訪れますように。
2022年3月14日 自室にて