前書き
2022年2月24日、ロシア連邦はウクライナに対し、「特別軍事作戦」として国境を越え、チェルノブイリ原発に侵攻。
数時間の戦闘の後、これを制圧。
同日に首都キエフ近郊の空港を含めた軍事拠点にミサイルによる攻撃を実施。
翌25日にキエフ近郊に到達。
私自身も、2月26日に「ウクライナ情勢に関する事」という文章を投稿し、たくさんの反響を頂きました。
戦争は3月5日現在、3度に渡る停戦交渉も虚しく、南部の都市の一時的な停戦を除き、出口の見えない状況が続いています。
戦火はすでに市井の人々までをも巻き込んでおり、ロシア軍の砲弾により被害を受ける民間人たちの姿がSNSやテレビに映し出されるようになり、一部では性的暴行などの搾取も行われているとの報道もあります。
度重なるロシア国内でのデモ活動も相俟って、ロシア当局はついに本日、他国による虚偽報道の禁止法案を施行。事実上の情報統制を敷きました。
当事者であるウクライナ人、そして多くのロシア人は勿論、世界中の人々が、まさか起こるはずがないと思っていた出来事に驚愕し、我が国でも、1945年以来、77年間にわたって続いてきた平和を、疑わざるを得ない状況になってしまいました。
暴力には、暴力を以ってでしか制することはできないのでしょうか。
ウクライナの現状は、それを世界に語りかけています。
もし、日本が、同じ状況にあったなら。
そう、誰もが考えるのは当然だと思います。
そして、それを考え始めた時に、必ず眼前に横たわるものがこれです。
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日本国憲法
第二章 戦争の放棄
第9条
1)日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2)前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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護憲か、改憲か。
果たして9条とは何なのか。
この連載では、私が個人的に抱いていた疑問に対して、数年調査した上で得られたひとつの考えを著述していこうかと考えています。