俺、光莉のこと何も知らない、
編集しました、
そうして俺と光莉は髪の毛で結ばれた。
そのあと俺たちは普通に弁当を食べ終わり、
談笑していた。
普通とは言っても、残りのだし巻き卵の中には
髪の毛が入っていた。
だが
他の料理は普通で無い中入っているとかはなかった。
ただただ、とにかくうまかった。
だし巻き卵以外に何かを入れなかったのは多分
光莉がこの髪の毛の契約婚約がしたかったからだろう。
この大事な契約に俺の大好きな、だし巻き卵を使う。
本当に光莉は俺のこと分かっているな〜
と、しみじみ思う。
………….、
そういえば光莉は俺のことをよく知っているが、
「俺、光莉のこと何も知らないな。」
いつの間にか頭の中で考えていた事が口から出ていた。
それに親友の彼女のかれ…岩波が答える。
今なんか殺気を感じた。
「そりゃあ、仕方ないんじゃない?
光莉ちゃんは佑樹のこと結構前から
知ってたみたいだけど、
佑樹はそもそも光莉ちゃんと昨日
知り合ったんだよね?」
「ん?あれ、じゃあなんで佑樹は告白了承したの?」
惚けた顔をした岩波が俺に聞いてきた。
光莉の目もキラッキラしている。
「…
一目惚れしたんだよ…」
少し顔を赤くしてそっぽを向いて答える。
ふと光莉の反応を見てみると、
なんだか、
(照れちゃってかわいい〜)
みたいなことを絶対考えていそうで
にまー っとした笑顔で微笑んでいた。
本当は容姿の一目惚れではなく、(容姿もそうだが)
俺は、光莉の独占欲に一目惚れしたのだが、まぁいいだろ
だが、岩波はからかうように爆弾を落としてくれた。
「へぇ…一目惚れかぁ。
中学まではあんなに『俺は愛に興味ないんだ。』
ってかっこつけながら言ってたのに
ちょっと意外だなぁー?」
その一言を聞き、俺の忘れたい黒歴史がひょっこりと顔を出す。
「う、うるさいな!
そういうことじゃない!
俺は今もその時も、普通の愛が俺からしたら物足りなくて、
俺はもっと一途で重いヤンデレの愛が欲しかっただけなんだ、
違うんだ、その時は決して厨二病とかそういうのじゃなくて…」
最後はガタガタな言い訳をしていると、
「なるほど、佑樹くんにはそういう時期もあったんだね、それは知らなかったな〜」
と言いながら光莉はメモ帳を取り出し、
それに何やら書き込み始めた。
「な、何してんの?」
俺は疑問に思い聞いてみると。
「佑樹くんメモだけど?」
と、さも当たり前そうに答えた。
「やめてぇー!
流石に黒歴史、メモされるとか
俺死ぬからぁ!」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ、
私は佑樹くんの黒歴史も、何だって受け止めて、
愛してあげるから。」
「く、くそ、かわいい、あ"ぁぁあ!」
羞恥と萌に悶え苦しんでいると、
ことの本人がありがたいことに助け舟を出してくれた。
「そういえば、佑樹は光莉ちゃんのこと、
全然知らないって言ってたよね。」
助け舟というより俺をいじるのに飽きて、
光莉のことが気になったようだ。
「んー、そうだねー、じゃあ何か質問して」
「わかった,そうだな・・・
とりあえず、誕生日は?」
「6月19日、」
「え!、じゃあ今日が7日だから12日後、
あぶねぇ〜知らずに過ぎる所だった…」
俺がこの質問を今したことを心の底から安堵していると、岩波が
「じゃあ当日どうする?
新婚…じゃなかった、えーと
付き合って間もないんだし、2人きりの方がいい?
それともみんなで佑樹ん家でワイワイやる?」
新婚という言葉に俺は嬉しいけどちょっと恥ずかしく、
光莉は嬉しくてニマニマと笑いが欠かせなくなって、
2人して下を向きちょっと頬を赤らめた。
「あちゃー、だめだこのカップル、
いや、だめじゃないけど
ぐいぐいかと思ったら変なところで初々し過ぎるでしょ」
「その様子じゃ、
2人だけでやった方がなんだか良さそうね。」
と、岩波が1人結論を出そうとしたところ、
「まって!」
光莉はそこで止めた。
「うーん、むむむ、ぅーん」
止めたはいいけど、ちょっと迷ってるみたいだ。
多分光莉は初めてできた友達に誕生日を祝ってもらいたい、
けど彼氏が出来て初めての誕生日なので俺と2人で
祝いたい。
の、ジレンマに陥っているのだろう。
そこで俺は折衷案を出してみた。
「じゃあ、光莉19日は日曜日、
昼間はみんなでどこか行って、
夜、俺の家で誕生日パーティー。
これでどう?」
これを聞いて光莉は目を輝かせ、
「佑樹君頭いい!そうしよう!」
と、決定した。
光莉に告られたのが6日で
それの次の日なのに
間違えて9日にしていました。
もしかしたら誤字報告来ていたかもしれないけど
すいません、何故か誤字報告が見れない。
次話は多分明日か明後日投稿しますん




