お弁当
お待たせしました。
光莉に友達が出来た。
そのあと4時限目が終わって、今は昼休みだ。
一時限、一時限の間のわずかな休み時間に俺と光莉の噂はあっという間に広まったらしく。
ここ二年B組教室にはちょっと人が集まっている。
もう気にしてもしょうがないので、
話しかけてこない限り無反応でいこう、と4人は決めた。
弁当は教室で4人で食べることになった。
光莉の机で食べる予定なので今は2人で待っている。
「あれ?、俺弁当持ってきてたっけ?」
今更そんな重大なことに俺は気づく。
「大丈夫、私作ってきたから。」
光莉はそう言いながら自分の鞄から弁当箱を二つ出す。
そして丁寧に弁当包みを開いた。
一つは小さめの光莉の弁当箱で、
もう一つは…
俺がいつも使っている弁当箱と同じかたちのものだった。
前日俺が渡したわけではない。
調べて同型を買っていたようだ。
彼女、いやそもそも母親以外から弁当を作ってもらったことのない俺はとても興奮した。
しかも彼女は俺を好きすぎて俺の弁当箱調べて
同型買うんだぜ…
健気すぎだろ!
かわいいいいぃ!
平然を装い、俺は光莉に礼を言う。
「ありがとう光莉、弁当作ってきてくれて、
何かお礼はほしい?」
「いいよお礼なんて、私は彼女として当然のことをしたまでだし。」
それに…と続けて光莉言った。
「佑樹くんだったらいつでも私の言うこと聞いてくれるでしょ」
「そうだね」
光莉ぎなかなかかわいい発言をしているところへ
「おーおー、お熱いですなー」
と、岩西が光莉の机に来た。
後ろには悟郎もいる。
「そんなこと言って、どうせ悟郎の分の弁当作ってきてるんでしょ」
「まぁそりゃね、悟郎の胃袋は私ががっつり掴んでるから」
そうなのだ、このカップル、というか悟郎はほぼ毎日彼女の手作り弁当、いや愛妻弁当を食っている。
いつもそれを見せびらかすようにして俺と弁当をたべていた。
念願の好きな人を彼女に出来て嬉しいのはわかるが…正直うざったらしくて仕方がなかった。
お前と岩西をくっつけたのは俺だぞ!
と心の中で叫びながら固唾を呑んでそれに付き合う、
だが、もうその日々はおしまいだ。
俺にはもう弁当を作ってきてくれる念願のヤンデレ彼女ができたから。




