嫉妬されても溺愛する。
大変長らくお待たせしました。
ホームルームが終わって、
転校生の光莉に近づく人はいない。
さっきの光莉の自己紹介で、
みんな(特に女子)は光莉がヤンデレだと気づいたようだ…
ただ目線だけは集まっている。
なんとも言えない気まずい空気だ。
そこへ俺と光莉に俺の顔見知りの男女が近づいてくる。
さらに目線が集中する。
それに二人は気にもとめていないようだ。
男子の方が、俺の前の席の桐谷悟郎、一応俺の幼なじみで
成績優秀、スポーツ万能、イケメン。
くそやろうだ。
と、女子の方が岩西花蓮、こっちも幼なじみで、
まぁよくいるクラスの中心的女子ってやつだ、
こっちも、スポーツ万能そしてかなりモテる。
でもちょっとアホの子。
そういう幼なじみじゃなきゃ絶対関わらないような人たちだ。
目線は全く気にせず、まるでいつものこの時間の様に俺に話しかけてきた。
「よう佑樹、お前彼女いたんだな、
てかいるなら言えよ。」
「あぁ、てか昨日できた。」
そう答えるとクラスがざわつく。
それを無視して悟郎は話を続ける。
「昨日の今日で転校するか?普通」
「それがしたんだよ」
おっと、悟郎がいつも通り話してくるので光莉の
ことを忘れていた。
「えっと光莉…」
光莉の方へ視線を向けると、光莉はただ一心に
花蓮を見ていた。
そういえばここで一番重要なことを言い忘れていた。
「あー、光莉?花蓮は…」
「花蓮?…」
俺の方を向き俺を睨みつけた。
光莉さんは呼び捨てに反応した。
くぅー、そういうとこもかわいいですぜ光莉さん。
「そんな虫を殺す様な目で見ないであげてよ光莉さん」
そこへ花蓮が声をかける。
「貴方何?佑樹君とどういう関係なの?」
冷たく鋭く、だけどとても繊細な声で花蓮に問う。
っぷ、ふはははっ
花蓮は思わず吹き出した。
「なにがそんなにおかしいの…」
口調は変わらないが、少し戸惑った様にまた花蓮に聞く。
少し笑いの余韻に浸ってお腹を抱えていた花蓮だったがすぐに言った。
「ごめん、ごめん、私は佑樹のこととったりしないよ」
「だって私は悟郎と付き合ってるからね。」
そうなのだ花蓮と悟郎はもう一年も付き合っている、というのも俺は中学の頃から悟郎が花蓮に恋心を抱いているのを知っていた。
高校一年の入学式、俺は良い感じに抜け出し、
悟郎と花蓮を二人きりにした、それに気づいた悟郎は思い切って花蓮に告白、
花蓮も悟郎のことが好きだったようで晴れてカップルに、という具合で俺がくっつけた。
今は白鳥のカップルといえば…と言うと間違いなく二人が出てくる。
「そんなわけで私は悟郎が大好きだから、
友達として佑樹は好きだけどそういうのはなし」
「そんな訳で私は岩西花蓮、これからよろしくね、
光莉ちゃん。」
ニ?三週間も休んでしまってほんとすいません。
体育祭があったりして、その上本当に書けなくて。
今回も文字数少なくてすいません。
出来るだけ一日一投稿を心がけます。




