the patron writer
陽射しの代わりにブルーライトが差し込む、まだ夜明け前の平日に
夜の愉しみはいざ語る、語るに尽きるが、書くは能わず
快楽が世に蔓延る時に差す、嫌な刺激の乱反射
篝火の代わりもブルーライト、君はいかにも眩く強く
闇の狭間の猛烈な、嫌な刺激の常習犯
映る光景は白銀の如く、また点々と染みを打ち
染みの数だけ歩を進めれば、世は瞬く間に光に満ちる
光沢のある金貨に差し込む、ブルーライトの輝きよ
黒の銅貨を投げもせず、ただ言葉だけ投げかけて
一つ、二つと染みを踏めども、私はただの足跡で
通り過ぎる言葉だけ、ただ言葉だけ投げかけて
光を踏むほど肩の凝り、酷く激しく疼き出し
言葉に対する褒賞に、ただ言葉だけ投げかけて
小賢しい知識などを練り、練れども残るのは言葉だけ
私はいつもパトロンで、ただ言葉だけ投げかけて
書くを能わず、読むばかり
憐れなパトロン、ライターに、ただ言葉だけ投げかけて
誰かが万能の救い主ならば、私など生み出さずにおられたろうに。