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第1章 4話 雨の日って何かアンニュイな気持ちになるよね

修正


「雨かー……」

雨の日はどうにもテンションが下がっていけないね。風情はあるけど、薄暗いし湿気で髪は跳ねるし。

私は自分の部屋でぼんやり窓の外を眺めていた。

聴こえるのは雨の音と遠くの方で何か話し合っている誰かの声ぐらいで、その声も微かなものだから、ほぼ雨の音しか聴こえないと言っていい。

目を閉じてその単調な音楽に耳を澄ましていると、何だか妙な心地になった。


今日は何して過ごそうかな、屋敷の探索でもしようかな。

とりあえず部屋を出てうろついてみる。辺りに人影は無く、並ぶ窓から差し込む光は淡くぼんやりとしていて、豪奢(ごうしゃ)なはずの廊下がやけに殺風景に感じられた。


そういえば、ギャレットの部屋ってどこにあるんだろう。ふと思った。どんな部屋なんだろう、気になるな。

廊下を曲がると、侍女さんが一人歩いているのが見えた。つかまえて部屋の場所をきいてみると、丁寧に教えてくれたので、早速そちらへ向かう。

部屋は少し離れた場所にあった。扉の前に立ってそっとノックしてみる。

……返事なし。待っていても何も聴こえない。留守のようだ。

いや、ひょっとしたらお昼寝してるのかもしれない。

扉を少し押してみると、すぅっと開いた。入ってみようかな。ああでも、勝手に入ったら怒られる?

結局、好奇心に勝てずに中を覗き込む。うーん。暗くてよく見えない。

踏み入ろうとしたら、後ろからガッと肩を掴まれた。

ぎょっとして振り向けば、兄の焦った顔があった。

「どうしたの、エブリン。何か用かな?」

すぐに取り繕って微笑んでいるが、声は少しぎこちない。一体部屋に何があるというんだ。

「兄様のお部屋を見てみたかったの」

「……。散らかっているから、また今度にして欲しいな」

穏やかな口調ながら、威圧を感じる。

黙ってこくこく頷いた。


聞けば彼も暇だそうで、そのまま一緒に過ごすことになった。部屋にいなかったのは、さっきまで父と話していたかららしい。

彼の部屋はダメだと言うので、私の部屋で遊ぶことにした。

本を読んでもらったり、一緒にお昼を食べたり、チェスをしたり、屋敷を探検したり。本はこの前の続き、お昼は私が発案した野菜たっぷりサンドイッチ、チェスの勝敗は五分五分で、探検では特に何も見つからなくて、そんなこんなであっという間に夕方になってしまった。


夕食の席で、父がこんなことを言った。

「エブリン、ギャレット。海に興味はあるかな?」

ロス領の海岸域の管理を任されている血縁から、招待状が届いたそうだ。二、三日ほど、泊まりに来ないかと。

「海!行きたい!」

勢いよく立ち上がって、行儀が悪いと叱られる。


「私は仕事があって行けないから、君たちだけで行くことになる。使用人や護衛は付けるけれど、もしもの事があってはいけない。これを持っていきなさい」


渡されたのは小さなロケットペンダント。チャームを開いて中に囁くと、同じペンダントを持つ他の人と通話出来るという優れた魔法具らしい。鎖は金色で、チャームは青い薔薇を模したものだった。

「ありがとうございます、父様!」

「有り難うございます」

私が礼を言うと、兄もそれに続いた。


旅行は明日からだという。

どうしよう。テンション上がりすぎて寝れないかもしれない。


悪役令嬢ものが好きで自分も便乗してみたはいいけれど、発想も文才も全然足りない。でも書き始めたのだからきちんと最後まで書こうと思います。


キャラクターの成長とかもえがきたい。


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