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第1章 1話 つまり中々素晴らしい環境

この国の名前はイングレア王国。ロス家は公爵家で、コリン家とトレスウォード家に並ぶトップの家柄だ。三家は合わせて三柱と呼ばれている。

ロス家のシンボルは牡鹿、シンボルカラーは藍色。藍色は、ロス家の人間の瞳の色だ。コリン家は獅子と薔薇色、トレスウォード家は鷲と白銀。そして王家はフェニクスと金色。


父の名前はザビエル・ロス。ロス家の現当主。ザビエルって言ったらまず歴史で習ったあのザビエルが浮かぶけれど、もちろん全くの別人です!

少し気弱そうで優しい父親だけど、仕事の時はちゃんと威厳があってカッコイイ男に大変身する。素の姿は身内である私や信頼出来る家臣にしか見せて無いみたいだ。

母は私が物心着く前に死んでしまったらしく、年の離れた二人の姉は他所に嫁いでしまったので、現在そばにいる家族は私だけ。

でも、近々養子を迎えるらしい。私の二つ上の男の子だそうだ。そう言えばエブリンの兄にギャレットってキャラが居たな。金髪と言うより( からし)色の髪で、瞳は朱色。彼は攻略対象なのだが、身内を大事にする主義の人で、攻略の際に邪魔してくるエブリンを傷つけてはいけなくて地味に面倒くさかった。

まぁそんな風だから彼のことを気にする必要は無いな!


今世の私は今年で十歳になる。つまりまだ九歳。前世の私は十七歳で死んだ───多分。死んだ記憶が無いので、もしかしたら魂が抜けたまま生きてたりするのかも知れないが、確かめようがないから考えないことにした。

なんか、ある日目が覚めたらエブリンになってたんだよね、ハハッ。ちなみにまだそれから何ヶ月も経っていない。


悪役転生か。普通ここは死亡フラグ折ったり役に徹したりするとこなんだろうけど、私はどちらもやりたくない。全ルートが死や追放ではなく和解エンドもあるし、そんなこと気にして縛られて生きたくない。ぶっちゃけ死ぬなら死ぬでいい。一度転生出来たならまた次もあるでしょ。それより折角魔法とファンタジーの世界に来たんだし、色々満喫したい。


そう。魔法。魔法があるんです。『迷宮スフィア』には魔法でバトルするミニゲームが備わっているんです。魔法には火・風・土・水の四属性と、光、闇の二属性があって、大抵の人は四属性の内一つ、二属性の内一つ、計二つの属性を持っている。大抵の、と言ったように、全ての人に当てはまるというわけではなく、例外な人もいたりする。

で、ミニゲームをクリアすることでサブシナリオが読めるんだけど……。ふっふっふ、魔法には昔から憧れてたんだよねえ。この世界の魔法は特に呪文とか魔法陣とかは無くて、ほぼフィーリングでやるしかないらしい。逆に難しそうだな!


エブリンは火・光属性。悪役なのに光。父も同じ属性だ。主人公は確かレアな無属性。

今の私はまだ魔法を使えない。原則、十二歳なるまでは禁止なのだとか。なお、十二歳は魔法学園に入学できる年でもある。この国に学園は一つしかない。私や主人公もそこへ通うことになる。ちなみにシナリオが始まるのはエブリンや主人公たちが十七歳になってからだ。

まだ八年もあるのかあ。

それまでに攻略対象とかと会うこともあるだろうけど、気にせず適当にやっていこう。



大まかな設定紹介できたのでストーリーに移ります

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